キミのすべては俺のもの

すずかけあおい

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(17)暴露大会③

◇◆◇

「侑大、大丈夫?」
「ん…」

俺の事と自分の事をさらっと暴露した挙げ句に侑大はやっぱり眠り込んだ。
笹倉さんは侑大の寝顔を見て嬉しそうだった。

電車じゃとてもじゃないけど連れて帰れないから去年と同じくタクシーでマンションまで戻った。
起きない侑大をおぶって階段を上がる。
ベッドに侑大を寝かせてとりあえず大きな問題は起きなかった事にほっとする。
時計を見ると朝七時。
軽くシャワーを浴びて、眠る侑大の隣に横になった。

◇◆◇

「ごめん、要」

昼十二時過ぎ。
目を覚ました侑大が謝ってくる。
侑大は飲んでも記憶を飛ばす事はないから、いつも酔った自分の言動をしっかり覚えている。
いや、酔った時のほうがかなりしっかり色んな事を覚えているような感じもする。

「納会での事だから別にいいけど」

納会の席での事は翌日には綺麗に忘れて絶対に掘り返したりしないのが店の暗黙のルール。
だから別にいいんだけど。
でもあの場ではちょっと焦ったのはほんと。

侑大は本当に申し訳なさそうに頭を下げる。

「俺だけが知ってる要を自慢したくなって言っちゃった…本当にごめん」
「え、何それ。そんな可愛い理由なの?」
「うん…」

落ち込んでる。
可愛い。
ていうかあれ、自慢だったんだ。

「侑大はさ、」
「ん?」
「いじめられるのが好きなんだっけ?」
「…うん」
「じゃあ今夜は俺に思いっきりいじめられて」
「………うん、わかった」

素直に頷く侑大。
ああ、可愛い。
侑大とふたりで仕事休みたい。

◇◆◇

いつも通りの営業。
でもみんなちょっと動きが鈍い。
こればっかりはしょうがない。
二日酔いでダウンしてシフトに穴をあける人がひとりもいないのはさすが。
そして本当にみんな昨日の事は綺麗に忘れて一切掘り返さない。

今日もお客さん達に楽しい時間を過ごしてもらおう。

◇◆◇

「やっ! …っ、ああっ!」

侑大の奥を繰り返し刺激する。

「侑大、突く度に潮噴いてるじゃん」

すでに三回達した侑大は力の入らない身体を何度も震わせる。

ほなみには帰宅時間に合わせてメッセージを送って彼女のところに泊まりに行かせた。
たぶん後日また仕返しされるだろうけど構わない。

侑大を追い詰めると四回目の限界。

「侑大のナカ、蕩けてる」
「あ、あ…」
「今日はナカで何回イく?」
「…わか、な…」

侑大の頬や額、鼻の頭、耳にキスをする。
侑大が俺の首を引き寄せて唇を重ねようとするのを避けて唇の横にキスをする。

「やだ、キスして…」
「してるじゃん」

顎にキスをする。
もどかしそうにまた俺の首を引き寄せる侑大。
もう一度唇を避ける。

「キスしたい、かなめ…キスして」

溶けた表情でねだる侑大が可愛い。
望む通りに唇を重ねると、ほっとしたように息を吐く侑大の弱い部分を擦るように動き、再び追い詰める。

「あっ! だめ、またイく…!」
「ん、イッていいよ」
「ああっ!!」

侑大が身体を震わせるとナカが痙攣する。
快感が押し寄せてきて俺も追い詰められる。
更に腰を動かすと侑大が身体を捩る。

「っむり…、も、むり…っ!」
「ほんとに無理?」
「あ…あぅっ!」

弱い部分を続けて刺激する。
逃げようとする侑大の腰を捕まえて更に奥へと進めると侑大の両足がびくんと跳ねた。

「奥だめ…だめっ!」
「奥がイイ?」

ぐりっと奥へ擦りつけるようにすると侑大の腰が大きく震える。

「だめ、だめ…!」

内の締め付けがきつくなってくる。
最奥を突くと侑大がまたイッた。
俺もナカが昂りに与える刺激で達する。
唇を重ねて侑大の吐息を呑み込みながら腰を引き寄せる。

「んんぅっ! んっ、ぅっ…!」

侑大がまた限界へと昇り詰めていく。
俺の二の腕をきつく掴みながら、俺の動きに合わせて乱れる。

「ひぁっ、あ! や、っ!」

侑大の昂りを扱きながら腰を動かす。
背筋を快感が駆け上がってくる。
侑大の昂りが白濁を吐き出すのを追いかけるように俺も侑大の内で果てた。

火照る身体を抱き締めて侑大の香りを嗅ぐ。
そんな俺の髪を侑大が撫でる。
熱が醒めるまで少しそのまま抱き締め合う。

「あーあ…」
「何?」

侑大がなんだかがっかりした声を出す。
満足してもらえなかったかな。

「俺だけの要の秘密、みんなにバラしちゃった」
「侑大がいじめられるのが好きってのも暴露してた」

これ、俺だけの極秘情報だったのに。

「うん、なんか気分良くて言っちゃった」

酔ってたから口が軽くなってたんだな。
眠り込んじゃったくらいだし、結構飲んでたんだろう。

「まあ、納会での事だから」

実際のところ忘れはしないだろうけれど、誰も絶対掘り返さない。

「でもなんか悔しい。俺だけが知ってるっていう優越感あったのに」
「侑大、可愛い」

侑大って本当に可愛い事をさらっと言う。
その度に俺はどきどきして目が回りそうになる。

「また俺だけの要の秘密探そっと」

今度はなんだかわくわくしたような声になってる。

「うん、侑大にならなんでも教えてあげる。だから侑大の事ももっと俺に教えて。侑大が自分でも気づいていないような事まで知りたい」
「ん…俺の全部、要に知って欲しい」

侑大の左太腿の内側、足の付け根ギリギリをなぞる。
侑大がぴくんと震える。

「侑大、ここに小さいホクロがある事は俺しか知らない」

これは超極秘。
たぶん侑大自身も知らない。

「そんなとこにある?」
「ある」
「知らなかった」

やっぱり。

「絶対誰にも教えないで」
「ん、要だけ」
「約束」

小指を絡ませると侑大が微笑んで絡ませた指にひとつキスをした。
何度も唇を重ねて侑大を抱き締めたまま眠りについた。

今日も一日お疲れ様。
大好き。
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