貸本屋七本三八の譚めぐり

茶柱まちこ

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八月『先生の匣庭』

その四

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 さすがに珱仙の目の前で堂々と話せるほどの信頼はない。唯助はなにがなんだか分からない顔の世助の手を引いて、庵の外に出た。庵から少し離れ、神社の鳥居の下でようやく足を止めた。

「おい、唯助。どうしたんだよ、いきなり」

 どうやら世助には三八の声は聞こえていないらしい。しかし、三八は唯助の声だけでなく、周囲の音も多少聞こえているようで

〈世助もそこにいるのか? 丁度いい、栞の板の方を世助にも渡してあげなさい〉

 と唯助に指示を出した。指示通り、唯助は懐にしまっていた金属製の栞を世助に渡す。

〈世助、聞こえるか?〉
「! 七本屋のおっさんか!」

 一体どういう仕組みなんだ? と世助は栞に耳を近付けたりしてはしきりに首を傾げている。無理もない。この大昌時代、電話などという代物はまだ都市部にしか普及していない。それも、今で言う公衆電話の話だ。

〈無事か? なにかおかしなことはされていないか?〉
「大丈夫です。本の中の登場人物と会話はしましたが……」
〈そうか。触られたりはしていないな? もしくは、その世界のものを口にしたりなども〉
「していません。栞が駄目って言ったので」
〈そうか。それなら良かった〉

 栞を通した向こう側にいる三八は心底安堵したかのように、大きなひと息をついていた。どうやら息が上がっているらしい。

〈いいかい、その世界の者たちには極力触れるなよ。干渉し続ければ、やがてその世界に染まってしまう。食べ物はもっと駄目だ。どんなに腹を空かせても、ひと口でも口にしてはいけないよ。それは黄泉竈食ヨモツヘグイだからね〉
「よもつへぐい?」

 聞き慣れない言葉を耳にして、二人は同時に首を傾げる。

〈大陽本の神話で聞いたことはないか? この国を作り上げた片割れの女神が黄泉に行き、黄泉の飯を食ったために黄泉の住人となって此岸に戻れなくなってしまったと。そちらの世界もそうだ。譚本の夢と違って、禁書の毒が作り出した世界は文字通りの異界だ。異界のものを口にすれば、それは君たちの血肉を異界に染め上げる。現実の世界には二度と戻って来れなくなるんだ〉

 栞は二人がその禁を犯さないようしきりに守っていた。そして、二人はそれに素直に従った。登場人物を信用しすぎず、栞の警告に従った二人の判断は、決して間違いではなかったのだ。

〈こちらの世界から持ち込んだものであれば大丈夫だ。もし持っているなら、迎えにいくまでそれで腹を繋いでいてくれ〉
「あぁ、じゃあ祭の屋台で買ったものは大丈夫なんだな?」
〈そういうことだ。それと、その世界にいる間は絶対に二人で一緒にいなさい。可能なら手を繋いでいるといい。二人で帰ってこれるようにね〉
「分かりました」

 唯助は三八の指示に対し素直に頷くが、世助は栞を見つめて黙していた。唯助にはそれが少しばかり気がかりであったが、今はそれをいちいち気にしている時ではない。

「旦那、ここから出る手段はあるんですか?」
〈ある〉
「! 本当ですか!」

 珱仙がたっぷりと言い淀んでから否定した問いに、三八は即座に肯定して返す。それは帰れない可能性に焦りと心細さを感じていた唯助にとって非常に心強い救いであった。

〈まず、君たちを攫った毒の本体である禁書を探し、読み解きを行う。そうすれば君たちのところへ行くことは可能だ。ただ、少し時間にズレが生じるから、
すぐにそこに行けるとは限らない。待ち時間が長くなるかもしれないが、それでも夜明けまでには助け出すから、今言ったことは迎えに行くまでしっかり守るんだよ。いいね?〉
「はい」
〈世助もだ。その栞を肌身離さず持っているんだよ〉
「……………」

 即座に返事をする唯助に対して、世助は頷きさえもしない。生まれてこの方ずっと共にいた唯助の知る限り、世助はこんなに寡黙な性格ではない。むしろ、昔は唯助よりもしっかりしていて、こういうときに先に返事をするなら世助のほうである。
 ――やはり、どこかおかしい。
 この違和感は、それがなにかまでは分からないにしても――杞憂などではなく、確固としてある懸念だ。

〈…世助?〉
「あぁ、悪ぃ。分かった」

懸念だとはっきり確信すると、声にもどことなく力がないように唯助には思えた。


*****


 唯助と同じく、それなりの長期戦を覚悟していた音音にとっては意外なことに――三八は、双子を連れ去った禁書を早々に見つけ出した。
 出会いたての唯助にも自慢していたのだが、三八は譚の匂いに対して驚くほど鼻が利く。
 この表現はあながち比喩でもなく、言うなれば共感覚である。文字や音に色がついて見えるなど、通常の感覚に加えて別の感覚が引き起こされるという現象だが、三八にはそれが譚で起きると言ったところだろうか。三八は、そこに譚があれば嗅覚でなんとなく感じることができる。六月に回収した禁書『ある女』について、それに深く関与した男から湿った雑巾のような生臭さを感じとったように。あるいは、五月に出会った幼女が囚われていた譚の気配を嗅ぎとったように。
説明しようにも三八にしか分からない感覚なので理解はされにくいのだが、とにかく三八は譚を感知する能力がずば抜けている。こういった譚に対する共感覚を持ち合わせるのも、『先天干渉者』の特徴であったりするのだ。

「まさか、小生が昔読んでいた本がめぐりめぐって、こんな身近な場所に祀られていたとはな」

 可愛い部下を助けるためであるとはいえ、三八は祠を暴くという罰当たりもいいところな行為を躊躇なく断行する。神社の関係者が「神様への冒涜だ」「天罰が下るぞ」と咎め制止したところで、三八はそれをいともたやすく振り切る。さして相手にしていない、気にも留めていないと言ってもいい。
 祠の前で手を合わせるなんてご丁寧な真似は当然するわけもなく、三八はさっさと祠の扉を開け、祀られていた一冊の本を取り出した。

「あああ! お前、なんてことをするんだ! 神様の祟りが──!」
「やかましい」

 慌てふためく神社の管理人に対し、三八は刺すように低い声でそれを牽制する。

「小生の可愛い子が危機に晒されているこの状況で、祟りなど構っていられるか。そもそも、この本を神として祀りあげること自体がちゃんちゃらおかしいわ」

 三八は譚本を愛してはいるが、譚本はあくまで譚本ととらえている。譚本は人によって紡がれ、人に読まれるべきものであると解釈していた。それなのに、読まれもせず人の手に触れさせることもなく、ただありがたがられるばかりの御神体にして特別扱いするなど、滑稽と言わずしてなんという。

「黙っていろ。小生の邪魔をするな」

 三八が放った鋭い殺気に、三八を止めようとした全員が静まり返る。

「『先生の箱庭』……なるほど、学問の神を祀ったこの祠に納められていたのも納得だ。これはある村の神社に住む珱仙という男と、彼の教え子たちの譚だ。小生も昔、よく読んでいた」
「みや様、大丈夫ですか? 少し休まれた方が……」
「いや、そんな暇はない。あの子たちが禁忌を犯したらおしまいだ。小生が迎えに行ったところで、こちらに帰ってこれなくなる」

 神社の関係者たちが揃って引いていく中、音音だけが三八に近づき、彼に尋ねる。

「わたくしも、連れて行ってもらうことはできますか?」
「できるが、なぜ?」
「少し、気になるのです」
「気になる? 何が?」
「……あの、唯助さんのお兄さん。何となく、危うい気がするのです」

 音音のそれは単純に直感であったが、しかして直感というのは感覚的で曖昧なものでありながら意外と当たるものである。音音はあまりにも感覚的にとらえすぎていたせいで、その危うさを感じた要因を的確に説明することはできなかったのだが――
 ――夏目家の道場はこの棚葉町の南方に位置する村にあること、そして唯助が世助を追って歩いていた北方には山しかないこと――
 かつて心の病により父を喪った元・実井寧々子の直感は、無意識的にこれらを違和感としてとらえたのである。


*****


  世助は確実になにかを胸に抱えている──。
 そう確信しても、唯助にはそれがなにかを問う勇気がない。もちろん、以前の夏目家の双子という関係であれば遠慮することなく聞けたであろうが、今はそんな腹を割って話せるような間柄ではない。唯助は夏目家を捨てたし、それまで争っていた経緯を思い出せば、気軽に話などできようはずもなかった。
 唯助はこの時、ふと思った。禁書には、人の心が読めるのだろうかと。禁書『ある女』が自分の母を騙って仕掛けてきたことから察せられるように――母を知らないことを少なからず寂しく思う心を読み、そこを的確についた罠を仕掛けてきたように。

(もし、世助の心が分かるなら、もう少しマシな接し方もできるのかな)

 生まれてからずっと一緒に育ってきた双子だから、付き合いが長いだけに何を考えているかはある程度わかるのだが、それだけに相手の考えが分からないということが起きると、なんともやるせない気持ちになる。世助の様子がおかしいことまでは気づいている。たった今

「なあ、そんな四六時中手を繋がなくてもいいんじゃねえの」

 と、唯一の頼りの綱である三八が指示したにも関わらず。それを避けたがっているような言葉を口にしたことも、唯助はおかしいと感じた。なんてことはない、ただずっと手を繋いでいるのが疲れるから言っただけなのかもしれないが、一度違和感を確信した状態ではどんな些細なことでも気になってしまう。だからこそ唯助はこれを解明するべく世助に話を聞くべきなのだが、それはやはりしがらみのせいで上手くはいかない。
 いうなれば、ジレンマに陥っていた。

 できれば迎えが来るまでずっと三八と話していたかったのだが、さすがの三八でもそれは疲れてしまうらしい。一度連絡を切り、二人は迎えを待つことにした。
 その間、村にいる子供たちが二人に寄ってきたりもした。初めに出会った惣太郎が伝言していたのか、子供たちは二人の手に触れないよう距離をとっている。
 ここでただ呆然と時を過ごすのもつまらないし、唯助は子供たちと戯れることにした。栞は触れることは良しとしないが、一緒に遊ぶことくらいは許してくれるらしい。お互いに触りあうような遊びは避け、唯助は家屋の壁を蹴り昇ったり、屋根を駆けたりする芸を見せながら戯れていた。
「お兄ちゃんすごーい!」「かっけぇ~!」などときらきら目を輝かせている子供たちの笑顔を見るのはやはり気分がいい。その頭を撫でてやれないのを惜しく思うくらいには、唯助も子供たちと心を通わせていた。
世助は唯助のように派手に動き回るようなことはしなかったが、途中から子供たちを集めてなにやらしていた。
 近づいた唯助に世助が

「いるか?」

 と差し出してきたのは、丁度手のひらと同じ大きさをした、箱型の缶だった。

「あ、ドロップスじゃん! いるいる。てか、いいの?」

 夜明けまでには助け出す、とは言われたが、この人数の子供たちに配ってはせっかくの此岸の食料が早く底を尽きてしまうのではないか? と唯助は遠巻きに懸念を示す。すると、世助は着物の懐をガバッと開いて見せつけた。

「屋台の親父が売れ残りだって四つも缶を押し付けてきた。こんなに食えねえっての」
「……あぁ」

 開封したばかりなのか、まだ中身はぎっしり詰まっている。この量なら子供たちに配ったとしてもかなり余るだろう。安心して唯助が手を差し出すと、傾けた缶の中からは真っ白な飴が二つ転がり出た。

「あ、どっちも薄荷ハッカ
「果物味、全部ガキ共にとられた。もう薄荷しか残ってない」
「あちゃぁ まあおれは平気だからいいけど」
「お前はしょっちゅう薬代わりに食ってたからな」
「そうだよなぁ。懐かしいな。世助、おれのためにいっつもコレ持ち歩いてたもんな」
「覚えてんのかよ」
「そんなに昔じゃないし、覚えてるよ。ありがとな。いっつも持っててくれてさ」
「別に。お前の喘息が見てられなかっただけだよ」

 世助はふいっとばつが悪そうに目をそらした。
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