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欲望のままに
欲望のままに②
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『男同士 セックス』
『男同士 セックスの仕方』
ブラウザの履歴から見た検索履歴。
尚紀がスマホで『検索履歴の消し方』と検索していた履歴が残っていた。
俺は固まる。
尚紀が俺に隠しごとをしている?
あの尚紀が?
「『男同士 セックス』、『男同士 セックスの仕方』……なんだこれ」
「!?!?」
検索履歴の消し方を検索したくらいだから、本人は履歴を消したつもりだろう。
検索エンジンの履歴を消しただけじゃだめだということも知らない。
それにほっとする一方で、焦りが恐怖となる。
「まさか誰かに誘われたとか、好きな男ができたとかじゃないだろうな?」
どうしよう、と尚紀の顔に書いてある。
ここにきてまだ隠そうとするということは、本当に誰かに誘われたか、好きな男ができたか。
……そんなの許すはずないだろう。
詰問していくと、まだ尚紀はごまかそうとする。
「外出禁止だ」
「学校は?」
「行かなくていい。俺も行かない」
正直に言ったところで俺が認めないのがわかっているからごまかすのか、それともまずい相手なのか。
どちらにしても潰すのみ。
大学なんて行かなくていい。
外になんて出なくていい。
「違くて…あの、好きな人ができたわけじゃなくて」
「外出禁止」
俺が譲ると思っているのか。
いつからこんな考えを持つようになったんだ。
「その…ちょっと、色々想像するのに調べただけで…」
「想像? なにを?」
「あの…あの…」
「『あの』じゃわからない。はっきり言え」
「……衛介と、セックスするのを想像しました」
思いもよらない答えに俺は固まる。
俺と、セックスするのを、想像した?
尚紀が自慰をするのは知ってる。
そのときに頭に浮かべるのが俺だったのか、それともたまたま俺を思い浮かべただけなのか。
どちらにしても興奮する以外に反応ができない。
「……どういう想像をした?」
「えっ」
ここまできたら全部聞き出す。
尚紀がどこまで俺に求めているのか。
なにを求めているのか。
「……いっぱいキスされたり、触られたり…指とか、…衛介の、挿れてもらうの想像した…」
俺だけじゃない。
尚紀も俺を求めて、俺を自分の体液で汚したいと思っている。
俺に抱かれた尚紀が限界に吐き出した精液。
それが俺の腹にかかって……。
……だめだ。
「……………誕生日プレゼント、期待してろ」
それ以外言えなかった。
すぐに部屋に戻る。
自室のドアを閉めてずるずると座り込んだ。
「尚紀が…俺を……」
暗に『手を出していい』というお許しが出たということで、俺はもう限界だった。
スウェットと下着をずらして硬く勃ち上がったものに触れる。
尚紀…尚紀…尚紀……。
……汚しても、いいんだ。
片付けてからなんでもない顔でリビングに戻ると、尚紀が座ったまま寝ている。
しょうがないやつだな。
そう思いながらもそれが嬉しい。
俺を信頼しきっている姿はいつ見てもいい。
抱き上げて尚紀の部屋に運ぶ。
尚紀はしっかり寝入っていて、抱き上げてもベッドに寝かせても起きなかった。
そのまますぅすぅと可愛い寝息を立てている。
尚紀のスマホのパスコードを入力、ブラウザのユーザーを俺のIDにして同期させる。
ほんとに可愛い奴。
尚紀が見ていたサイトの履歴を遡っていく。
かなりきわどいことまで調べている。
自慰の回数が多いことは知っていたけれど、そんなにしっかり調べたのか。
もしかしたら尚紀の性欲も、狂暴なのかもしれない。
俺のものとぶつかり合って絡み合ったら、どんな反応が起こるだろう。
「二十歳になったら抱いてやる」
それまで我慢しろ、という意味で眠る尚紀の額にキスをする。
今の俺ができる限界の汚し。
「…?」
少しして尚紀が目を覚ます。
俺はベッドにもたれて尚紀のスマホをいじる。
すごい数の履歴が残っていて、どれだけ詳細に調べたのかと思いながら嬉しくもなる。
これを、俺にされたいと尚紀は願っている。
気付けばもう一度尚紀の額にキスをしてしまった。
「…衛介?」
「よく眠れるように」
「小さいときもよくやってくれたね」
小さいときと同じ意味を持っていると思っているのだろうか。
どれだけこのひとつのキスが重たいかをわかっていない無邪気さが怖い。
「……衛介」
「なに」
「俺がエロいこと考えてたの知って、幻滅した?」
俺が尚紀に幻滅することがあると思ってるところがもうズレている。
まだ俺の手の中に入り切っていないんだな。
尚紀がなにをしようと俺が尚紀を見限ることも幻滅することもない。
あり得ない。
「遅い第二次性徴期だろ」
本当に、可愛い。
『男同士 セックスの仕方』
ブラウザの履歴から見た検索履歴。
尚紀がスマホで『検索履歴の消し方』と検索していた履歴が残っていた。
俺は固まる。
尚紀が俺に隠しごとをしている?
あの尚紀が?
「『男同士 セックス』、『男同士 セックスの仕方』……なんだこれ」
「!?!?」
検索履歴の消し方を検索したくらいだから、本人は履歴を消したつもりだろう。
検索エンジンの履歴を消しただけじゃだめだということも知らない。
それにほっとする一方で、焦りが恐怖となる。
「まさか誰かに誘われたとか、好きな男ができたとかじゃないだろうな?」
どうしよう、と尚紀の顔に書いてある。
ここにきてまだ隠そうとするということは、本当に誰かに誘われたか、好きな男ができたか。
……そんなの許すはずないだろう。
詰問していくと、まだ尚紀はごまかそうとする。
「外出禁止だ」
「学校は?」
「行かなくていい。俺も行かない」
正直に言ったところで俺が認めないのがわかっているからごまかすのか、それともまずい相手なのか。
どちらにしても潰すのみ。
大学なんて行かなくていい。
外になんて出なくていい。
「違くて…あの、好きな人ができたわけじゃなくて」
「外出禁止」
俺が譲ると思っているのか。
いつからこんな考えを持つようになったんだ。
「その…ちょっと、色々想像するのに調べただけで…」
「想像? なにを?」
「あの…あの…」
「『あの』じゃわからない。はっきり言え」
「……衛介と、セックスするのを想像しました」
思いもよらない答えに俺は固まる。
俺と、セックスするのを、想像した?
尚紀が自慰をするのは知ってる。
そのときに頭に浮かべるのが俺だったのか、それともたまたま俺を思い浮かべただけなのか。
どちらにしても興奮する以外に反応ができない。
「……どういう想像をした?」
「えっ」
ここまできたら全部聞き出す。
尚紀がどこまで俺に求めているのか。
なにを求めているのか。
「……いっぱいキスされたり、触られたり…指とか、…衛介の、挿れてもらうの想像した…」
俺だけじゃない。
尚紀も俺を求めて、俺を自分の体液で汚したいと思っている。
俺に抱かれた尚紀が限界に吐き出した精液。
それが俺の腹にかかって……。
……だめだ。
「……………誕生日プレゼント、期待してろ」
それ以外言えなかった。
すぐに部屋に戻る。
自室のドアを閉めてずるずると座り込んだ。
「尚紀が…俺を……」
暗に『手を出していい』というお許しが出たということで、俺はもう限界だった。
スウェットと下着をずらして硬く勃ち上がったものに触れる。
尚紀…尚紀…尚紀……。
……汚しても、いいんだ。
片付けてからなんでもない顔でリビングに戻ると、尚紀が座ったまま寝ている。
しょうがないやつだな。
そう思いながらもそれが嬉しい。
俺を信頼しきっている姿はいつ見てもいい。
抱き上げて尚紀の部屋に運ぶ。
尚紀はしっかり寝入っていて、抱き上げてもベッドに寝かせても起きなかった。
そのまますぅすぅと可愛い寝息を立てている。
尚紀のスマホのパスコードを入力、ブラウザのユーザーを俺のIDにして同期させる。
ほんとに可愛い奴。
尚紀が見ていたサイトの履歴を遡っていく。
かなりきわどいことまで調べている。
自慰の回数が多いことは知っていたけれど、そんなにしっかり調べたのか。
もしかしたら尚紀の性欲も、狂暴なのかもしれない。
俺のものとぶつかり合って絡み合ったら、どんな反応が起こるだろう。
「二十歳になったら抱いてやる」
それまで我慢しろ、という意味で眠る尚紀の額にキスをする。
今の俺ができる限界の汚し。
「…?」
少しして尚紀が目を覚ます。
俺はベッドにもたれて尚紀のスマホをいじる。
すごい数の履歴が残っていて、どれだけ詳細に調べたのかと思いながら嬉しくもなる。
これを、俺にされたいと尚紀は願っている。
気付けばもう一度尚紀の額にキスをしてしまった。
「…衛介?」
「よく眠れるように」
「小さいときもよくやってくれたね」
小さいときと同じ意味を持っていると思っているのだろうか。
どれだけこのひとつのキスが重たいかをわかっていない無邪気さが怖い。
「……衛介」
「なに」
「俺がエロいこと考えてたの知って、幻滅した?」
俺が尚紀に幻滅することがあると思ってるところがもうズレている。
まだ俺の手の中に入り切っていないんだな。
尚紀がなにをしようと俺が尚紀を見限ることも幻滅することもない。
あり得ない。
「遅い第二次性徴期だろ」
本当に、可愛い。
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