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王都編
ごめんごめん
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「ごめんごめん、あの時言っとけば良かったね。
でも言い出せない雰囲気だったし、あの後も人が多くてセレイアも行かせてあげれなかったからね。」
「…いえ、でもご協力のお陰で何とか一段落つけました。」
「なに、そんな大した事はしてないよ。
それにしてもノア君はかなりの実力を持ってるね。
待ってる間昇降機落下辺りまで巻き戻して、戦いっぷりを見てたよ。」
「いやぁ、あの時は一杯一杯で大変でしたよ…」
「でもノア君の実力があれば、昇降機の天井壊して脱出も出来たんじゃない?」
「あ。」
(『あ。』)
「え?あ…(察)」
その場に何とも言えない空気が漂う。
ガチャ
「リヴァイア様失礼しま…お取り込み中でしたか?」
セレイアが部屋に入ると、再びノアがorz体勢でへこんでいた為、部屋を出ようとするセレイア。
「いや、大丈夫、寧ろありがとう、セレイア。」
結局ノアの顔から赤みが消えるまで5分程掛かった。
そしてその間セレイアがリヴァイアに何やら耳打ちをしていた。
「ノア君、早速で申し訳ないが君に会いたい者が居る様なのだが良いかな?」
「…え?あ、はい、大丈夫です。」
「この部屋じゃ狭くて入り切らないから、相手からここに来てくれるってさ。」
(え?この部屋、さっきのクラーケンが丸々1体入る位デカいのに狭いって…)
「お、来た来た。」
などと考えていると、リヴァイアがガラス張りの壁の外に手をやり、相手を指し示していた。
とはいってもガラスの外には光輝く海藻や珊瑚、魚が泳いでおり、先程と変わらず幻想的な光景が広がっていた。
海の水は比較的透明度があり、目を凝らすと奥の方に海底山脈が見える。
(…あれ?あの海底山脈動いてない?)
ノアの目線の先には3つの山らしき物の頂上部が見えていたのだが、様子がどうもおかしい。
微妙に上下に揺れたり、時折その動きと連動して地響きの様なものが聞こえる。
ズズ…ン、ズズン…
(あれ、山じゃない、モンスターだ…)
グォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
山と錯覚する程の大きさのあるモンスターが途轍も無い規模の咆哮を上げる。
水中を衝撃波が伝わり、海中の砂を巻き上げ、ガラスの壁が衝撃でビリビリと震える。
ノアとリヴァイアが待つこの部屋を目指す様に『クラーケン(成体)』が接近していた。
<気配感知>には全く引っ掛かっていないにも関わらず、もう目と鼻の先程の距離にはそれが迫っていた。
『ghhht!omegkdnnsyunndn!』
何か喋った様だが何を言っているのか分からない。
「あ、待って、今翻訳機能付けるね。」
リヴァイアがノアを気遣ってガラスの壁に<翻訳>を付与する。
改めて海洋種(主にリヴァイア)の技術力は凄いなと実感する。
『ksmg、wしの倅の目玉潰しよった少年だな!!』
「ひぃいいっ!親が来たぁっ!」
「彼はさっき戦ったクラーケンの親御さん。
年齢は600才、全長は3000メルはあるかな?
息子さんが目玉潰されたよ、って伝えたら岩盤突き破って飛んで来たんだよ。」
「でしょうね!」
そうこう話している内に、クラーケン(成体)は速力を弱め、神殿の近くで止まる。
それでも<気配感知>に反応は無いからかなり離れてはいる。
「…ああ…これ仕返しに来た奴だ…」
「いやいや、そうと『おい、そこな少年よ!貴様が倅の目玉潰しよった少年で間違い無いな?』
ノアはこれから起こる事を覚悟して腹を括る。
「はい!息子さんの眼を潰したのは僕です!
ただ、此方も戦わなければ殺される所でしたので致し方無いと思って頂きたい!
此方もむざむざと殺されるのは御免ですので!」
ノアはそうクラーケン(成体)に答える。
『ん?倅の目玉を潰された事には別に何も思う所は無い!
寧ろ『海洋系最強種』の称号に驕って修練に励まんかった奴の責任よ!
儂が会いに来たのは、倅に傷を負わせたのがどんな者か見に来たのと、倅の鼻を折ってくれた褒美をくれてやろうと思っただけじゃ!』
意外な反応にきょとんとするノア。
後にリヴァイアが説明してくれたが『海洋系最強種』は、戦った相手に『敬意』を表する者が殆どの様で、例え身内が殺されたとしてもその考えは同じだそうだ。
しかも当時のノアは死にかけていたと言う事もあり、その様な状態で返り討ちにしたノアに非常に興味が湧いたらしい。
『それと、倅の話では他に龍種が居たと聞いたが…』
(龍種?…あ、グリードか。グリード、出てこれる?)
グル!
ノアの足元に魔法陣が展開し、ニュルリとグリードが姿を現す。
するとクラーケン(成体)が「むぅ」と唸る。
『ふむ…まさかこの『御方』と一緒とは…
倅め、片目で済んで良かったのぅ』
「あの…たまに皆さんグリードの事『御方』と呼びますが一体…」
この『龍宮城』で聞く『御方』という発言が妙に気になっていたノアはこの場にいる者達に聞いてみる事に。
『グリード…?餓龍王グリードか!!ハッハッハ、こりゃまた恐ろしい御方と一緒とは!』
高笑いを上げるクラーケン(成体)。
「海洋種にとって僕ら龍種はどうやら敬われる存在らしいんだ、こっちはそんな事気にして無いけどね。
特に『海洋系最強種』は高みにいる存在の『龍種』に戦いを挑む事があるんだ。
彼も大分昔に『餓龍王グリード』に挑んで返り討ちにあったんだって。」
『ハッハッハ!此方が何をやっても『食われ』てしまった、あれは『戦い』では無いあの御方にとってはただの『食事』だ。
後にも先にも戦いの場から逃げたのはその時だけだわい。』
どこぞのドワーフみたいに笑うクラーケン(成体)だが、少しして考え込む。
『しかし困りましたな、少年に対しての褒美は用意しましたが、グリード殿には何が良いやら…』
(確かに何でも食べるし、際限無く食べれるしなぁ…)
と、クラーケン、ノア共々どうしたら良いか、みたいな顔をしていると、グリードが一鳴き。
グルル、グルルル、ルル!
『え?誠ですか?そう申されるなら従いましょう。』
「え?何て言ったの?」
「『いらない、この子と一緒に居れば、食うには困らない』だってさ。」
リヴァイアが翻訳してくれた様だ。
グ、グル、グルルル、ルル!
「『で、でも量を食わせれば良いって訳じゃ無いんだからね!』だって。」
「…何ですかその口調は…」
(でも確かに際限無く何でも食べれると言う事で手当たり次第に食べさせてる部分も確かにあるんだよなぁ…
今度はもう少し栄養面とか考えた方が良いかな…)
など、気にする所はそこじゃない、とツッコミたくなる様な事を考えるノアだった。
『さて、少年への褒美だが、よくぞ倅の付け上がった鼻を折ってくれた。
お主の様に小さく、吹けば飛ぶ様な存在でも自身の命に牙を届かせる者も居るという、良い教訓となっただろう。
よってお主に儂らクラーケンの、『大海獣』の素材を授ける。
丁度防具がボロボロじゃし、お誂え向きじゃないか。』
でも言い出せない雰囲気だったし、あの後も人が多くてセレイアも行かせてあげれなかったからね。」
「…いえ、でもご協力のお陰で何とか一段落つけました。」
「なに、そんな大した事はしてないよ。
それにしてもノア君はかなりの実力を持ってるね。
待ってる間昇降機落下辺りまで巻き戻して、戦いっぷりを見てたよ。」
「いやぁ、あの時は一杯一杯で大変でしたよ…」
「でもノア君の実力があれば、昇降機の天井壊して脱出も出来たんじゃない?」
「あ。」
(『あ。』)
「え?あ…(察)」
その場に何とも言えない空気が漂う。
ガチャ
「リヴァイア様失礼しま…お取り込み中でしたか?」
セレイアが部屋に入ると、再びノアがorz体勢でへこんでいた為、部屋を出ようとするセレイア。
「いや、大丈夫、寧ろありがとう、セレイア。」
結局ノアの顔から赤みが消えるまで5分程掛かった。
そしてその間セレイアがリヴァイアに何やら耳打ちをしていた。
「ノア君、早速で申し訳ないが君に会いたい者が居る様なのだが良いかな?」
「…え?あ、はい、大丈夫です。」
「この部屋じゃ狭くて入り切らないから、相手からここに来てくれるってさ。」
(え?この部屋、さっきのクラーケンが丸々1体入る位デカいのに狭いって…)
「お、来た来た。」
などと考えていると、リヴァイアがガラス張りの壁の外に手をやり、相手を指し示していた。
とはいってもガラスの外には光輝く海藻や珊瑚、魚が泳いでおり、先程と変わらず幻想的な光景が広がっていた。
海の水は比較的透明度があり、目を凝らすと奥の方に海底山脈が見える。
(…あれ?あの海底山脈動いてない?)
ノアの目線の先には3つの山らしき物の頂上部が見えていたのだが、様子がどうもおかしい。
微妙に上下に揺れたり、時折その動きと連動して地響きの様なものが聞こえる。
ズズ…ン、ズズン…
(あれ、山じゃない、モンスターだ…)
グォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
山と錯覚する程の大きさのあるモンスターが途轍も無い規模の咆哮を上げる。
水中を衝撃波が伝わり、海中の砂を巻き上げ、ガラスの壁が衝撃でビリビリと震える。
ノアとリヴァイアが待つこの部屋を目指す様に『クラーケン(成体)』が接近していた。
<気配感知>には全く引っ掛かっていないにも関わらず、もう目と鼻の先程の距離にはそれが迫っていた。
『ghhht!omegkdnnsyunndn!』
何か喋った様だが何を言っているのか分からない。
「あ、待って、今翻訳機能付けるね。」
リヴァイアがノアを気遣ってガラスの壁に<翻訳>を付与する。
改めて海洋種(主にリヴァイア)の技術力は凄いなと実感する。
『ksmg、wしの倅の目玉潰しよった少年だな!!』
「ひぃいいっ!親が来たぁっ!」
「彼はさっき戦ったクラーケンの親御さん。
年齢は600才、全長は3000メルはあるかな?
息子さんが目玉潰されたよ、って伝えたら岩盤突き破って飛んで来たんだよ。」
「でしょうね!」
そうこう話している内に、クラーケン(成体)は速力を弱め、神殿の近くで止まる。
それでも<気配感知>に反応は無いからかなり離れてはいる。
「…ああ…これ仕返しに来た奴だ…」
「いやいや、そうと『おい、そこな少年よ!貴様が倅の目玉潰しよった少年で間違い無いな?』
ノアはこれから起こる事を覚悟して腹を括る。
「はい!息子さんの眼を潰したのは僕です!
ただ、此方も戦わなければ殺される所でしたので致し方無いと思って頂きたい!
此方もむざむざと殺されるのは御免ですので!」
ノアはそうクラーケン(成体)に答える。
『ん?倅の目玉を潰された事には別に何も思う所は無い!
寧ろ『海洋系最強種』の称号に驕って修練に励まんかった奴の責任よ!
儂が会いに来たのは、倅に傷を負わせたのがどんな者か見に来たのと、倅の鼻を折ってくれた褒美をくれてやろうと思っただけじゃ!』
意外な反応にきょとんとするノア。
後にリヴァイアが説明してくれたが『海洋系最強種』は、戦った相手に『敬意』を表する者が殆どの様で、例え身内が殺されたとしてもその考えは同じだそうだ。
しかも当時のノアは死にかけていたと言う事もあり、その様な状態で返り討ちにしたノアに非常に興味が湧いたらしい。
『それと、倅の話では他に龍種が居たと聞いたが…』
(龍種?…あ、グリードか。グリード、出てこれる?)
グル!
ノアの足元に魔法陣が展開し、ニュルリとグリードが姿を現す。
するとクラーケン(成体)が「むぅ」と唸る。
『ふむ…まさかこの『御方』と一緒とは…
倅め、片目で済んで良かったのぅ』
「あの…たまに皆さんグリードの事『御方』と呼びますが一体…」
この『龍宮城』で聞く『御方』という発言が妙に気になっていたノアはこの場にいる者達に聞いてみる事に。
『グリード…?餓龍王グリードか!!ハッハッハ、こりゃまた恐ろしい御方と一緒とは!』
高笑いを上げるクラーケン(成体)。
「海洋種にとって僕ら龍種はどうやら敬われる存在らしいんだ、こっちはそんな事気にして無いけどね。
特に『海洋系最強種』は高みにいる存在の『龍種』に戦いを挑む事があるんだ。
彼も大分昔に『餓龍王グリード』に挑んで返り討ちにあったんだって。」
『ハッハッハ!此方が何をやっても『食われ』てしまった、あれは『戦い』では無いあの御方にとってはただの『食事』だ。
後にも先にも戦いの場から逃げたのはその時だけだわい。』
どこぞのドワーフみたいに笑うクラーケン(成体)だが、少しして考え込む。
『しかし困りましたな、少年に対しての褒美は用意しましたが、グリード殿には何が良いやら…』
(確かに何でも食べるし、際限無く食べれるしなぁ…)
と、クラーケン、ノア共々どうしたら良いか、みたいな顔をしていると、グリードが一鳴き。
グルル、グルルル、ルル!
『え?誠ですか?そう申されるなら従いましょう。』
「え?何て言ったの?」
「『いらない、この子と一緒に居れば、食うには困らない』だってさ。」
リヴァイアが翻訳してくれた様だ。
グ、グル、グルルル、ルル!
「『で、でも量を食わせれば良いって訳じゃ無いんだからね!』だって。」
「…何ですかその口調は…」
(でも確かに際限無く何でも食べれると言う事で手当たり次第に食べさせてる部分も確かにあるんだよなぁ…
今度はもう少し栄養面とか考えた方が良いかな…)
など、気にする所はそこじゃない、とツッコミたくなる様な事を考えるノアだった。
『さて、少年への褒美だが、よくぞ倅の付け上がった鼻を折ってくれた。
お主の様に小さく、吹けば飛ぶ様な存在でも自身の命に牙を届かせる者も居るという、良い教訓となっただろう。
よってお主に儂らクラーケンの、『大海獣』の素材を授ける。
丁度防具がボロボロじゃし、お誂え向きじゃないか。』
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