《カクヨム様で50000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう

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一章 契約と回帰

四十四話

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――終わった。
そう思い、仲間たちのいる方へ視線を向けた、その瞬間だった。

衝撃が背中を貫いた。

「……がっ……!」

視界が反転し、身体が宙を舞う。地面に叩きつけられたソラは、肺の空気を強制的に吐き出され、息ができなくなった。

「……油断したな、ガキ」

低く、嘲るような声。

ゴーマンは立っていた。
その手には、砕けた空き瓶。
隠し持っていたポーションの上位版のハイポーションを、ソラが雷を放った直後、ゴーマンは意識を失う前に使っていたのだ。

「まさか学生相手にここまで追い込まれるとはな……」
自嘲気味に笑いながらも、その目は冷たく澄み切っていた。
「だが――もう十分だ」

ソラは動こうとするが、身体が言うことをきかない。
意識はある。だが、力が入らない。

ゴーマンはゆっくりと距離を詰め、懐から一本のナイフを取り出した。

「安心しろ。長くは苦しまん」

その言葉と同時に、鋭い痛みが胸を貫く。
ソラの視界が一気に暗転し、力が抜けていく。

(……まだ……)

倒れ伏すソラの意識は、かろうじて繋がっていた。
だが身体は動かず、声も出ない。

ゴーマンは無言で距離を取り、倒れた少年を見下ろす。ソラの心臓からドクドクと血が流れてゆく。
勝利を確信したゴーマンはソラが死ぬ向かっている事を確認し背を向ける。冷酷な沈黙がその場を支配していた。



血の感覚が、遠のいていく。
鼓動は浅く、冷えた床の感触だけが妙に現実的だった。

――聞こえるか、ソラ。

クロの声は、いつもより低く、はっきりとしていた。

――このまま終わるのか。
――過去に戻り、何も成せず、誰も守れず、それでいいのか。

(……よく、ない……)

胸が裂けるように痛み、声を出そうとしても出ない。
視界は白く滲み、ゴーマンの姿すらもう認識できない。ただ、命が零れ落ちていく感覚だけが、確かにあった。

――なら答えろ。
――死んで楽になるか…代償を払ってでも、生きるか。

「……生き……たい……」

その言葉を待っていたかのように、クロの声が強くなる。

――ショーイチローから渡された魔石を出せ。

指が動かない。
だが、ソラは必死に意識を集中させる。
「開け」と、心の中で何度も叫ぶ。

視界の端に、半透明の枠が揺らめいた。
アイテムボックス。

震える意識で中を探り、記憶を辿る。
重く、鈍く、嫌なほど存在感のある――魔石。

ごとり、と。
ソラの手の中に、冷たい感触が落ちてきた。
そこでソラは意識が完全になくなるが、ゆっくりとクロが近寄りソラの額にと自分の額を合わせる。
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