根雪の証

宮内

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 私の日常は、実家にいた頃とさほど変わりはなく、義母から教えてもらいながら家政を覚える日々。
ただ、実家でも一応習ってはいたが義母の基準には満たないようでお茶とお花を習うように言われ週に一度習いに行く。
 
毎朝食事をとり夫を送り出し、義母の予定に合わせて家政を習う。
ひどく短調で、朝の見送り、帰りの出迎え以外夫と言葉を交わすこともあまりない。
彼から発せられる言葉は
『ああ』『行ってくる』『戻った』『わかった』もしくは私に何かを支持する内容だけで、初めて出かけた日から卒業祝いに来て万年筆を下さったあの日まで少しずつでも自分を気にかけてくれているのではないかという淡い期待は日に日に薄れていった。
 
夫は日によって差はあるが夕食を家でとることもある。
その日は必ず私を抱く。

それは命を授かるためだけの行為で思いを募らせるものでは、かけらもないと彼としか経験のない私にも十二分にわかるように、夫の息遣いしか音のない夜ばかりだった。
 
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