162 / 1,117
アルバラスト編
終始無言
しおりを挟む
場所は移って北門の防壁の上ではジョー、アルバ、ベルドラッド、ライリが終始無言で事の成り行きを眺めていた。
ただ全員考えている事は全く同じで『あれは何だ?』である。
先程ヒュドラからの集束ブレスを受けそうになったノアの前に現れた"アレ"はヒュドラに反撃しただけで無く、ノアと共闘して捕食を開始。
今では一方的に食べ進めている。
街の中は依然として外で戦っているヒュドラの事で騒然となっていたが更に騒がしくなる出来事が発生。
追加で要請していた重装兵と上級魔法使い、合計60人が到着したのだ。
ベルドラッドとライリは防壁を降りてその集団の元へと向かい、重装兵はベルドラッドに敬礼をした。
「ベルドラッド殿、重装兵30、上級魔法使い30要請により参集しました。」
「ああご苦労。」
「早速で申し訳無いのですが対象はヒュドラとの事ですが…もう一体の…蛇ですか?アレは…」
「言いたい事は分かる。俺も正直"アレ"が何なのか分からん、見た事が無い。
が、前線で戦っていた者と共闘していたのでな、一先ず手は出さんでくれ。」
「り、了解しました。」
すると防壁の方で声が上がる。
「ノ、ノア君!?どうしてここに!?」
「あ、ジョーさん、今運んできたのがあのヒュドラを召喚した野盗とその取り巻きです。
もう少しいるので回収行ってきますね。」
「え!?ノア君じゃない。」
「あ、ライリさん、この間はどうも。
この野盗達、少し毒状態なのと火傷をしているので治療をお願いします。」
「おい、ノア君!ちょっと待ってくれ。」
「あ、ベルドラッドさんお久しぶりです。」
「あ、ああ久しぶり…じゃなくて、"アレ"は何だ?」
「僕の契約獣ですのでご心配無く。」
「いや、何となくそれは察したがそうじゃない、"アレ"は何だ?」
ビシッとグリードに指を差してノアに問い質してくるベルドラッド。
「グリードって言います、今はそれ以上は言えません。」
そう言ってノアは再び残りの野盗の回収に向かう。
ベルドラッドは頭をガシガシと掻いた後重装兵と上級魔法使いに指示を飛ばす。
「取り敢えず皆、門の外に集結し直ぐに戦える様に準備せよ。」
ベルドラッドから指示を受けた兵達は次々に防壁の外へと向かう。
外では依然として捕食を続けるグリードと、一方的に、だが止めを刺されないまま生かされ続けるヒュドラがいた。
門の外に出た兵達がまず思った事は『あれ?さっきより大きくなってね?』であった。
現在のグリードは全長が30メルを超え、大きさで言えば殆どヒュドラと変わり無い。
大きくなった分捕食の速度も変わり、一口でヒュドラの首を2本纏めて丸囓り出来る程まで成長した。
ヒュドラは既にグリードに対して完全に怯えきっており、何回か脱走を図るも直ぐに尾で捕らえられ、9割方食われて再生するのを待つというのを繰り返している。
「嘘だろ…あのヒュドラが一方的に…」
「ねぇ、本当にあれ、契約獣なの?
そもそもあんな生物自体見た事無いわよ?」
「ベルドラッドさんの話だとそうらしいがベルドラッドさんもあの生物が何なのかは分からないそうだ。
取り敢えずは静観と行こう。」
「…よし…これで全員か?」
「はい、かなり広範囲を探したので間違いないハズです。」
「分かった、ご苦労様。」
「それでは戻ります。」
周辺を走り回り、野盗の残りを捜索していたノアが防壁に戻って来た。
最後に回収したのはジュラとバクラの2人だった。
スタッ!
「あ、お疲れ様です、お疲れ様ですー。」
防壁の下に降りると重装兵と上級魔法使い合わせて60名が待機しており、その者達に向け礼をするノア。
「あ、ああ…」
「どうも…」
周囲の反応は悪い、何故なら皆、前で起きてる惨劇に目が釘付けになっているからだ。
グリードが一方的に食らい続けて暫し、既にグリードの大きさは当初の5倍にまで成長し、ヒュドラを見下ろす迄になった
「うわー、大きくなったなぁ。どう?満足した?」
グルルォアアッ!
「おーそっかそっか、それじゃあ終わりにしよっか。」
グルルッ!ゾブッ!ジュォアアアアッ!?
ノアからの指示で側面から凄まじい速さで食らい付いたグリードは一口でヒュドラの首を全て噛み千切り、2口目で更に口を大きく開けて胴体ごと持ち上げて正に踊り食いをする。
グリードの口から何とか逃げ出そうとするも、グシャリと心臓を噛み砕かれたヒュドラは力無く飲み込まれていった。
ゲフゥッ!
食事が終わったグリードの近くに魔法陣が展開、巨体を感じさせない素早い動きでその魔法陣の中に飛び込んだグリードはそのまま姿を消した。
あまりに唐突に終わった決着に誰も声を発せずにいた。
「……。」
「……。」
「…あ、終わりました。」
こうして一連の野盗集団の殲滅とヒュドラ討伐は、事の重大さの割に静かに決着となった。
「さてノア君、説明して貰おうか、"アレ"は何だ?」
場所は移って街の冒険者ギルド内、表は隊員が張っており、中ではベルドラッド、ライリ、重装兵、上級魔法使いの皆さんが勢揃いしていた。
「どうしても言わなきゃダメですか?」
「当たり前だ、ヒュドラを食い殺すモンスターなんて初めて見たわい!
その上誰も見た事無い、鑑定しても『???』しか表示されない。
上に何と報告すれば良いのだ?」
「言ったらぜっっったい面倒くさい事が起こりそうなので言いたくありません。」
「面倒事など起こすものか!」
「前例が何言っても全く説得力無いですよ?」
「ぐはっ!?」
頑なに正体を拒むノア、終いには「王に会わないで良いなら話す」とまで言われた為、ベルドラッドが折れる形となった。
「分かった。取り敢えずあやふやに報告してみるが、それでも追及されたらその時は考えてくれよ。」
「…分かりました。」
「取り敢えずこの件は以上だ!
さぁ、お前達も仕事に戻れ!野盗の問題やら事後処理、やる事は幾らでもあるぞ!」
「うぇぃっす。」
周りの兵達の気の抜けた声が響く、実際表には未だに400人以上の野盗が捕縛されており、移送先、犯罪奴隷専門商人との対応やら残盗の捜索、ヒュドラの汚染処理、貿易路の整備等やる事は山の様にあるのだ。
「はー…報告すんの嫌だなぁ…」
ベルドラッドはと言うと、王にどう説明したものか、それだけが頭の中をぐーるぐると駆け巡っていた。
しかし、このベルドラッドの心配とは裏腹に王は割とあっさりと受け取ったらしい。
王からベルドラッドへの質問は
『契約主はその少年で間違いないか?』
『グリードと言う名は愛称か?個体名か?』
この2つだけだった。
1つ目の質問は「間違いない」と当時の事を振り返りつつ答え、2つ目の質問に関しては「分からない」と答えたが、王は笑い飛ばしただけで終わった。
王曰く「私の想像通りであれば隠しておきたい存在であるのは間違いないな」との事らしい。
ただ全員考えている事は全く同じで『あれは何だ?』である。
先程ヒュドラからの集束ブレスを受けそうになったノアの前に現れた"アレ"はヒュドラに反撃しただけで無く、ノアと共闘して捕食を開始。
今では一方的に食べ進めている。
街の中は依然として外で戦っているヒュドラの事で騒然となっていたが更に騒がしくなる出来事が発生。
追加で要請していた重装兵と上級魔法使い、合計60人が到着したのだ。
ベルドラッドとライリは防壁を降りてその集団の元へと向かい、重装兵はベルドラッドに敬礼をした。
「ベルドラッド殿、重装兵30、上級魔法使い30要請により参集しました。」
「ああご苦労。」
「早速で申し訳無いのですが対象はヒュドラとの事ですが…もう一体の…蛇ですか?アレは…」
「言いたい事は分かる。俺も正直"アレ"が何なのか分からん、見た事が無い。
が、前線で戦っていた者と共闘していたのでな、一先ず手は出さんでくれ。」
「り、了解しました。」
すると防壁の方で声が上がる。
「ノ、ノア君!?どうしてここに!?」
「あ、ジョーさん、今運んできたのがあのヒュドラを召喚した野盗とその取り巻きです。
もう少しいるので回収行ってきますね。」
「え!?ノア君じゃない。」
「あ、ライリさん、この間はどうも。
この野盗達、少し毒状態なのと火傷をしているので治療をお願いします。」
「おい、ノア君!ちょっと待ってくれ。」
「あ、ベルドラッドさんお久しぶりです。」
「あ、ああ久しぶり…じゃなくて、"アレ"は何だ?」
「僕の契約獣ですのでご心配無く。」
「いや、何となくそれは察したがそうじゃない、"アレ"は何だ?」
ビシッとグリードに指を差してノアに問い質してくるベルドラッド。
「グリードって言います、今はそれ以上は言えません。」
そう言ってノアは再び残りの野盗の回収に向かう。
ベルドラッドは頭をガシガシと掻いた後重装兵と上級魔法使いに指示を飛ばす。
「取り敢えず皆、門の外に集結し直ぐに戦える様に準備せよ。」
ベルドラッドから指示を受けた兵達は次々に防壁の外へと向かう。
外では依然として捕食を続けるグリードと、一方的に、だが止めを刺されないまま生かされ続けるヒュドラがいた。
門の外に出た兵達がまず思った事は『あれ?さっきより大きくなってね?』であった。
現在のグリードは全長が30メルを超え、大きさで言えば殆どヒュドラと変わり無い。
大きくなった分捕食の速度も変わり、一口でヒュドラの首を2本纏めて丸囓り出来る程まで成長した。
ヒュドラは既にグリードに対して完全に怯えきっており、何回か脱走を図るも直ぐに尾で捕らえられ、9割方食われて再生するのを待つというのを繰り返している。
「嘘だろ…あのヒュドラが一方的に…」
「ねぇ、本当にあれ、契約獣なの?
そもそもあんな生物自体見た事無いわよ?」
「ベルドラッドさんの話だとそうらしいがベルドラッドさんもあの生物が何なのかは分からないそうだ。
取り敢えずは静観と行こう。」
「…よし…これで全員か?」
「はい、かなり広範囲を探したので間違いないハズです。」
「分かった、ご苦労様。」
「それでは戻ります。」
周辺を走り回り、野盗の残りを捜索していたノアが防壁に戻って来た。
最後に回収したのはジュラとバクラの2人だった。
スタッ!
「あ、お疲れ様です、お疲れ様ですー。」
防壁の下に降りると重装兵と上級魔法使い合わせて60名が待機しており、その者達に向け礼をするノア。
「あ、ああ…」
「どうも…」
周囲の反応は悪い、何故なら皆、前で起きてる惨劇に目が釘付けになっているからだ。
グリードが一方的に食らい続けて暫し、既にグリードの大きさは当初の5倍にまで成長し、ヒュドラを見下ろす迄になった
「うわー、大きくなったなぁ。どう?満足した?」
グルルォアアッ!
「おーそっかそっか、それじゃあ終わりにしよっか。」
グルルッ!ゾブッ!ジュォアアアアッ!?
ノアからの指示で側面から凄まじい速さで食らい付いたグリードは一口でヒュドラの首を全て噛み千切り、2口目で更に口を大きく開けて胴体ごと持ち上げて正に踊り食いをする。
グリードの口から何とか逃げ出そうとするも、グシャリと心臓を噛み砕かれたヒュドラは力無く飲み込まれていった。
ゲフゥッ!
食事が終わったグリードの近くに魔法陣が展開、巨体を感じさせない素早い動きでその魔法陣の中に飛び込んだグリードはそのまま姿を消した。
あまりに唐突に終わった決着に誰も声を発せずにいた。
「……。」
「……。」
「…あ、終わりました。」
こうして一連の野盗集団の殲滅とヒュドラ討伐は、事の重大さの割に静かに決着となった。
「さてノア君、説明して貰おうか、"アレ"は何だ?」
場所は移って街の冒険者ギルド内、表は隊員が張っており、中ではベルドラッド、ライリ、重装兵、上級魔法使いの皆さんが勢揃いしていた。
「どうしても言わなきゃダメですか?」
「当たり前だ、ヒュドラを食い殺すモンスターなんて初めて見たわい!
その上誰も見た事無い、鑑定しても『???』しか表示されない。
上に何と報告すれば良いのだ?」
「言ったらぜっっったい面倒くさい事が起こりそうなので言いたくありません。」
「面倒事など起こすものか!」
「前例が何言っても全く説得力無いですよ?」
「ぐはっ!?」
頑なに正体を拒むノア、終いには「王に会わないで良いなら話す」とまで言われた為、ベルドラッドが折れる形となった。
「分かった。取り敢えずあやふやに報告してみるが、それでも追及されたらその時は考えてくれよ。」
「…分かりました。」
「取り敢えずこの件は以上だ!
さぁ、お前達も仕事に戻れ!野盗の問題やら事後処理、やる事は幾らでもあるぞ!」
「うぇぃっす。」
周りの兵達の気の抜けた声が響く、実際表には未だに400人以上の野盗が捕縛されており、移送先、犯罪奴隷専門商人との対応やら残盗の捜索、ヒュドラの汚染処理、貿易路の整備等やる事は山の様にあるのだ。
「はー…報告すんの嫌だなぁ…」
ベルドラッドはと言うと、王にどう説明したものか、それだけが頭の中をぐーるぐると駆け巡っていた。
しかし、このベルドラッドの心配とは裏腹に王は割とあっさりと受け取ったらしい。
王からベルドラッドへの質問は
『契約主はその少年で間違いないか?』
『グリードと言う名は愛称か?個体名か?』
この2つだけだった。
1つ目の質問は「間違いない」と当時の事を振り返りつつ答え、2つ目の質問に関しては「分からない」と答えたが、王は笑い飛ばしただけで終わった。
王曰く「私の想像通りであれば隠しておきたい存在であるのは間違いないな」との事らしい。
131
あなたにおすすめの小説
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる