あなたと夕陽と心

すずかけあおい

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あなたと夕陽と心①

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喉が渇いた…。
瞼を上げると整った顔がすぐそばにあり、その両腕は俺の身体に絡みついている。ベッドサイドの時計を見ると午前一時。まだ眠たい。
キッチンで水をもらってもいいだろうか。起こして聞いたとしても怒られないだろうけれど、起こすのが申し訳ないほど穏やかに寝ている。

―――まさか俺のような平凡な男が奪われることになるとは。しかもこんなにかっこいい男の人に。

俺には一応、付き合っている人がいる…いた、になるんだろうか。一応、がつく。俺はそれなりに好きだったと思うけど、相手にとっては好きとかそういう感情じゃなくて、おもちゃをそばに置いておく感覚だったんだろうと思うから。
実際、口答えしないから楽だと言われたことがあるし、だからそばに置いてやっているとも言われていた。俺も、別に口答えしないんじゃないけれど、それがいいならそれに合わせる、という程度の感覚だった。
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