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上級糖度
上級糖度⑩
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「央季が合鍵を持っていてくれてよかった」
「え? あ」
そういえば、たしかに合鍵を持っているか確認された。そのあとの会話から、あれは返してほしかったわけではなさそうだ。
「捨てられていたらどうしようか不安だったんだ。いろいろ考えれば考えるほど不安になって、学校まで行ってしまって……悪かった」
「捨てないよ。捨てられるわけない」
獅堂に抱きついて、首もとに頬を寄せる。髪を撫でられ、気だるさも手伝って眠くなってくる。
「獅堂さんって、可愛いね」
思ったままを言うと、獅堂が噴き出したのがわかった。
「じゃあ、たくさん可愛がってくれ」
「任せて」
「……本当に、央季には敵わないな」
どんな表情も素敵だな、とぼんやりしていたら唇が重なった。こんな極上の男に愛されるなんてありえないと思っていたけれど、現実は不思議だ。甘いもの好きの央季にはたまらない。
(終)
「え? あ」
そういえば、たしかに合鍵を持っているか確認された。そのあとの会話から、あれは返してほしかったわけではなさそうだ。
「捨てられていたらどうしようか不安だったんだ。いろいろ考えれば考えるほど不安になって、学校まで行ってしまって……悪かった」
「捨てないよ。捨てられるわけない」
獅堂に抱きついて、首もとに頬を寄せる。髪を撫でられ、気だるさも手伝って眠くなってくる。
「獅堂さんって、可愛いね」
思ったままを言うと、獅堂が噴き出したのがわかった。
「じゃあ、たくさん可愛がってくれ」
「任せて」
「……本当に、央季には敵わないな」
どんな表情も素敵だな、とぼんやりしていたら唇が重なった。こんな極上の男に愛されるなんてありえないと思っていたけれど、現実は不思議だ。甘いもの好きの央季にはたまらない。
(終)
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