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上級糖度
上級糖度⑨
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「は、入るのかな」
「無理矢理入れたりしないから大丈夫。つらかったらすぐに言ってくれ」
「わかった。絶対言わない」
言ったらやめるということだろうから、それなら言うわけがない。獅堂は苦笑して頬にキスをくれた。
「そういうところも可愛いけどな」
「あ……」
あてがわれた熱が中に滑り込もうと孔を押し広げる。なるべく力を抜こう、と深呼吸をしてみるけれどうまくいかない。
「大丈夫。僕に合わせて」
「う、うん」
獅堂が深呼吸をするのに合わせて、同じ呼吸をする。そうしたら急に緊張がほどけた。獅堂と呼吸までひとつにしていることが、緊張をといてくれた。
「あ、あっ」
奥に進む猛りが大きくて、さすがに苦しい。でも絶対につらいなんて言わない、と唇を引き結ぶ。
「央季、無理しないでくれ」
「してな、ぃ、し」
まだ強がる央季に眉をさげた獅堂は、ゆっくりと腰を進める。気遣ってくれてることが動きからもわかって、脈がますます速くなった。
動きを止めた獅堂の下腹部が尻に当たり、全部入ったのだとわかった。獅堂も苦しいようで、深く息をついている。
「獅堂さん、動いて」
「だめだよ。少しこのままでいるから」
「やだ。動いて」
「そのわがままは聞けないな」
唇を指でつつかれ、こういうときにも余裕がある獅堂がすごいと思う。でも表情を見ると、そうでもないのかな、とも感じる。どこか凶暴さの片鱗が現れていて、あまりの色気にぞくりとする。それでも自身を抑えて無理矢理にしようとしない。
「獅堂さん、めっちゃ恰好いい」
「央季もこれ以上ないくらい可愛いよ」
大人だ。央季なんて丸ごと包めるくらいに大きい。
「動いて……。もう本当に大丈夫だから」
「わかった」
獅堂が腰を揺らすと、簡単に呼吸が乱れた。ゆったりと貫かれるたびに先端が奥に当たり、声が止まらないくらいに気持ちいい。
「ま、待って、これ、へん……っ」
「変じゃない。可愛いよ」
「や、あ、あ……だめ、変になる……!」
身体が自分のものではなくなったみたいにコントロール不可能だ。次から次へと押し寄せる感覚に溺れてしまう。痺れるような激しい感覚が気持ちいい。
最奥まで穿たれて背が反り、そこに手を添えられる。ひと際深くを狙うように動かれ、目の前が白くまたたいて止まらない。情けないくらいに甘えた声が次々に零れ、獅堂は何度もキスをくれる。濡れた唇の感触も気持ちよくて、なにもかもが快感につながる。
「獅堂さ、待って、ちょっと待って……っ」
「どうした?」
すぐに動きを止めてくれたことに安堵し、獅堂の背に腕をまわす。
「もういきそうだから、ぎゅってしてて」
「央季……」
唸るように名を呼ばれ、腰を掴まれた。ぐんっと全身が揺れるくらいに強く奥を突かれて、簡単に白濁が散った。
「しど、さ……はあっ」
「わざとなのか?」
「え……?」
「……無意識か」
厄介だな、と眉を寄せた獅堂が顔中にキスを落として嘆息する。なにか気に障っただろうか。
「僕の前以外で、そんなに可愛いことを言ったり可愛い顔をしたりしないように」
「……?」
言い含められてもよくわからず首をかしげると、今度は苦笑した獅堂が「無自覚は怖いな」と呟いた。無意識とか無自覚とか、なんだろう。
「考えごとより、僕に集中して」
「ずっと獅堂さんしか感じてないよ」
「……」
またため息を落とした獅堂は、少し口角をあげた。妖艶な笑みに肌の内側がさあっと騒いだ。
「じゃあ、もっと僕だけを感じて」
「あ、あ……っ! 待って、そこ、だめ……だめっ!」
奥をこするように何度も腰を揺らされ、星が散るように目の前が点滅する。息の仕方さえわからなくなりそうな快感に、また下腹部が熱を主張しはじめた。
こすられても抽挿されても気持ちよくて、全身が性感帯になってしまったみたいだ。獅堂の背にしがみついて力を込める。
「央季……っ」
「し、どうさん……っ、好き……っ」
激しい動きに揺らされ、腰の奥から熱いものがせりあがってくる。くらくらするほどの快感は押し寄せて押し寄せて、引くことがない。いつまでも迫ってくるだけの波に呑まれ、身体ががくがくと震えた。
獅堂の肌も吐く息も熱く、彼の興奮が伝わってくる。ぎゅっと眉を寄せて身体を強張らせた獅堂の昂ぶりが中でいっそう膨らんで弾けるのと同時に、央季も欲望が噴き出した。
「獅堂さん……好き。すごく好き……」
きつくきつく抱きしめられ、ぴたりと吸いつくように重なる肌の熱さにうっとりとした。
「無理矢理入れたりしないから大丈夫。つらかったらすぐに言ってくれ」
「わかった。絶対言わない」
言ったらやめるということだろうから、それなら言うわけがない。獅堂は苦笑して頬にキスをくれた。
「そういうところも可愛いけどな」
「あ……」
あてがわれた熱が中に滑り込もうと孔を押し広げる。なるべく力を抜こう、と深呼吸をしてみるけれどうまくいかない。
「大丈夫。僕に合わせて」
「う、うん」
獅堂が深呼吸をするのに合わせて、同じ呼吸をする。そうしたら急に緊張がほどけた。獅堂と呼吸までひとつにしていることが、緊張をといてくれた。
「あ、あっ」
奥に進む猛りが大きくて、さすがに苦しい。でも絶対につらいなんて言わない、と唇を引き結ぶ。
「央季、無理しないでくれ」
「してな、ぃ、し」
まだ強がる央季に眉をさげた獅堂は、ゆっくりと腰を進める。気遣ってくれてることが動きからもわかって、脈がますます速くなった。
動きを止めた獅堂の下腹部が尻に当たり、全部入ったのだとわかった。獅堂も苦しいようで、深く息をついている。
「獅堂さん、動いて」
「だめだよ。少しこのままでいるから」
「やだ。動いて」
「そのわがままは聞けないな」
唇を指でつつかれ、こういうときにも余裕がある獅堂がすごいと思う。でも表情を見ると、そうでもないのかな、とも感じる。どこか凶暴さの片鱗が現れていて、あまりの色気にぞくりとする。それでも自身を抑えて無理矢理にしようとしない。
「獅堂さん、めっちゃ恰好いい」
「央季もこれ以上ないくらい可愛いよ」
大人だ。央季なんて丸ごと包めるくらいに大きい。
「動いて……。もう本当に大丈夫だから」
「わかった」
獅堂が腰を揺らすと、簡単に呼吸が乱れた。ゆったりと貫かれるたびに先端が奥に当たり、声が止まらないくらいに気持ちいい。
「ま、待って、これ、へん……っ」
「変じゃない。可愛いよ」
「や、あ、あ……だめ、変になる……!」
身体が自分のものではなくなったみたいにコントロール不可能だ。次から次へと押し寄せる感覚に溺れてしまう。痺れるような激しい感覚が気持ちいい。
最奥まで穿たれて背が反り、そこに手を添えられる。ひと際深くを狙うように動かれ、目の前が白くまたたいて止まらない。情けないくらいに甘えた声が次々に零れ、獅堂は何度もキスをくれる。濡れた唇の感触も気持ちよくて、なにもかもが快感につながる。
「獅堂さ、待って、ちょっと待って……っ」
「どうした?」
すぐに動きを止めてくれたことに安堵し、獅堂の背に腕をまわす。
「もういきそうだから、ぎゅってしてて」
「央季……」
唸るように名を呼ばれ、腰を掴まれた。ぐんっと全身が揺れるくらいに強く奥を突かれて、簡単に白濁が散った。
「しど、さ……はあっ」
「わざとなのか?」
「え……?」
「……無意識か」
厄介だな、と眉を寄せた獅堂が顔中にキスを落として嘆息する。なにか気に障っただろうか。
「僕の前以外で、そんなに可愛いことを言ったり可愛い顔をしたりしないように」
「……?」
言い含められてもよくわからず首をかしげると、今度は苦笑した獅堂が「無自覚は怖いな」と呟いた。無意識とか無自覚とか、なんだろう。
「考えごとより、僕に集中して」
「ずっと獅堂さんしか感じてないよ」
「……」
またため息を落とした獅堂は、少し口角をあげた。妖艶な笑みに肌の内側がさあっと騒いだ。
「じゃあ、もっと僕だけを感じて」
「あ、あ……っ! 待って、そこ、だめ……だめっ!」
奥をこするように何度も腰を揺らされ、星が散るように目の前が点滅する。息の仕方さえわからなくなりそうな快感に、また下腹部が熱を主張しはじめた。
こすられても抽挿されても気持ちよくて、全身が性感帯になってしまったみたいだ。獅堂の背にしがみついて力を込める。
「央季……っ」
「し、どうさん……っ、好き……っ」
激しい動きに揺らされ、腰の奥から熱いものがせりあがってくる。くらくらするほどの快感は押し寄せて押し寄せて、引くことがない。いつまでも迫ってくるだけの波に呑まれ、身体ががくがくと震えた。
獅堂の肌も吐く息も熱く、彼の興奮が伝わってくる。ぎゅっと眉を寄せて身体を強張らせた獅堂の昂ぶりが中でいっそう膨らんで弾けるのと同時に、央季も欲望が噴き出した。
「獅堂さん……好き。すごく好き……」
きつくきつく抱きしめられ、ぴたりと吸いつくように重なる肌の熱さにうっとりとした。
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