296 / 1,117
王都編
城門の所に戻ると
しおりを挟む
ヴァモスとベレーザを引き連れたノアが城門の所に戻ると【料理人】【薬剤】【錬金術】【植物】【洋裁】【防具】【魔術】、各ギルドの面々とクロラ達が集まり、話し合っていた。
「皆さんお集まりでどうしたのですか?」
「あ、ノア君。」
「やぁ少年。」
「おはー。」
「おはよう、ノア君。
ほら、僕達も素材を獲りに向かうけど、行き先が同じだと困るだろ?
だから、何処から行こうかノア君が来てから話し合おうと思ってね。」
「あぁ、なる程ね。
一応僕らは王都周辺を一周する予定だから、始めに西の村を目指しながら素材採取しつつ、最近巣食っているという野盗を潰す予定だよ。」
「おぉ…マジか…ノア君の事だから大丈夫だと思うが、気を付けてくれよ…」
「うん、勿論。
皆さんもそれで宜しいですか?」
ノアが各ギルドの面々に目配せするも、皆ノアの戦闘力を知っているので反対意見が出る事は無かった。
「…ねぇノア君、さっきから気になってるんだけど…」
「後ろに居る獣人2人は知り合いかしら?」
「数日王都に居るけど2人のよーな獣人さん見た事無いよー?」
「そうだな、綺麗な毛並みしてるから街に居れば直ぐ分かるもんだが…」
前日に現場に居たクロラですら正体は分かっていない様だ。
まぁ、見違える程の変化が起こったので無理も無いだろう。
「クロラさんは彼らに見覚えありませんか?」
「え?私?
うーん…獣人2人なんて昨日会った奴隷の子達以外見てないし…
…え?もしかして…」
「そのまさかです。2人共、皆さんに挨拶を。」
ノアに促された2人が前に進み出る。
「ボ、ボクはヒュマノの奴隷でしたが、ノア様のお陰で解放され、ヴァモスと言う名前を授かり生まれ変わりました。
今日はノア様から訓練を受ける為、皆様の御依頼に同行させて頂きます、宜しくお願いします。」
「私もノア様からベレーザと言う名を授かり、生まれ変わりました。
この4日間私もヴァモス同様訓練を受ける為同行させて頂きます、宜しくお願いします。」
自己紹介を兼ねた挨拶を終えると2人は皆に頭を下げる。
そんな2人に破顔したクロラが近付き、嬉しそうにピョンピョンと跳ねている。
「ええ~っ!?見た目が全く違うから分からなかったよ!
うわぁ~元気になって良かったよ~!」
「僕も名前を付けただけでこうなるとは思わなかったよ。
今言った様に、彼等も依頼に同行します。
が、依頼の内容には触れさせず戦闘・その他訓練を行います。
各ギルドの皆さん、先程も話しましたが今日は王都を出立後、先ず始めに西の村を目指しつつ出会したモンスターを捕えて行きます。」
各ギルドの面々は、首肯してノアの行動方針に沿う意思を告げる。
「その間ヴァモス、ベレーザはその体には慣れていないだろうから動きを確認してくれ。
出来る事、出来ない事の分別を付けるんだ、その為に僕の手を借りたい時は、遠慮無く言って欲しい。」
「「はい!分かりました!」」
「後はもう少し砕けてくれると助かる。
ポーラさん、見本を。」
「ヘーイ少年!今後ともシクヨロでーす!」
最後に謎のポーズを決めたポーラを指差し、「あんな感じで」と伝えると、2人はブンブンと顔を振って拒否していた。
ポーラレベルまでは行かなくともそれなりに砕けてくれる事を祈ろう。
「さて、それじゃあ僕らから出発しましょう。
皆さん準備は良いですか?」
「「「「「おーぅ!」」」」」
皆から了承を得られたのでクロラ達に手を振り、城門から外へと出る。
西の村がある方向には小高い丘があり、道なりに半日程歩いた所にあるとの事だ。
西の村の周囲には差程高くないが山があり、自然豊かで自然の恵みが豊富な為、それを求めて動物やモンスターがやって来る。
ちなみに、自然の恵みが豊富と言う事は人間にとっても住みやすいので、野盗等も住み着き易いと言う事になる。
「ノア君と行動を共にするのは、この間鉱山行った時以来ね。」
ノアの元に【料理人】ギルドのレイルとドリー、それに【植物】ギルドの者だと言うメガネっ娘がやって来る。
「そうですね、結局途中で中止になっちゃいましたけど。」
「あれはしょうがないわよ。
でも短い間だったけどあなたには相応の実力と知識を備わっていたから、今回もお願いしたの。
ちなみに私達と一緒に居るメガネの子は【植物】ギルドのマロイよ、私が誘ったの。」
「どーも、【植物】ギルドのマロイよ。
友達のレイルちゃんから色々と聞かされてね、面白そうだから依頼したの。
今日から4日間ヨロシクね。」
「高く買って貰って有り難いのですが、僕の植物の知識は冒険で役立つ事と、料理に使える事位しか持ってませんよ?」
「いーのいーの、私だって本と簡単な実地調査でしか知識得てないから、現場の生の声とか聞いてみたかったしね。
特に実戦的冒険者のノア君は、最近とある植物の有用性を遺憾無く発揮してたしね。」
そうマロイから言われたが、当の本人であるノアは頭上に"?"を浮かべている。
「ほらあれよ。
ノア君、コモン・スロアの私兵相手に『ハナマガリ煙幕』使って撃退したじゃない?
あれを見た他の冒険者が離脱や追跡に使える、ってんで注文が殺到してるのよ。」
「あー、あれですか。
鼻が良いモンスターには特に効果的ですし、そこら辺に幾らでも生えてますからね。」
「そう、それよ。
私らからしたら"ただの臭い植物"で除草対象物だったんだけど、あなたの様な冒険者にとっては有用な植物だったじゃない?
私は今回の依頼でその辺を学びに来たのよ。」
「そう言う事ですか、では僕の知ってる範囲でお教え致しましょう。」
「ヨロシクね。」
ノアに軽い感じで挨拶し、列に並び直すマロイ。
後々知った事だが【植物】と【薬剤】、【錬金術】合同での研究により、ハナマガリを使ったアイテムは世間で幅広く利用される事になる。
冒険者がモンスターの群れに襲われた時に緊急離脱する為のアイテムになったり、往来で野盗と出会しても撃退可能の催涙ガスだったり、畑に撒けば虫も寄らなくなる等、農薬としても転用される事になる。
ちなみにこのハナマガリ煙幕、後の対ヒュマノ聖王国戦で猛威を振るう事になるのだが、それはまた別の話。
ダ、ズダダッ!
ズザザッ!
「ヴァモス、ベレーザ、走ってみた感じどうでした?」
王都を出た直後からノアの言い付け通り、体を慣らす為に走り回っていたヴァモスとベレーザがノアの元に戻ってくる。
「はい!とても体が軽くて幾らでも走れそうです!」
「ヴァモスには敵わないですが、私もそれなりに走れますよ!」
「それは良かった。
それじゃ2足歩行、4足歩行状態で全力で走ってみよう、自分の上限を知れば行動の選択肢が取り易くなるからね。」
「「はい!分かりました!」」
ダンッ!
ズザッ!
2人は嬉しそうに顔を綻ばせて再び駆け出して行った。
ちなみに2人にはノア達の後方で走り込みを行う様に指示を出している、先行して走らせ、モンスターと出会さないと依頼として申し訳無いからだ。
(さて、と…こちらも仕事に取り掛かりますか…)
一見するとだだっ広く、何も無いただの草原なのだが、既にノアの<気配感知>の範囲内にモンスターの反応を捉えていた。
「皆さんお集まりでどうしたのですか?」
「あ、ノア君。」
「やぁ少年。」
「おはー。」
「おはよう、ノア君。
ほら、僕達も素材を獲りに向かうけど、行き先が同じだと困るだろ?
だから、何処から行こうかノア君が来てから話し合おうと思ってね。」
「あぁ、なる程ね。
一応僕らは王都周辺を一周する予定だから、始めに西の村を目指しながら素材採取しつつ、最近巣食っているという野盗を潰す予定だよ。」
「おぉ…マジか…ノア君の事だから大丈夫だと思うが、気を付けてくれよ…」
「うん、勿論。
皆さんもそれで宜しいですか?」
ノアが各ギルドの面々に目配せするも、皆ノアの戦闘力を知っているので反対意見が出る事は無かった。
「…ねぇノア君、さっきから気になってるんだけど…」
「後ろに居る獣人2人は知り合いかしら?」
「数日王都に居るけど2人のよーな獣人さん見た事無いよー?」
「そうだな、綺麗な毛並みしてるから街に居れば直ぐ分かるもんだが…」
前日に現場に居たクロラですら正体は分かっていない様だ。
まぁ、見違える程の変化が起こったので無理も無いだろう。
「クロラさんは彼らに見覚えありませんか?」
「え?私?
うーん…獣人2人なんて昨日会った奴隷の子達以外見てないし…
…え?もしかして…」
「そのまさかです。2人共、皆さんに挨拶を。」
ノアに促された2人が前に進み出る。
「ボ、ボクはヒュマノの奴隷でしたが、ノア様のお陰で解放され、ヴァモスと言う名前を授かり生まれ変わりました。
今日はノア様から訓練を受ける為、皆様の御依頼に同行させて頂きます、宜しくお願いします。」
「私もノア様からベレーザと言う名を授かり、生まれ変わりました。
この4日間私もヴァモス同様訓練を受ける為同行させて頂きます、宜しくお願いします。」
自己紹介を兼ねた挨拶を終えると2人は皆に頭を下げる。
そんな2人に破顔したクロラが近付き、嬉しそうにピョンピョンと跳ねている。
「ええ~っ!?見た目が全く違うから分からなかったよ!
うわぁ~元気になって良かったよ~!」
「僕も名前を付けただけでこうなるとは思わなかったよ。
今言った様に、彼等も依頼に同行します。
が、依頼の内容には触れさせず戦闘・その他訓練を行います。
各ギルドの皆さん、先程も話しましたが今日は王都を出立後、先ず始めに西の村を目指しつつ出会したモンスターを捕えて行きます。」
各ギルドの面々は、首肯してノアの行動方針に沿う意思を告げる。
「その間ヴァモス、ベレーザはその体には慣れていないだろうから動きを確認してくれ。
出来る事、出来ない事の分別を付けるんだ、その為に僕の手を借りたい時は、遠慮無く言って欲しい。」
「「はい!分かりました!」」
「後はもう少し砕けてくれると助かる。
ポーラさん、見本を。」
「ヘーイ少年!今後ともシクヨロでーす!」
最後に謎のポーズを決めたポーラを指差し、「あんな感じで」と伝えると、2人はブンブンと顔を振って拒否していた。
ポーラレベルまでは行かなくともそれなりに砕けてくれる事を祈ろう。
「さて、それじゃあ僕らから出発しましょう。
皆さん準備は良いですか?」
「「「「「おーぅ!」」」」」
皆から了承を得られたのでクロラ達に手を振り、城門から外へと出る。
西の村がある方向には小高い丘があり、道なりに半日程歩いた所にあるとの事だ。
西の村の周囲には差程高くないが山があり、自然豊かで自然の恵みが豊富な為、それを求めて動物やモンスターがやって来る。
ちなみに、自然の恵みが豊富と言う事は人間にとっても住みやすいので、野盗等も住み着き易いと言う事になる。
「ノア君と行動を共にするのは、この間鉱山行った時以来ね。」
ノアの元に【料理人】ギルドのレイルとドリー、それに【植物】ギルドの者だと言うメガネっ娘がやって来る。
「そうですね、結局途中で中止になっちゃいましたけど。」
「あれはしょうがないわよ。
でも短い間だったけどあなたには相応の実力と知識を備わっていたから、今回もお願いしたの。
ちなみに私達と一緒に居るメガネの子は【植物】ギルドのマロイよ、私が誘ったの。」
「どーも、【植物】ギルドのマロイよ。
友達のレイルちゃんから色々と聞かされてね、面白そうだから依頼したの。
今日から4日間ヨロシクね。」
「高く買って貰って有り難いのですが、僕の植物の知識は冒険で役立つ事と、料理に使える事位しか持ってませんよ?」
「いーのいーの、私だって本と簡単な実地調査でしか知識得てないから、現場の生の声とか聞いてみたかったしね。
特に実戦的冒険者のノア君は、最近とある植物の有用性を遺憾無く発揮してたしね。」
そうマロイから言われたが、当の本人であるノアは頭上に"?"を浮かべている。
「ほらあれよ。
ノア君、コモン・スロアの私兵相手に『ハナマガリ煙幕』使って撃退したじゃない?
あれを見た他の冒険者が離脱や追跡に使える、ってんで注文が殺到してるのよ。」
「あー、あれですか。
鼻が良いモンスターには特に効果的ですし、そこら辺に幾らでも生えてますからね。」
「そう、それよ。
私らからしたら"ただの臭い植物"で除草対象物だったんだけど、あなたの様な冒険者にとっては有用な植物だったじゃない?
私は今回の依頼でその辺を学びに来たのよ。」
「そう言う事ですか、では僕の知ってる範囲でお教え致しましょう。」
「ヨロシクね。」
ノアに軽い感じで挨拶し、列に並び直すマロイ。
後々知った事だが【植物】と【薬剤】、【錬金術】合同での研究により、ハナマガリを使ったアイテムは世間で幅広く利用される事になる。
冒険者がモンスターの群れに襲われた時に緊急離脱する為のアイテムになったり、往来で野盗と出会しても撃退可能の催涙ガスだったり、畑に撒けば虫も寄らなくなる等、農薬としても転用される事になる。
ちなみにこのハナマガリ煙幕、後の対ヒュマノ聖王国戦で猛威を振るう事になるのだが、それはまた別の話。
ダ、ズダダッ!
ズザザッ!
「ヴァモス、ベレーザ、走ってみた感じどうでした?」
王都を出た直後からノアの言い付け通り、体を慣らす為に走り回っていたヴァモスとベレーザがノアの元に戻ってくる。
「はい!とても体が軽くて幾らでも走れそうです!」
「ヴァモスには敵わないですが、私もそれなりに走れますよ!」
「それは良かった。
それじゃ2足歩行、4足歩行状態で全力で走ってみよう、自分の上限を知れば行動の選択肢が取り易くなるからね。」
「「はい!分かりました!」」
ダンッ!
ズザッ!
2人は嬉しそうに顔を綻ばせて再び駆け出して行った。
ちなみに2人にはノア達の後方で走り込みを行う様に指示を出している、先行して走らせ、モンスターと出会さないと依頼として申し訳無いからだ。
(さて、と…こちらも仕事に取り掛かりますか…)
一見するとだだっ広く、何も無いただの草原なのだが、既にノアの<気配感知>の範囲内にモンスターの反応を捉えていた。
96
あなたにおすすめの小説
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる