精一杯のエゴイスト

宮内

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帰りたいなと思いながら後ろをついて五分ほど歩いたところに二件目の店はあった。 
そこはカウンターとボックス席が二つのバーで大人の雰囲気が漂う落ち着ける場所だった。
彼らはなじみのようで、店に入るとカウンターの中のマスターに軽く手を挙げて
「奥いいですか」
と尋ねた。マスターはどうぞと一番奥のボックス席を案内し、私たちは彼らの後をついて一番奥のボックス席に座った。


「何にしますか。 ここのマスターの作るカクテルおいしいから気になるのがあったら頼んでみて。」 
ここに来るまでの店でも十分にアルコールはいただいていた。珍しいものを飲んでせっかくの良い気分を台無しにしたくない。
私はジントニック。和泉はコスモポリタンを頼んだ男性陣はウイスキーを頼んでいた。
背の高い雰囲気のあるマスターがそれを持ってきてくれて私たちは再びグラスを合わせた。
そこでも、私たちはたわいない会話を楽しみ、和泉はかわいらしく相槌をうち、私はくだらないことを話しては笑った。
久しぶりにいい男と楽しく話しておいしいお酒を飲んだ。
初めはいきなりの呼び出しに知らない男性を呼んでいるなんて、むっとしたが結果は楽しかったと和泉に感謝した。

二軒目のバーで二杯のカクテルを飲み私たちは解散した。相変わらず二件目でもお金を受け取ろうとしない二人に強引に自分の分を渡した。
その後和泉が慌てて岡山さんにお金を渡そうとして
「ダメだよ。」
と返されていた。
その中には私の分も含まれており、振り向く和泉に向かって首を振り板挟みに待った和泉は困りながら
「佐和に叱られちゃうので受け取ってください。」
と小さな声で言った。

和泉が岡山さんの手にお金を置いたのを確認し、私は彼女の腕を引っ張りとびきりの笑顔で
「今日は楽しかったですありがとうございました失礼します。」
 この先は彼が和泉を誘ってくれればいい。
良い報告が聞けることを祈りながら和泉のアパートに向かうためタクシーを拾った。
和泉のアパートに着いた頃には日付が変わり、私たち二人はすっかり酔いが回っており順番で手短にシャワーを浴びて布団に入った。
久しぶりに訪れたの彼女の部屋は相変わらずきれいに片付いており客布団を出してくれ気がつけば朝まで寝ていた。

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