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喫茶店に連れて行ってもらい紅茶とシベリアを頂き、松岡様はコーヒーを飲まれた。
その間に松岡様は学校の様子を私に質問され、私は聞かれたことに正直に答えた。
「雪乃さんは外国語が得意なのかい?」
「得意かどうかは。ただ好きです。先生が本を貸してくださって読んでみているのですがわからない単語があり思うようには進まない程度です。でも、お友達と教えあったりして読んでいます。」
「そうか、なんという本を借りたんだね?」
「青い家というお話です。」
「そうか。その本、僕は読んだことがないな。」
「アメリカの女学生のお話です。」
「他には何の科目が好きなんだい?」
「数学が好きです。」
「数学?」
「はい。」
「外国語と数学とは学校でも珍しいんじゃないかい?」
「どうでしょう。学校の組のお友達はみなそれぞれ得意なものは違いますが外国語は人気があります。」
「雪乃さんはずいぶん勉強熱心なんだな。」
「勉強は好きです。」
教師になりたいと言えばこの縁談はなくなるだろうか。
そうしたら父は許してくれるだろうか。
もし、勘当されてしまったら私は師範学校にどうやって行こう。
住む家もなくては、学校はおろか生きていくことすら難しく、今の私の知恵では思い浮かばずそれ以上はやはり言えなかった。
その間に松岡様は学校の様子を私に質問され、私は聞かれたことに正直に答えた。
「雪乃さんは外国語が得意なのかい?」
「得意かどうかは。ただ好きです。先生が本を貸してくださって読んでみているのですがわからない単語があり思うようには進まない程度です。でも、お友達と教えあったりして読んでいます。」
「そうか、なんという本を借りたんだね?」
「青い家というお話です。」
「そうか。その本、僕は読んだことがないな。」
「アメリカの女学生のお話です。」
「他には何の科目が好きなんだい?」
「数学が好きです。」
「数学?」
「はい。」
「外国語と数学とは学校でも珍しいんじゃないかい?」
「どうでしょう。学校の組のお友達はみなそれぞれ得意なものは違いますが外国語は人気があります。」
「雪乃さんはずいぶん勉強熱心なんだな。」
「勉強は好きです。」
教師になりたいと言えばこの縁談はなくなるだろうか。
そうしたら父は許してくれるだろうか。
もし、勘当されてしまったら私は師範学校にどうやって行こう。
住む家もなくては、学校はおろか生きていくことすら難しく、今の私の知恵では思い浮かばずそれ以上はやはり言えなかった。
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