161 / 1,019
アルバラスト編
時間は3分程遡って
しおりを挟む
時間は3分程遡って、『アルバラスト』北門側上空。
「おい!さっきの大爆発があったのはこの辺りだったなライリ!?」
「は、はい!間違いありません。
あ、あそこを見て下さいベルドラッドさん!」
「おい、ナイトワイバーン、あそこに見える生物の上空に向かえ!」
要請弾の反応を辿ってナイトワイバーンに乗ってここまで来たベルドラッドとライリは恐るべき光景を目の当たりにする。
「な…!?あれはヒュドラじゃねぇか!?何でアイツがこんな所に!
俺達だけじゃアイツの相手は無理だ!追加で応援を要請する!」
ヒュドラの上空で滞空したベルドラッドは重装兵の要請弾を3つ、上級魔法使いの要請弾を3つの計6つの要請弾を発射。
ベルドラッドが要請している間、ライリが異変に気付く、ヒュドラがナイトワイバーンに狙いを定めて口を開いている。
ヒュドラ自体見た事無いライリは何をしているか分からずにいると要請が終わったベルドラッドが叫ぶ。
「マズイ!?ナイトワイバーン、回避を…」
バシュゥッ!「うおわっ!?」「キャッ!?」
回避が間に合わなかったがヒュドラのブレスがギリギリ当たらなかった。
ベルドラッドが眼下を覗き込むと下で誰かが戦っている様だ。
「ナイトワイバーン、一先ず街に向かえ!」
指示を受けたワイバーンは街へと降り立つ。
直ぐにベルドラッドとライリが降り立つとその場にアルバとジョーが向かう。
「私はこの街の領主のアルバだ、詳しくは後程話すが、見て貰った通り外でヒュドラが出現。
始めは討伐寸前まで行ったのだが返り討ちにあった。
今はこの街に狙いを向けない為、外で少年が1人で戦っている。」
「1人で!?くっ…急がねば…
一先ず追加の要請を行った、街に着くまではもう少し掛かるだろう。」
アルバとベルドラッドが最低限の情報を交換し、次の行動を考えているとジョーが話しに加わる。
「やぁベルドラッドさん。申し訳ないが、追加で隊員の派遣、若しくは犯罪奴隷専門の商人を要請して頂けないか?」
「あれ!?あなたはジョーさんでは?何故ここに…」
「詳しくは後程、急ぎでお願いします。数が数ですので。」
ジョーは街で捕縛している400人以上の野盗にてを向ける。
「こ、この数は…
ライリ!隊員の追加派遣、犯罪奴隷専門業者の要請だ、急げ!」
「は、はい!」ドガァアアッ!「キャッ!?」
北門の外で爆発音と共に地響きが発生。
外で戦っている者を確認する為、ジョー、アルバ、ベルドラッドが防壁の上へと向かう。
突如出現した生物に驚き、ヒュドラが攻撃を中断。その生物に向けて吠え掛かる。
ジュアアアアアアッ!グルルォアアアアアッ!
凶悪な口を開けて吠え返すグリードは<魔力吸収>の魔法陣を閉じると、直ぐに<魔力集束>の魔法陣を口先に展開。
『グリード』が火魔法を実行、<魔力集束>を発動して『火炎ブレス』を実行します。
バシュォオオオオオオッ!ジュアアアッ!?
グリードから火炎ブレスを放たれたヒュドラの体は瞬時に燃え上がり、苦悶の声を発する。
かなりの高温なのだろう、後ろにいるハズのノアが熱さで顔をしかめる。
ォオオオオオッ…バフッ!「あれ?」
火炎ブレスを放っていたグリードが途中で魔法陣を閉じる。
魔力切れか?と思ったがそうでは無いらしい。
『グリード』が『火炎ブレス』を気に入らなかった為<魔力集束>を再発動。
『プラズマ』に変化させました。
(プラズマ?)
(『プラズマ?』)
<魔力集束>を連続発動、『プラズマレーザー』を実行します。
前を見るとグリードの口先で魔法陣が展開、体が薄ら透ける程の物凄い光量と熱を発している。
バジュンッ!ゾリッ!ボトボト…
発射時にかなりの反動があったのだろう、発射した瞬間に体勢が崩れ、下から上に向かって斜めに発射。
ヒュドラの首に当たると何の抵抗も無く5本の首が地面に落ちる。
『グリード』は『プラズマレーザー』を覚えました。
しかし再発動には食事か、<魔力吸収>が必要です。
「ははっ…凄い事になったな…」
グルッ♪
ヒュドラの体の炎が消えていない上に5本の首が落ちた事で、再生に時間が掛かりそうだ。
その間にノアは万能薬を飲み、回復玉をポイポイっと口に運ぶ。
「グリードがまさかここまで戦えるとは思わなかったよ。」
(『正直俺も驚いてる。』)
グルル!
「アイツは生命力、再生力が強くてなかなか死なない。」
グルル。
「つまり食い放題だ。」
グルルッ!
「今のぷらずま?とか言うので腹空かしてるんでしょ?」
グルルッ!
「それじゃあ…食い散らかせ!」
グルルォアアアアアッ!ドガァッ!
ノアの合図と共にグリードはヒュドラの元へ、遅れてノアも駆け出す。
グリードは手始めに先程『プラズマレーザー』で切り落とした首へと向かい、あっという間に飲み込む。
グルルッ♪
(美味しいのかな?)
(『美味いらしいな。』)
ヒュドラは己の首を食べるグリードに釘付けになっている様なので、その隙にヒュドラの胴体に登り体に突き刺さった阿羅亀噛を回収。
ジュッ!「あっちぃっ!?」
火だるまになっていたヒュドラにずっと刺さっていたのだ、そりゃ熱い。
ノアは<渾身>を発動して阿羅亀噛の柄を蹴って強引に首から抜く。
再び<渾身>を発動して半分千切れたヒュドラの首を両断、地面へと落下する瞬間に待ち構えていたグリードがバクリと食らい付く。
ジュアアッ!バシュッ!「おっと!」
万能薬で回復したノアはヒュドラのブレスを回避しつつ胴体に斬り付ける。
「グリード!中から食い散らかせ!」
グルルッ!ゾブッ!ジュォアアアアッ!?
ノアが付けた斬り傷から体内に侵入したグリードは文字通り食い散らかし始める。
ヒュドラは9本の頭それぞれから血を吐き出し 、苦痛で悶え苦しむ。
「うわぁ…エグい事を…」
(『あれ?お前の指示では?』)
少ししてヒュドラの胴体が中から発光しだし、グリードの『プラズマレーザー』が体内から発射される。
ジュバッ!ジュォアアアアッ!
体内から出て来たグリードは先程に比べ一回り大きくなっており、どれだけ中で食い散らかしたか想像に難くない。
「グリード、中に心臓あったろ?」
グルルッ!
「あれを潰せばヒュドラは死ぬらしい。」
グルル…
「食うのは満足したか?」
グル、グルルッ!
「よし、それじゃあ気が済むまで食って良い。
暫くここを頼むぞ?」
グルルッ!
グリードから了承を受けたノアは用事を済ませる為その場から離れる。
ヒュドラはその場から離れたノアには目もくれず、再び襲い掛かろうとしているグリードに注視していた。
バシュッ!
9本のヒュドラが一斉にグリードに集束ブレスを吐く。
しかし体の前に<魔力吸収>の魔法陣を展開したグリードはそれに構わず突進、真ん中の首に食らい付く。
一撃で真ん中の首を食い千切ると、ボリボリと食い始め、2本、3本と食い進める。
ヒュドラはその間も集束ブレスを吐き続けているのだが<魔力吸収>の魔法陣が常時展開されている為、一方的に食われ続ける状況が続く。
この一方的な状況にヒュドラの目には怯えの色が出始める。
グリードに伝わるか分からないが「止めてくれ」的な事をグリードに吠えて伝え様とするが
ジュバァアッ!ゾリッ!
『プラズマレーザー』を放ち問答無用で首を落とされ、ひたすら食われ続ける。
ヒュドラにとっての地獄は始まったばかりだ。
「おい!さっきの大爆発があったのはこの辺りだったなライリ!?」
「は、はい!間違いありません。
あ、あそこを見て下さいベルドラッドさん!」
「おい、ナイトワイバーン、あそこに見える生物の上空に向かえ!」
要請弾の反応を辿ってナイトワイバーンに乗ってここまで来たベルドラッドとライリは恐るべき光景を目の当たりにする。
「な…!?あれはヒュドラじゃねぇか!?何でアイツがこんな所に!
俺達だけじゃアイツの相手は無理だ!追加で応援を要請する!」
ヒュドラの上空で滞空したベルドラッドは重装兵の要請弾を3つ、上級魔法使いの要請弾を3つの計6つの要請弾を発射。
ベルドラッドが要請している間、ライリが異変に気付く、ヒュドラがナイトワイバーンに狙いを定めて口を開いている。
ヒュドラ自体見た事無いライリは何をしているか分からずにいると要請が終わったベルドラッドが叫ぶ。
「マズイ!?ナイトワイバーン、回避を…」
バシュゥッ!「うおわっ!?」「キャッ!?」
回避が間に合わなかったがヒュドラのブレスがギリギリ当たらなかった。
ベルドラッドが眼下を覗き込むと下で誰かが戦っている様だ。
「ナイトワイバーン、一先ず街に向かえ!」
指示を受けたワイバーンは街へと降り立つ。
直ぐにベルドラッドとライリが降り立つとその場にアルバとジョーが向かう。
「私はこの街の領主のアルバだ、詳しくは後程話すが、見て貰った通り外でヒュドラが出現。
始めは討伐寸前まで行ったのだが返り討ちにあった。
今はこの街に狙いを向けない為、外で少年が1人で戦っている。」
「1人で!?くっ…急がねば…
一先ず追加の要請を行った、街に着くまではもう少し掛かるだろう。」
アルバとベルドラッドが最低限の情報を交換し、次の行動を考えているとジョーが話しに加わる。
「やぁベルドラッドさん。申し訳ないが、追加で隊員の派遣、若しくは犯罪奴隷専門の商人を要請して頂けないか?」
「あれ!?あなたはジョーさんでは?何故ここに…」
「詳しくは後程、急ぎでお願いします。数が数ですので。」
ジョーは街で捕縛している400人以上の野盗にてを向ける。
「こ、この数は…
ライリ!隊員の追加派遣、犯罪奴隷専門業者の要請だ、急げ!」
「は、はい!」ドガァアアッ!「キャッ!?」
北門の外で爆発音と共に地響きが発生。
外で戦っている者を確認する為、ジョー、アルバ、ベルドラッドが防壁の上へと向かう。
突如出現した生物に驚き、ヒュドラが攻撃を中断。その生物に向けて吠え掛かる。
ジュアアアアアアッ!グルルォアアアアアッ!
凶悪な口を開けて吠え返すグリードは<魔力吸収>の魔法陣を閉じると、直ぐに<魔力集束>の魔法陣を口先に展開。
『グリード』が火魔法を実行、<魔力集束>を発動して『火炎ブレス』を実行します。
バシュォオオオオオオッ!ジュアアアッ!?
グリードから火炎ブレスを放たれたヒュドラの体は瞬時に燃え上がり、苦悶の声を発する。
かなりの高温なのだろう、後ろにいるハズのノアが熱さで顔をしかめる。
ォオオオオオッ…バフッ!「あれ?」
火炎ブレスを放っていたグリードが途中で魔法陣を閉じる。
魔力切れか?と思ったがそうでは無いらしい。
『グリード』が『火炎ブレス』を気に入らなかった為<魔力集束>を再発動。
『プラズマ』に変化させました。
(プラズマ?)
(『プラズマ?』)
<魔力集束>を連続発動、『プラズマレーザー』を実行します。
前を見るとグリードの口先で魔法陣が展開、体が薄ら透ける程の物凄い光量と熱を発している。
バジュンッ!ゾリッ!ボトボト…
発射時にかなりの反動があったのだろう、発射した瞬間に体勢が崩れ、下から上に向かって斜めに発射。
ヒュドラの首に当たると何の抵抗も無く5本の首が地面に落ちる。
『グリード』は『プラズマレーザー』を覚えました。
しかし再発動には食事か、<魔力吸収>が必要です。
「ははっ…凄い事になったな…」
グルッ♪
ヒュドラの体の炎が消えていない上に5本の首が落ちた事で、再生に時間が掛かりそうだ。
その間にノアは万能薬を飲み、回復玉をポイポイっと口に運ぶ。
「グリードがまさかここまで戦えるとは思わなかったよ。」
(『正直俺も驚いてる。』)
グルル!
「アイツは生命力、再生力が強くてなかなか死なない。」
グルル。
「つまり食い放題だ。」
グルルッ!
「今のぷらずま?とか言うので腹空かしてるんでしょ?」
グルルッ!
「それじゃあ…食い散らかせ!」
グルルォアアアアアッ!ドガァッ!
ノアの合図と共にグリードはヒュドラの元へ、遅れてノアも駆け出す。
グリードは手始めに先程『プラズマレーザー』で切り落とした首へと向かい、あっという間に飲み込む。
グルルッ♪
(美味しいのかな?)
(『美味いらしいな。』)
ヒュドラは己の首を食べるグリードに釘付けになっている様なので、その隙にヒュドラの胴体に登り体に突き刺さった阿羅亀噛を回収。
ジュッ!「あっちぃっ!?」
火だるまになっていたヒュドラにずっと刺さっていたのだ、そりゃ熱い。
ノアは<渾身>を発動して阿羅亀噛の柄を蹴って強引に首から抜く。
再び<渾身>を発動して半分千切れたヒュドラの首を両断、地面へと落下する瞬間に待ち構えていたグリードがバクリと食らい付く。
ジュアアッ!バシュッ!「おっと!」
万能薬で回復したノアはヒュドラのブレスを回避しつつ胴体に斬り付ける。
「グリード!中から食い散らかせ!」
グルルッ!ゾブッ!ジュォアアアアッ!?
ノアが付けた斬り傷から体内に侵入したグリードは文字通り食い散らかし始める。
ヒュドラは9本の頭それぞれから血を吐き出し 、苦痛で悶え苦しむ。
「うわぁ…エグい事を…」
(『あれ?お前の指示では?』)
少ししてヒュドラの胴体が中から発光しだし、グリードの『プラズマレーザー』が体内から発射される。
ジュバッ!ジュォアアアアッ!
体内から出て来たグリードは先程に比べ一回り大きくなっており、どれだけ中で食い散らかしたか想像に難くない。
「グリード、中に心臓あったろ?」
グルルッ!
「あれを潰せばヒュドラは死ぬらしい。」
グルル…
「食うのは満足したか?」
グル、グルルッ!
「よし、それじゃあ気が済むまで食って良い。
暫くここを頼むぞ?」
グルルッ!
グリードから了承を受けたノアは用事を済ませる為その場から離れる。
ヒュドラはその場から離れたノアには目もくれず、再び襲い掛かろうとしているグリードに注視していた。
バシュッ!
9本のヒュドラが一斉にグリードに集束ブレスを吐く。
しかし体の前に<魔力吸収>の魔法陣を展開したグリードはそれに構わず突進、真ん中の首に食らい付く。
一撃で真ん中の首を食い千切ると、ボリボリと食い始め、2本、3本と食い進める。
ヒュドラはその間も集束ブレスを吐き続けているのだが<魔力吸収>の魔法陣が常時展開されている為、一方的に食われ続ける状況が続く。
この一方的な状況にヒュドラの目には怯えの色が出始める。
グリードに伝わるか分からないが「止めてくれ」的な事をグリードに吠えて伝え様とするが
ジュバァアッ!ゾリッ!
『プラズマレーザー』を放ち問答無用で首を落とされ、ひたすら食われ続ける。
ヒュドラにとっての地獄は始まったばかりだ。
応援ありがとうございます!
35
お気に入りに追加
1,756
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる