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フリアダビア前哨基地編
話は一気に進み
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あれから話は一気に進み、1時間後に雑貨店内でメグミ草用の鉢を買っていた時に再び黒いフードの人物(獣人)が書状と金色のペンダントを持って現れた。
書状には、エルベストの代理で任務を受けてくれる事への感謝と、現在のフリアダビアの状況、他にも参加するパーティがいる事、ペンダントはこの任務参加の証だという事らしい。
「出立は明日の明朝、空が白んで来る頃に開通前の北門に集まって欲しい。
今回君はエルベストの代理とかでは無く、優良冒険者として参加して貰う。
妙に注目されるのは嫌だろうからね。
任務期間は最低3日を予定しているが、場合によっては延びる場合がある。」
「了解しました。」
「ちなみに今回参加するパーティは君以外に3グループいる。
あくまでパーティ単位での行動になるから【適正】の心配は無いだろう。」
「こちらからも質問良いですか?」
「何だ?」
「出現モンスターはどういったのが出て来るか、攻撃方法等を教えて貰えませんか?」
「そうだな…傾向としては蜥蜴、蛇、鰐等の爬虫類が殆どだ。
体の構造は通常種と何ら変わり無いが、攻撃方法は多彩過ぎる。
自分は2体しか戦った事が無いが、"厄介"としか言い様が無い。」
「ほう。」
「蛇を例にするが、通常であれば噛み付く、巻き付く程度だが、個々に魔素量が異常な為ありとあらゆる魔法を使ってくる。
流石に逃げに徹した時に、転移魔法を使ってきた時は肝が冷えたぞ。」
「ほう…」
「だからフリアダビアには経験豊富なパーティか、その場その場で臨機応変に対応出来る君の様な者が必要になる。
こんなもので良いかな?」
「ええ、ありがとうございます。後はこちらで戦術を考えてみます。」
「そうか分かった、フリアダビアには私も同行する。
ではまた数時間後にな。」
フードを被った獣人は街の雑踏の中へと消え、残ったノアは買い物を続ける。
「ねぇヴァンディットさん、少し話があるんですが。」
「はい、何でしょう?」
買い物を終えたノアが提案した"ある事"についてヴァンディットと話をする事およそ10分。
街に人が少なくなった夜中を狙い、ヴァンディットと共に実践する事約2時間。
「ノア様から提案された時はどうなるか分かりませんでしたが、非常に上達が早くて驚きです…」
「使える手は多い方が良いでしょうからね、現地に着いた時は使わせて貰います。」
「はい、どうぞお構い無く。それでは引き続き薬品製作を行ってますね?」
「ええ、頑張って下さい。」
そう言い残してヴァンディットは再び影の中へと戻って行った。
時間は大体午前3時、ヴァンディットのご飯と自分の腹拵えの為ノアは食品街へと足を向けていった。
そして現在。
空が薄ら白んで来た頃、以前隊員達がオードゥスに調査しに来た時に乗っていた巨鳥が飛来。
北門の外にいたノアと黒いフードの獣人の前に降り立った。
あまりの大きさに全体像が見えずにノアが困っていると
クルッポー
「あの時の鳥…鳩だったのか…」
鳩独特の鳴き声をあげ、前日に園芸業者が植えていた街路樹を啄む。
すると、巨鳩の上から声が掛かる。
「君達が今回参加の者か、今梯子を…」
「あ、お構い無く。」
「え?」
ノアは<壁走り>を発動、跳躍して巨鳩の胸元まで飛ぶと、ズダダッと走り再び跳躍。
羽の付け根に着地すると更に跳躍して巨鳩の背に乗る。
それに続けと黒いフードの獣人も乗り込む。
そんな2人を観察する様に3組のパーティが視線を送る。
その内の1組がノアの元に歩み寄る。
「 なぁんだぁ?お前さん1人か!」
「若ぇなぁ!まだガキじゃねぇか!ガハハ。」
「こんまいのぉ、だが良い目をしておる!」
ノアの元には、自分の体と同じ大きさの戦斧を担いだドワーフ3人組がやって来た。
腰に酒瓶を提げ、事ある毎にガハハと笑う何とも陽気な3人組だ。
「初めまして、ノアと言います。
この街からの参加者は僕1人となります。」
「お前さん、事前説明はされとるよな?これから行くのは死地だぜぇ分かっとるのかい?」
「ええ勿論、聞いた上で志願しました。」
「ガハハッ!良い面構えだ!気に入った!
おぅ!酒飲むか?」
「すいません、未成年なも「冗談だ!もうぜーんぶ飲んで空っぽだ!ガハハッ!」
陽気なドワーフ3人組は積まれた大きな木箱の元に歩いて行った。
恐らくだが中身は酒だろう。
「ノア君はドワーフを見るのは初めてかな?」
「ええ、両親の昔話で何度か聞いた事ある位です。」
「見ての通り酒を好むので、彼等と仲良くなりたいのであれば、まずは酒を用意する事だ。」
『ドワーフ』…身長は大体150セメル程、小柄な体格ではあるが筋骨隆々で陽気な性格。
酒を好み、大抵いつも酒臭い。
鍛冶技術に長け、主に戦斧を用いて戦う。
強者を好み、倒して得た素材で更に強力な武器を作り、戦いに明け暮れる。
口癖『ガハハ』
「ちょっとちょっと、子供1人で大丈夫?」
「僕?お仲間さんはいないの?」
ノアの顔の周りを目映い光が2つ飛び回り、顔の前まで来ると6枚羽根が展開して姿を現す。
稲光を小さく圧縮して形作った様な6枚羽根をはためかせた少女と、氷で出来た6枚羽根をはためかせた少女が目の前に浮かぶ。
「すいません、僕1人です。」
「ありゃりゃ…」
「あらあら…」
ノア1人だけと報告を受けた妖精(?)2人が落胆の声を上げる。
「別に良いだろう?1人でも戦力になると志願してくれたんだ。
それ相応に敬意を払うべきだ。」
そう言って妖精(?)2人を摘まんで連れていく男性エルフ。
「申し訳無いな、妖精は皆お転婆だったり口が悪かったりするが悪気は無いんだ、許してやってくれ。」
両手でぎゃーすか騒ぐ2妖精を連れてノアの元から離れる。
「ノア君、妖精も初めてだね?」
「ええ、絵本の中だけの存在かと思ってました。」
「種族的に発言が子供っぽい所があるが気にしないでくれ。
2人だからまだいいが、10人とか集まると保育園と何ら変わり無い、君が言うように私は獣人だが、玩具にされるぞ。」
黒いフードで表情が分からないが、恐らく過去に玩具にされた事があるのだろう。
『妖精』…身長30セメル、基本的に少女の姿で存在。
個体毎に適正属性魔法を持ち、その属性の6枚羽根や生体鎧を身に纏う。
見た目的には貧弱な生体鎧ではあるが、持ち前の多重防御障壁を持っている為、下手な防具よりも防御力は備わっている。
魔力の扱いに長けている事から、目に見えない存在を感知しやすい。
種族の8割がボクっ娘。
「さて、残るは…あそこにいる3人組だけか…」
ノアの視線の先には白銀の鎧を身に纏った3人の男女がこちらを見つめていた。
書状には、エルベストの代理で任務を受けてくれる事への感謝と、現在のフリアダビアの状況、他にも参加するパーティがいる事、ペンダントはこの任務参加の証だという事らしい。
「出立は明日の明朝、空が白んで来る頃に開通前の北門に集まって欲しい。
今回君はエルベストの代理とかでは無く、優良冒険者として参加して貰う。
妙に注目されるのは嫌だろうからね。
任務期間は最低3日を予定しているが、場合によっては延びる場合がある。」
「了解しました。」
「ちなみに今回参加するパーティは君以外に3グループいる。
あくまでパーティ単位での行動になるから【適正】の心配は無いだろう。」
「こちらからも質問良いですか?」
「何だ?」
「出現モンスターはどういったのが出て来るか、攻撃方法等を教えて貰えませんか?」
「そうだな…傾向としては蜥蜴、蛇、鰐等の爬虫類が殆どだ。
体の構造は通常種と何ら変わり無いが、攻撃方法は多彩過ぎる。
自分は2体しか戦った事が無いが、"厄介"としか言い様が無い。」
「ほう。」
「蛇を例にするが、通常であれば噛み付く、巻き付く程度だが、個々に魔素量が異常な為ありとあらゆる魔法を使ってくる。
流石に逃げに徹した時に、転移魔法を使ってきた時は肝が冷えたぞ。」
「ほう…」
「だからフリアダビアには経験豊富なパーティか、その場その場で臨機応変に対応出来る君の様な者が必要になる。
こんなもので良いかな?」
「ええ、ありがとうございます。後はこちらで戦術を考えてみます。」
「そうか分かった、フリアダビアには私も同行する。
ではまた数時間後にな。」
フードを被った獣人は街の雑踏の中へと消え、残ったノアは買い物を続ける。
「ねぇヴァンディットさん、少し話があるんですが。」
「はい、何でしょう?」
買い物を終えたノアが提案した"ある事"についてヴァンディットと話をする事およそ10分。
街に人が少なくなった夜中を狙い、ヴァンディットと共に実践する事約2時間。
「ノア様から提案された時はどうなるか分かりませんでしたが、非常に上達が早くて驚きです…」
「使える手は多い方が良いでしょうからね、現地に着いた時は使わせて貰います。」
「はい、どうぞお構い無く。それでは引き続き薬品製作を行ってますね?」
「ええ、頑張って下さい。」
そう言い残してヴァンディットは再び影の中へと戻って行った。
時間は大体午前3時、ヴァンディットのご飯と自分の腹拵えの為ノアは食品街へと足を向けていった。
そして現在。
空が薄ら白んで来た頃、以前隊員達がオードゥスに調査しに来た時に乗っていた巨鳥が飛来。
北門の外にいたノアと黒いフードの獣人の前に降り立った。
あまりの大きさに全体像が見えずにノアが困っていると
クルッポー
「あの時の鳥…鳩だったのか…」
鳩独特の鳴き声をあげ、前日に園芸業者が植えていた街路樹を啄む。
すると、巨鳩の上から声が掛かる。
「君達が今回参加の者か、今梯子を…」
「あ、お構い無く。」
「え?」
ノアは<壁走り>を発動、跳躍して巨鳩の胸元まで飛ぶと、ズダダッと走り再び跳躍。
羽の付け根に着地すると更に跳躍して巨鳩の背に乗る。
それに続けと黒いフードの獣人も乗り込む。
そんな2人を観察する様に3組のパーティが視線を送る。
その内の1組がノアの元に歩み寄る。
「 なぁんだぁ?お前さん1人か!」
「若ぇなぁ!まだガキじゃねぇか!ガハハ。」
「こんまいのぉ、だが良い目をしておる!」
ノアの元には、自分の体と同じ大きさの戦斧を担いだドワーフ3人組がやって来た。
腰に酒瓶を提げ、事ある毎にガハハと笑う何とも陽気な3人組だ。
「初めまして、ノアと言います。
この街からの参加者は僕1人となります。」
「お前さん、事前説明はされとるよな?これから行くのは死地だぜぇ分かっとるのかい?」
「ええ勿論、聞いた上で志願しました。」
「ガハハッ!良い面構えだ!気に入った!
おぅ!酒飲むか?」
「すいません、未成年なも「冗談だ!もうぜーんぶ飲んで空っぽだ!ガハハッ!」
陽気なドワーフ3人組は積まれた大きな木箱の元に歩いて行った。
恐らくだが中身は酒だろう。
「ノア君はドワーフを見るのは初めてかな?」
「ええ、両親の昔話で何度か聞いた事ある位です。」
「見ての通り酒を好むので、彼等と仲良くなりたいのであれば、まずは酒を用意する事だ。」
『ドワーフ』…身長は大体150セメル程、小柄な体格ではあるが筋骨隆々で陽気な性格。
酒を好み、大抵いつも酒臭い。
鍛冶技術に長け、主に戦斧を用いて戦う。
強者を好み、倒して得た素材で更に強力な武器を作り、戦いに明け暮れる。
口癖『ガハハ』
「ちょっとちょっと、子供1人で大丈夫?」
「僕?お仲間さんはいないの?」
ノアの顔の周りを目映い光が2つ飛び回り、顔の前まで来ると6枚羽根が展開して姿を現す。
稲光を小さく圧縮して形作った様な6枚羽根をはためかせた少女と、氷で出来た6枚羽根をはためかせた少女が目の前に浮かぶ。
「すいません、僕1人です。」
「ありゃりゃ…」
「あらあら…」
ノア1人だけと報告を受けた妖精(?)2人が落胆の声を上げる。
「別に良いだろう?1人でも戦力になると志願してくれたんだ。
それ相応に敬意を払うべきだ。」
そう言って妖精(?)2人を摘まんで連れていく男性エルフ。
「申し訳無いな、妖精は皆お転婆だったり口が悪かったりするが悪気は無いんだ、許してやってくれ。」
両手でぎゃーすか騒ぐ2妖精を連れてノアの元から離れる。
「ノア君、妖精も初めてだね?」
「ええ、絵本の中だけの存在かと思ってました。」
「種族的に発言が子供っぽい所があるが気にしないでくれ。
2人だからまだいいが、10人とか集まると保育園と何ら変わり無い、君が言うように私は獣人だが、玩具にされるぞ。」
黒いフードで表情が分からないが、恐らく過去に玩具にされた事があるのだろう。
『妖精』…身長30セメル、基本的に少女の姿で存在。
個体毎に適正属性魔法を持ち、その属性の6枚羽根や生体鎧を身に纏う。
見た目的には貧弱な生体鎧ではあるが、持ち前の多重防御障壁を持っている為、下手な防具よりも防御力は備わっている。
魔力の扱いに長けている事から、目に見えない存在を感知しやすい。
種族の8割がボクっ娘。
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