《カクヨム様で50000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう

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一章 契約と回帰

三十八話

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翌日の朝のホームルーム。
教室に入ってきた担任の先生は、少し凛とした表情で言った。

「――昨日行われたダンジョン実習の成績を発表します」

教室が静まる。
緊張した空気が走り、生徒の何人かは無意識に姿勢を正した。

「今回、ダンジョン最奥まで到達し、帰還に成功したパーティは、三組だった。
 だが到達できなかったパーティも落ち込む必要はない。自分たちに足りなかった部分を話し合い、次回に活かしなさい。
 クリアできたパーティも、慢心せず、次を見据えること。以上だ」

短いが引き締まった言葉でホームルームは終わる。

先生が教室を出るとクラス中が、途端に昨日の話題で盛り上がった。

「あの時、魔法外したのマジ焦ったわ……」
「訓練の時みたいにいかねぇんだな、ダンジョンってよ……」
「お前がもっと周り見てればバッジ使わずに済んだだろ!」
「はぁ!? お前だって後ろ全然見てなかったじゃねぇか!」

成功したパーティも反省点を語り、失敗したパーティは悔しさを滲ませる。
昨日の緊張感、興奮、不安――それが一斉に噴き出すようだった。

ソラのパーティも例外ではない。

ボッケ、マルコ、リン、ファラと、休み時間ごとに卓を囲みながら語り合い、いつの間にか放課後になっていた。

帰り支度をして廊下に出たところで――
耳に刺さるような、威圧的な声が聞こえてきた。

「――いいから黙ってこの俺に武器作れよ」

前方の廊下で、不良三人組がひとりの男子生徒に詰め寄っている。
以前ソラが騒ぎを起こした相手だ。

掴みかかる勢いで胸倉に迫る不良に対し、男子生徒も怯まず言い返す。

「金も払わず寄越せって言う奴は客じゃない。
それに、武器をあんな雑に扱うやつに渡す武器なんて俺は持ってない!」

「なにィ!? てめぇ……調子乗ってんじゃ――」

不良が腕を上げた瞬間、ソラは迷わず割って入った。

「やめろよ」

短い言葉だが、その声には力があった。
不良三人は一瞬だけ怯んだように固まり、苦虫を噛み潰したような顔で舌打ちし、

「……チッ。行くぞ」

と吐き捨てて仲間を連れて去っていった。

残された男子生徒は、大きく息を吐き、ソラに向き直る。

「悪い……助かった!」

深々と頭を下げられ、ソラは慌てて言う。

「いや、俺は何もしてないよ。……何があったんだ?」

男子生徒は少し照れくさそうに頭を掻きながら説明した。

昨日のダンジョン実習でうまく立ち回れなかった不良たちが、
「武器が悪かった」と周囲に吹聴し、
どこで知ったのか、男子生徒が鍛治師見習いだと聞きつけ、無料で武器を寄越せと絡んできたらしい。

「……非常識にもほどがあるな」とソラは呆れた。

男子生徒はようやく落ち着いたように笑った。

「あ、まだ名乗ってなかったな。俺は――1-Kのカジト。
 親が鍛治師でさ、“立派な鍛治職人になれ”って付けてくれた名前なんだ。
 でもこの名前けっこう気に入ってるんだ。……いつか最高の鍛治職人になるのが俺の夢だ!」

胸を張って言うその姿は誇らしげで、何より真っ直ぐだった。

ソラは微笑み、

「カジトか……最高の名前だな!
 俺はソラ。将来の夢は――シーカー最強だ!」

瞬間、カジトは目を丸くし、次の瞬間には腹を抱えて笑い出した。

「ははははっ! で、でけぇ……夢でけぇな!
 悪い、こんなデカい夢、聞いたことなくてよ!」

「そんな笑うことかよ……」
ソラは頬を膨らませるが、それもほんの一瞬だった。

カジトは笑いながら拳を突き出す。

「よし、決めた!
 どっちが先に夢を叶えるか――勝負だな!」

「……ああ、負けないよ」

拳と拳がぶつかり、小さく乾いた音が響いた。
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