266 / 1,117
王都編
マズイ
しおりを挟む
(『マズイ。
マズイ、マズイ、マズイ!この局面でこれはマズイ!
親御さんとの特訓以降禁止行為何てやって無かったからすっかり油断してた…
どうする…弱体化は10分程度だが、この場での10分は致命的だ。』)
(落ち着いて、『俺』。)
(『どうする…10分間逃げ回って体勢を整えてから…』)
(落ち着けって!『俺』!取り敢えず前見てみろ前!)
(『え?あ、あぁ、悪……え?』)
ノアから声が掛かっている事に漸く気付いた『俺』が、促されるまま視野を広げて前方を見てみる事に。
すると再生が完了したヒュドラ変異体が再び尻尾を自切し、2体目のヒュドラ変異体が産み出されようとしていた。
(『…ちょっと待て、あいつ増えるのか?』)
(見ての通りだ。…どうする?10分待つか?)
(『いや、こんな光景見ちまったらその選択肢は無しだ。
10分も放置してたら台所のアイツみたいに爆発的に増えちまう。
…つってもどうするよ、弱体化で主は剣すら持てねぇだろ?』)
(…うん…)
(『あの2体を屠るってなったら相当の火力が必要だ。
剣に付与させた俺の炎以外で火力ある物何かねぇだろ?』)
(そこで相談なんだが、一縷の望みを懸けてこの新防具に備わってる『必殺技』をぶつけてみないか?)
(『…お前さんが物に頼るとは相当追い込まれてるな…
何だっけ?『防具に溜めに溜めた力を全方位に解放する』だっけか?
んな物たかが知れてるだろ?』)
(…でも御前試合が始まってから溜めてるつもりなんだけどまだ発動可能状態になってないんだぜ?)
(『…え?王のおっさんがぶっ放したアレ食らってンのにか?』)
(あぁ…その他に奴の近接攻撃やブレスとかを何度か食らってるハズなんだがね。
もしそれだけの物を一気に解放したらどうなると思う?)
(『試す価値は…ある…って事か…
でもどうすんだ?まだ発動条件満たして無いんだろ?』)
(そりゃあ勿論…)
ノアは前方に居るヒュドラ変異体2体に視線を送る。
(『お前さん…
この間の事といい、普段しっかりしてんのに、たまにとんでも無く馬鹿んなるのなんなん?』)
(…お願い、今回も目を瞑ってて…)
ノアの中に居る『俺』が呆れた表情をしているだろう事は想像に難くなかった。
ザキッ!ザクッ!
『…さて、やってしまった事はこの際しょうがない。
次気を付ける事にして、早速行動に移そう。
残り8分弱、弱体化してしまった事で機動力が落ちちゃったから暫く足として使わせて貰うよ?』
グルルッ!
ノアは弱体化により持てなくなってしまった荒鬼神を地面に突き刺さし、両手にカランビットナイフを握り込んでグリードの上に上る。
(一応こういう時を想定してスキルを取りまくってたんだ、後は臨機応変に対応していくさ。)
(『ああ、そうだな。だが気を付けろよ?』)
(分かってる。
…っとそうだ、先に連絡しておかないとな。)
『レター。』
「ノア君どうしちゃったんだろう…突然立ち止まっちゃったけど…」
「いやいや、あれだけの戦闘繰り広げてたんだよー?
流石に休憩するでしょー…」
戦闘を眺めていたクロラとロゼはノアが立ち止まった事に何ら感じていなかったのだが
「お、おい!奴等2体に分裂しやがったぞ!」
「【鬼神】は何故動かない!流石に諦めたか!?」
「俺なら諦めるな…あんだけやって再生されて、その上分裂までされたんじゃ…」
「寧ろよくあそこまで戦ったよ、あんな物レイドパーティ組んでもいけるかどうか…」
「うむむ…彼の様な存在をこの場で失うのは惜しい、助太刀に…」
ノアがただただ佇んでしまった事と、ヒュドラ変異体が分裂した事に、周囲が『【鬼神】ですら諦めた』と勘違いし、騒然となる。
徐々に大きくなる喧騒に、流石の2人ですら飲まれそうになっていると
「あれ?クロラっち、腕輪光ってるよ!」
「え?あ!ホントだ!ちょっと待ってて…」
クロラはノアから届いた連絡を慌てて読む事に。
「えーっと…
"クロラさん、これからちょっと無茶な事やりますが落ち着いて行動して下さい。
恐らくクロラさんがいる場所には中級~上級の冒険者が多くいるでしょう。
その人達に声を掛けて、こちらから合図を送ったら試合場の周りにありったけの結界を張って下さい。
初めて使う物なので不発に終わる事も予想されますが無いに越した事はありません。
あと街の方を試合場からなるべく遠ざけて下さい。お願いします。"か…」
「え!?ノア君何やるつもり?」
「…分からないけど、兎に角ノア君を信じましょ!
すいませーん!周囲に居られる方の中で結界を張れる方は居ませんかー!」
「ぅおっ?」
「何だ、何だ?」
「おいお前ら!ちょっと黙れー!この子が伝えたい事があんだとよっ!」
突然クロラが大きな声を上げた事で、2人の周りに居た冒険者の青年が更にでかい声を上げ、騒がしくなりつつあった避難場所が一瞬静まり返る。
「この中で結界を張れる方は居ませんか!」
「結界を?」
「何でまた。」
「おぅ嬢ちゃん!人数はどんだけ欲しいんだ?」
先程大声を上げた冒険者の青年が特に理由等を聞きもせずクロラに問うてきた。
「ありったけだそうです。」
「ほぅ、ありったけか…
おい!ディオ!マール!ストラ!お前らん所に結界やら防御壁やら出せる奴居たよなぁっ?」
「うるせー!そこまででかい声出さなくても聞こえるっての!
この場に全員揃ってるぜ!何だ?何かやんのか?」
「試合場で戦ってるノアく…彼から連絡が来まして、彼の合図が来たらありったけの結界を張って欲しいそうなんです!」
「君は彼の知り合いか!」
「はい!」
「了解した!こちらからその辺り得手の者を出そう!
あと俺は【魔術】ギルドの連中に声掛けてくぜ?」
「ああ、頼む!」
意外な程あっさりと話が進み、冒険者らが動き出す。
「クロラっち、私はライリさんの所言って避難誘導の人員確保して来るね!」
「うん、お願い。」
駆け出すロゼを見送ったクロラは、声を上げてくれた冒険者の青年に礼をする。
「ありがとうございます、理由も聞かずに協力してくれて…」
「いや、盗み聞きするつもりは無かったんだが、彼から来たと言う連絡を君が読み上げていたのが聞こえてしまってね…」
すると周囲にいた他の冒険者がウンウンと頷き、声に出していた事に気付いていなかったクロラが顔を赤らめる。
「それと今声掛けた連中とは同郷でね、彼には故郷の近くの山に巣食っていたゴブリンを殲滅して貰った恩がある。
彼の力になるなら喜んで手を貸そう。
他に何か手伝える事は無いかい?」
「それであれば、試合場周辺にいる人の避難誘導を手伝って下さい。」
「了解した。
おい!手の空いてる奴が居たら避難誘導手伝ってくれ!」
声のでかい冒険者の青年が再び声を上げ、周囲の冒険者を募って試合場周辺の避難誘導へと向かう。
クロラも避難誘導に向かおうとすると何処からともなく声が掛かる。
「お~いそこな娘っ子ぉ、その話妾にも聞かせてくりゃれ~。」
スタッ!ストッ!スタッ!
クロラの眼前に降り立ったのは、ジャロルを肩車したヤンと『槍サーの姫君』メンバーのリンとフェイであった。
「ふむふむ、なる程のぅ。
あの少年が何か仕出かす様じゃから結界をとな…
よし、妾も手伝おう、勿論うぬらも手伝うのじゃぞ?」
「はいはーい。」
「りょーかーい。」
「りょ。」
『槍サーの姫君』達も協力を快諾してくれた。
ヤンとしては実況解説よりか体を動かしていた方が良かった様で張り切っている。
「じゃーリンとフェイは試合場を3方向から囲む様に移動して貰える?」
「「あーい。」」
ヤンが指示を飛ばした直後『槍サーの姫君』達は一斉に動き始めた。
「しかし娘っ子、あの少年の知り合いじゃったとはな、心配じゃろうにの。」
「はい…ですがノア君なら何とかしてくれるハズです。」
「ふふん、えらく信用しちょるのぅ、もしや恋慕う仲かな?」
「ぅえっ!?」
バシュッ!ズドドドドドドドドドドッ…
試合場の方から集束ブレスが放たれる音と共に爆発音と揺れが周囲を襲う。
「…と、冗談はさておいてこちらも準備に取り掛かろうかのぅ。」
「はい!」
頭を切り替えたジャロルとクロラはノアからの要望に応えるべく動き始めた。
マズイ、マズイ、マズイ!この局面でこれはマズイ!
親御さんとの特訓以降禁止行為何てやって無かったからすっかり油断してた…
どうする…弱体化は10分程度だが、この場での10分は致命的だ。』)
(落ち着いて、『俺』。)
(『どうする…10分間逃げ回って体勢を整えてから…』)
(落ち着けって!『俺』!取り敢えず前見てみろ前!)
(『え?あ、あぁ、悪……え?』)
ノアから声が掛かっている事に漸く気付いた『俺』が、促されるまま視野を広げて前方を見てみる事に。
すると再生が完了したヒュドラ変異体が再び尻尾を自切し、2体目のヒュドラ変異体が産み出されようとしていた。
(『…ちょっと待て、あいつ増えるのか?』)
(見ての通りだ。…どうする?10分待つか?)
(『いや、こんな光景見ちまったらその選択肢は無しだ。
10分も放置してたら台所のアイツみたいに爆発的に増えちまう。
…つってもどうするよ、弱体化で主は剣すら持てねぇだろ?』)
(…うん…)
(『あの2体を屠るってなったら相当の火力が必要だ。
剣に付与させた俺の炎以外で火力ある物何かねぇだろ?』)
(そこで相談なんだが、一縷の望みを懸けてこの新防具に備わってる『必殺技』をぶつけてみないか?)
(『…お前さんが物に頼るとは相当追い込まれてるな…
何だっけ?『防具に溜めに溜めた力を全方位に解放する』だっけか?
んな物たかが知れてるだろ?』)
(…でも御前試合が始まってから溜めてるつもりなんだけどまだ発動可能状態になってないんだぜ?)
(『…え?王のおっさんがぶっ放したアレ食らってンのにか?』)
(あぁ…その他に奴の近接攻撃やブレスとかを何度か食らってるハズなんだがね。
もしそれだけの物を一気に解放したらどうなると思う?)
(『試す価値は…ある…って事か…
でもどうすんだ?まだ発動条件満たして無いんだろ?』)
(そりゃあ勿論…)
ノアは前方に居るヒュドラ変異体2体に視線を送る。
(『お前さん…
この間の事といい、普段しっかりしてんのに、たまにとんでも無く馬鹿んなるのなんなん?』)
(…お願い、今回も目を瞑ってて…)
ノアの中に居る『俺』が呆れた表情をしているだろう事は想像に難くなかった。
ザキッ!ザクッ!
『…さて、やってしまった事はこの際しょうがない。
次気を付ける事にして、早速行動に移そう。
残り8分弱、弱体化してしまった事で機動力が落ちちゃったから暫く足として使わせて貰うよ?』
グルルッ!
ノアは弱体化により持てなくなってしまった荒鬼神を地面に突き刺さし、両手にカランビットナイフを握り込んでグリードの上に上る。
(一応こういう時を想定してスキルを取りまくってたんだ、後は臨機応変に対応していくさ。)
(『ああ、そうだな。だが気を付けろよ?』)
(分かってる。
…っとそうだ、先に連絡しておかないとな。)
『レター。』
「ノア君どうしちゃったんだろう…突然立ち止まっちゃったけど…」
「いやいや、あれだけの戦闘繰り広げてたんだよー?
流石に休憩するでしょー…」
戦闘を眺めていたクロラとロゼはノアが立ち止まった事に何ら感じていなかったのだが
「お、おい!奴等2体に分裂しやがったぞ!」
「【鬼神】は何故動かない!流石に諦めたか!?」
「俺なら諦めるな…あんだけやって再生されて、その上分裂までされたんじゃ…」
「寧ろよくあそこまで戦ったよ、あんな物レイドパーティ組んでもいけるかどうか…」
「うむむ…彼の様な存在をこの場で失うのは惜しい、助太刀に…」
ノアがただただ佇んでしまった事と、ヒュドラ変異体が分裂した事に、周囲が『【鬼神】ですら諦めた』と勘違いし、騒然となる。
徐々に大きくなる喧騒に、流石の2人ですら飲まれそうになっていると
「あれ?クロラっち、腕輪光ってるよ!」
「え?あ!ホントだ!ちょっと待ってて…」
クロラはノアから届いた連絡を慌てて読む事に。
「えーっと…
"クロラさん、これからちょっと無茶な事やりますが落ち着いて行動して下さい。
恐らくクロラさんがいる場所には中級~上級の冒険者が多くいるでしょう。
その人達に声を掛けて、こちらから合図を送ったら試合場の周りにありったけの結界を張って下さい。
初めて使う物なので不発に終わる事も予想されますが無いに越した事はありません。
あと街の方を試合場からなるべく遠ざけて下さい。お願いします。"か…」
「え!?ノア君何やるつもり?」
「…分からないけど、兎に角ノア君を信じましょ!
すいませーん!周囲に居られる方の中で結界を張れる方は居ませんかー!」
「ぅおっ?」
「何だ、何だ?」
「おいお前ら!ちょっと黙れー!この子が伝えたい事があんだとよっ!」
突然クロラが大きな声を上げた事で、2人の周りに居た冒険者の青年が更にでかい声を上げ、騒がしくなりつつあった避難場所が一瞬静まり返る。
「この中で結界を張れる方は居ませんか!」
「結界を?」
「何でまた。」
「おぅ嬢ちゃん!人数はどんだけ欲しいんだ?」
先程大声を上げた冒険者の青年が特に理由等を聞きもせずクロラに問うてきた。
「ありったけだそうです。」
「ほぅ、ありったけか…
おい!ディオ!マール!ストラ!お前らん所に結界やら防御壁やら出せる奴居たよなぁっ?」
「うるせー!そこまででかい声出さなくても聞こえるっての!
この場に全員揃ってるぜ!何だ?何かやんのか?」
「試合場で戦ってるノアく…彼から連絡が来まして、彼の合図が来たらありったけの結界を張って欲しいそうなんです!」
「君は彼の知り合いか!」
「はい!」
「了解した!こちらからその辺り得手の者を出そう!
あと俺は【魔術】ギルドの連中に声掛けてくぜ?」
「ああ、頼む!」
意外な程あっさりと話が進み、冒険者らが動き出す。
「クロラっち、私はライリさんの所言って避難誘導の人員確保して来るね!」
「うん、お願い。」
駆け出すロゼを見送ったクロラは、声を上げてくれた冒険者の青年に礼をする。
「ありがとうございます、理由も聞かずに協力してくれて…」
「いや、盗み聞きするつもりは無かったんだが、彼から来たと言う連絡を君が読み上げていたのが聞こえてしまってね…」
すると周囲にいた他の冒険者がウンウンと頷き、声に出していた事に気付いていなかったクロラが顔を赤らめる。
「それと今声掛けた連中とは同郷でね、彼には故郷の近くの山に巣食っていたゴブリンを殲滅して貰った恩がある。
彼の力になるなら喜んで手を貸そう。
他に何か手伝える事は無いかい?」
「それであれば、試合場周辺にいる人の避難誘導を手伝って下さい。」
「了解した。
おい!手の空いてる奴が居たら避難誘導手伝ってくれ!」
声のでかい冒険者の青年が再び声を上げ、周囲の冒険者を募って試合場周辺の避難誘導へと向かう。
クロラも避難誘導に向かおうとすると何処からともなく声が掛かる。
「お~いそこな娘っ子ぉ、その話妾にも聞かせてくりゃれ~。」
スタッ!ストッ!スタッ!
クロラの眼前に降り立ったのは、ジャロルを肩車したヤンと『槍サーの姫君』メンバーのリンとフェイであった。
「ふむふむ、なる程のぅ。
あの少年が何か仕出かす様じゃから結界をとな…
よし、妾も手伝おう、勿論うぬらも手伝うのじゃぞ?」
「はいはーい。」
「りょーかーい。」
「りょ。」
『槍サーの姫君』達も協力を快諾してくれた。
ヤンとしては実況解説よりか体を動かしていた方が良かった様で張り切っている。
「じゃーリンとフェイは試合場を3方向から囲む様に移動して貰える?」
「「あーい。」」
ヤンが指示を飛ばした直後『槍サーの姫君』達は一斉に動き始めた。
「しかし娘っ子、あの少年の知り合いじゃったとはな、心配じゃろうにの。」
「はい…ですがノア君なら何とかしてくれるハズです。」
「ふふん、えらく信用しちょるのぅ、もしや恋慕う仲かな?」
「ぅえっ!?」
バシュッ!ズドドドドドドドドドドッ…
試合場の方から集束ブレスが放たれる音と共に爆発音と揺れが周囲を襲う。
「…と、冗談はさておいてこちらも準備に取り掛かろうかのぅ。」
「はい!」
頭を切り替えたジャロルとクロラはノアからの要望に応えるべく動き始めた。
127
あなたにおすすめの小説
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる