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決戦!暗黒竜!
しおりを挟むフェイルノートは猛スピードでドラゴンに突っ込んだと思うと、そのまま拳をドラゴンの額に打ち込んだ。
この一撃で相手は頭部から血を流してよろめき始めた。
てか、アイツ攻撃手段、格闘かよ……
フェイルノートは止まらず、一度地面に着地したかと思うと、すぐに飛び上がり続いて二撃目を繰り出す。
狙いはドラゴンのボディだ。
重い一撃の入ったドラゴンは身体を屈ませて苦しみ始めた。
──あっ、ここでドラゴンと目が合ってしまった。
本能でフェイルノートにはどうやっても勝てないと感じ取ったのだろう。
ドラゴンはターゲットを俺に変更した様だ……少し同情していたのに、屑だなこのドラゴン。
竜は俺目掛けて炎のブレスを吐き出した。
レベル1の俺程度なら、掠っただけでも死んでしまう様な火力のブレス。
状況はイマイチ掴めなかったが、当初の予定通りこれで死に落ちが出来る。
俺はこの時そう期待した……が、フェイルノートがそれを許さない。
「防御障壁!展開!」
彼女がそう叫ぶと、俺の周囲にひし形のガラスのようなを物体が出現した。
その物体は、俺にブレスが当たる直前に大きさが十倍以上に膨れ上がり、簡単にドラゴンブレスを弾いた。
俺が無事なのを見届けたフェイルノートは、助走をつける為にクラウチングスタートの構えを取り出した。
「よくも妾の主人を……加えて弱い者イジメとは…!許すまじ…!」
だ、誰が弱い者だ…!確かに弱いけど、そんな風に言うんじゃねーよ…!
そしてスタートを切り、一気に黒竜の側まで詰め寄ると、フェイルノートはドラゴンの頭目掛けて腕を振り下ろした。
この一撃をうけて、ドラゴンは真っ二つに引き裂かれてしまうのだった。
──対峙してから僅か数秒。フェイルノートの攻撃回数は僅か3回。
そして、恐らく……いや、見た目てきに覇竜の巣窟のラスボスだったのだろう。
名前も知らないドラゴンは、フェイルノートの一撃によってアッサリと絶命した。
──ウィンターのレベルアップを確認。
LV:1→33
名前:ウィンター
職業:初級剣士
称号:未設定
能力値
HP 20
MP 20
攻撃 10
防御 10
速度 10
魔力 5
抵抗 5
幸運 5
スキル
未所持
奥義
未所持
能力値ポイント 192ポイント獲得
スキルポイント 96ポイント獲得
奥義習得ポイント 32ポイント獲得
職業ポイント 64ポイント獲得
中級ジョブ解放
上級ジョブ解放
俺の脳内にファンファーレが鳴り響いたかと思うと、レベルアップ情報が掲示される。
俺なにもしてないのに、こんなにレベルが上がるの?俺はレベルアップ情報を確認し、何もしていないのレベルが大きく上がった事で大きなショックを受ける。
──そして、ドラゴンを真っ二つにしたフェイルノートは側に駆け寄ると、嬉しそうに俺の腕に自らの腕を絡めて来た。
「どうじゃどうじゃ?妾が居れば敵が何であれ、安心出来るじゃろ?んん?」
フェイルノートは嬉しそうに、絡めた俺の腕に頬をグリグリと押し当てる。
「さっき言った事を覚えているか?」
「もちろんじゃ!フェイルノートちゃん、可愛いじゃろう?」
捏造すんなよ!そんな事一言も言ってないわ!心では思ってたけど、口には出してないわ!
「違うだろ?俺は勝手にするなって言ったよな!」
それを聞いたフェイルノートは不思議そうに首を傾げる。そして何一つ悪びれる事なく、こんな事を言い出した。
「ん?妾はお断りだと言ったであろう?」
「──確かに言ってたわ、ごめん」
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