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いきなり!最高難易度!
しおりを挟む「到着なのじゃ!」
俺の前を歩いていたフェイルノートは、覇竜の巣窟入り口の前で両足をピタッと止めて、両腕を広げる。
実に少女らしい仕草だが、俺より先にダンジョンに到着するの辞めてください。
いろいろと思う事は有ったが、つまらない事で言い争っても仕方がない。
俺はフェイルノートを無視して、ダンジョンの周囲を見回す事にする。
扉に巨大な竜が描かれている事以外は、これといって特徴の無いダンジョン。
しかし、このシンプルなデザインが実にまた良い!大原さん判ってるね!
フェイルノートは俺が周囲を見回して居るのを尻目に、覇竜の巣窟の扉に手を当てて何やらブツブツと唱え始めた。
「何やってんの?」
俺は行動が意味不明過ぎて問い掛ける。それに対してフェイルノートは
「任せるのじゃ!」
とこれまた意味不明な返し……まぁいいか。
はんっ!所詮はプログラムだからな!人間の気持ち何て解らんよな!はは!
俺は心で煽りながら再び周囲を確認した。
それから5分位経ってからだろうか?
いい加減ご飯んで呼ばれそうなので、俺は死ぬ為にフェイルノートを連れて覇竜の巣窟へ入る覚悟を決めた。
そこでフェイルノートはコチラを向き、こんな事を言った。
「覇竜の巣窟の解析は完了したのじゃ。いつでも最終階層まで転移可能じゃぞ!」
それはもう?やってやったぞ!とでも言っている様な嬉しそうな顔でとんでもない事を言い出した。
俺が言葉の意味が解らず突っ立ていると、フェイルノートが再び声を掛けて来た。
「主人、準備はどうじゃ?」
「え?……あ、うん、良いけど?」
思わず返事をする。
それを聞いたフェイルノートは俺の腕を掴むと、何やら呪文の様なモノを唱え出した。
「アルティメット・テレポート」
「──え…!」
本当に、彼女が呪文を唱えてから一瞬の出来事だった。
瞬きすらしていないのに、周囲の景色が真っ暗な洞窟に変わっていた。
そして、目の前には巨大で黒光りした竜の姿があった。
……いや、まっっっったく理解が追い付かん…!俺は思わずフェイルノートへと視線を向ける……彼女は既に戦闘態勢で、いつでも飛び掛かれる状態。
俺は竜にビビって突っ立てるだけ……いや、ゲームでも普通に怖いってあんなドラゴン。
そして、立ち尽くす俺を尻目に、フェイルノートは竜へと飛び掛かって行った──!
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