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獣人国編~救出作戦~
語彙力皆無
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「わ~綺麗~!
ねぇ、ねぇ、ノア君!あんなに大きな…すごいのが…すごくって(語彙力皆無)
周りも、ポワワッてキラキラで!(語彙力皆無)」
「ふふ、可愛らしい方ですねぇ。」
「えぇ、見てて癒されます。」ホクホク
クロラは全方位に及ぶ幻想的な光景に目をキラキラとさせ、上を見上げながらまるで子供の様にはしゃぎ回っていた。
少しして2人から温かい目で見られていた事に気付いたクロラは、顔を真っ赤にしつつ
「ハッ!?ゴ、ゴメンなさい…つい我を忘れて…」
「いやいや、気に入ってくれた様で何よりです。」
「すんごく可愛いかったですよ。」にっこり
ノアのド直球な褒め言葉に更に顔を赤らめたクロラは、暫し顔を押さえて照れていた。
「さぁ、どうぞこちらへ。」
「し、失礼します…」
その後『龍宮城』へと通されたクロラだが、リヴァイアに恐縮しつつも未だ周囲の幻想的且つ、地上では決して見れない美麗な光景、全面水晶で造られているのかと見紛う造形に見とれていた。
「ふふ、そう畏まらずとも宜しいですよ。
自分の家だと思ってお過ごし下さいな。」
「い、いや、こんな王宮みたいな所を自分の家の様に、というのは流石に…
それにしてもノア君、ここ、海底なんだよね?
何でこの方達と交流が出来たの?」
「うーん…話すと長くなるけど…かくかくしかじかありまして…」
「えっ!?王都でのあの一連の騒ぎの裏でそんな大変な事が起こってたの!?
もう、ノア君命張り過ぎだよ…」
「いや、本当にたまたま!たまたまここにやって来て海洋種の方々に助けられたんだよ。」
超説明省略呪文"かくかくしかじか"のお陰で、王都での一件~リヴァイア含めた海洋種との出会いの経緯を理解してくれたクロラ。
「…ノア君って、何かあっても全然顔に出さないし、話してくれないからいっつも心配してるんだよ?」
「う…ごめんなさい…変に気を使わせるのも何だったのと、少々内容が血生臭かったりして知らせ辛いと言いますか…」
「ふふ、心配させまいとする心遣いも大切ですが、あまりにも伝えなさ過ぎるのも、どこか線を引かれてるのでは、と誤解されてしまいますよ。
さぁ着きました、お入り下さい私の私室になります。」ガチャ
そう言ってリヴァイアに通されたのは、全面ガラス張りの巨大な私室であった。
相変わらずの広さに、この部屋には他に一体どんな存在が来るのだろう、と、妙な想像を掻き立てられる。
中に入り、少し落ち着いた所でノアは先程から気になっていた事を問い掛ける。
「それにしても今日の『龍宮城』は静かですね。
この間来た時は人魚の子供達が沢山居ましたのに…」
「今日は学校の行事で、ここから南下していった所にある『マリアナ』っていう深い海溝に、遠足に行ってるんだ。
だから今この国には必要最低限の人員しか居ないんだ。」
「なる程、だからリヴァイアさんがお出迎えしてくれたんですね?」
「いや…そう言う訳では無いんだ…実はね…」スッ…
と、急にリヴァイアの声のトーンが下がると同時に、床に手を付いて土下座の体勢になった。
「昨日の大風の犯人は私です。ごめんなさい。」
「状況がイマイチ理解出来ませんが、国のトップが突然土下座しないで下さい!」ガバッ!
突然土下座をし出したリヴァイアに慌てたノアは、肩を掴んで即座に体を起こした。
ここでノアは知る事になるが、前日に行ったヒュマノ聖王国からの子供獣人救出作戦にて、予定よりも早く海霧が晴れてしまった事で国内に残されてしまったノアを手助けする目的でリヴァイアが即席の霧を発生させ、ヒュマノ聖王国を覆うつもりであった。
しかし威力を間違えてしまい、ヒュマノ聖王国内の家屋・王城を半壊させる程の大風を発生させてしまった。
結果的には騒ぎに乗じて上手くヒュマノから抜け出せた為、終わり良ければ何とやら、という心持ちであった。
だが当のリヴァイアは、"とんでもない事をし出かしてしまった"と言う気持ちで一杯だった。
国交の切っ掛けを作ってくれた恩人の手助けのつもりが、1歩間違えれば怪我させるだけで無く、作戦が失敗していたかも知れない、と、リヴァイアは戦々恐々としていた。
直ぐに謝りに行かねばとは思っていたが、ノアはその後、スロア領・獣人国に戻ってしまい出会すタイミングが無かったのである。
ノアが『滅びの森』に向かった際も直ぐ近くに他の冒険者パーティが居た上にモンスター相手に大立ち回りを行っていた為、会うに会えなかったとの事だ。
そんな折、ノアの方から『龍宮城』にやって来たのでリヴァイアはチャンスだ、と一瞬喜んだものの、察しの良いノアが実は既にリヴァイアがし出かした事だと気付いた上で突って来たのではないかと再び戦々恐々となったらしい。
先程クロラが言った様に、ノアは何があってもあまり顔に出さない為、ここに来た真意が読めず、ずっと嫌な汗をかいていたとの事だ。
「いや、もし怒ってるんだとしたら彼女同伴で来やしませんよ…
と言うか別に怒ってませんから気にしないで下さい。
今日ここに来たのは相談事が合って来ただけですって。」
「そ、相談事…?」
と、漸くノアは『龍宮城』へ訪れた目的をリヴァイアに話す事にした。
「なる程ね。
そのヒュマノ聖王国って国が海水利用の利権を持ってるせいで獣人国には粗悪で、税が滅茶苦茶掛かってる塩しか無いって事だね?」
「そう言う事です。」
「中々悪どい事やってるねぇ。
良いですよ。協力させて貰いましょう。」
「え?そんな、あっさり…」
意外な事に、理由を話したら2つ返事で了承してくれた。
「ふふ、人族というのは不思議な物ですね。
私共がそこまで重要視しない物を欲しがるとは…
商人のジョーも"貝殻が大量に欲しい"と言った時には何事かと思いましたわ。
ですがジョーは見返りに、相応の物品と交換してくれましたの。
私達は貨幣なる物を持ち合わせていませんでしたからね。
して、ノア君は見返りに何を戴けるのでございましょうか?」
「う、うーん…」
確かに相談事とは言ったが、今話した内容は言い換えれば商談の様な物なので、勿論タダと言う訳にはいかない。
だが商才の無いノアとしては"見返り"と言われて提示出来る物は無い。
今更ながらジョーを連れてくれば良かったと後悔するノアであった。
(うーん、見返り…か…
そういえばジョーさんこの話の時に何か言ってた気がするな…えーっと…)
~タイトル:『ペロッ。』から抜粋~
「それは彼らの立地を考えれば、ノア君なら直ぐに思い付くと思うけどね。」
(って言ってたけど、立地…立地か…
言っちゃ悪いけど、観光・資源面どれを取っても海洋種の方が上だろうし、技術面でも多分どこの国よりも進んでるだろう…
獣人国は"塩"問題で困っているけど海洋種の人達は現状困ってる事無さそうだし…
…あれ?そういえば『龍宮城』で国交云々の話をした時に何かそんな話をした様な…)
~タイトル:『大海獣の』から抜粋~
「私は他の海洋種の者達と違って『人化』は完璧だし、陸に上がって長時間の呼吸も可能だ。
そんな訳で時折外に出て散策したりしてね、子供達に聞かれるんだ。
『外はどんななの?』『食べ物美味しい?』ってね。
外の話を聞かせたりはしたけど、食べ物は与えなかったよ。」
「ああ、口に合わなかったとか…」
「いや、外の食事…特に甘味は子供に与えたら暴動が起きると思ってね…」
「ああ…海だから塩ですものね、基本…」
「あ。」
と、何か良い案を思い付くノアであった。
ねぇ、ねぇ、ノア君!あんなに大きな…すごいのが…すごくって(語彙力皆無)
周りも、ポワワッてキラキラで!(語彙力皆無)」
「ふふ、可愛らしい方ですねぇ。」
「えぇ、見てて癒されます。」ホクホク
クロラは全方位に及ぶ幻想的な光景に目をキラキラとさせ、上を見上げながらまるで子供の様にはしゃぎ回っていた。
少しして2人から温かい目で見られていた事に気付いたクロラは、顔を真っ赤にしつつ
「ハッ!?ゴ、ゴメンなさい…つい我を忘れて…」
「いやいや、気に入ってくれた様で何よりです。」
「すんごく可愛いかったですよ。」にっこり
ノアのド直球な褒め言葉に更に顔を赤らめたクロラは、暫し顔を押さえて照れていた。
「さぁ、どうぞこちらへ。」
「し、失礼します…」
その後『龍宮城』へと通されたクロラだが、リヴァイアに恐縮しつつも未だ周囲の幻想的且つ、地上では決して見れない美麗な光景、全面水晶で造られているのかと見紛う造形に見とれていた。
「ふふ、そう畏まらずとも宜しいですよ。
自分の家だと思ってお過ごし下さいな。」
「い、いや、こんな王宮みたいな所を自分の家の様に、というのは流石に…
それにしてもノア君、ここ、海底なんだよね?
何でこの方達と交流が出来たの?」
「うーん…話すと長くなるけど…かくかくしかじかありまして…」
「えっ!?王都でのあの一連の騒ぎの裏でそんな大変な事が起こってたの!?
もう、ノア君命張り過ぎだよ…」
「いや、本当にたまたま!たまたまここにやって来て海洋種の方々に助けられたんだよ。」
超説明省略呪文"かくかくしかじか"のお陰で、王都での一件~リヴァイア含めた海洋種との出会いの経緯を理解してくれたクロラ。
「…ノア君って、何かあっても全然顔に出さないし、話してくれないからいっつも心配してるんだよ?」
「う…ごめんなさい…変に気を使わせるのも何だったのと、少々内容が血生臭かったりして知らせ辛いと言いますか…」
「ふふ、心配させまいとする心遣いも大切ですが、あまりにも伝えなさ過ぎるのも、どこか線を引かれてるのでは、と誤解されてしまいますよ。
さぁ着きました、お入り下さい私の私室になります。」ガチャ
そう言ってリヴァイアに通されたのは、全面ガラス張りの巨大な私室であった。
相変わらずの広さに、この部屋には他に一体どんな存在が来るのだろう、と、妙な想像を掻き立てられる。
中に入り、少し落ち着いた所でノアは先程から気になっていた事を問い掛ける。
「それにしても今日の『龍宮城』は静かですね。
この間来た時は人魚の子供達が沢山居ましたのに…」
「今日は学校の行事で、ここから南下していった所にある『マリアナ』っていう深い海溝に、遠足に行ってるんだ。
だから今この国には必要最低限の人員しか居ないんだ。」
「なる程、だからリヴァイアさんがお出迎えしてくれたんですね?」
「いや…そう言う訳では無いんだ…実はね…」スッ…
と、急にリヴァイアの声のトーンが下がると同時に、床に手を付いて土下座の体勢になった。
「昨日の大風の犯人は私です。ごめんなさい。」
「状況がイマイチ理解出来ませんが、国のトップが突然土下座しないで下さい!」ガバッ!
突然土下座をし出したリヴァイアに慌てたノアは、肩を掴んで即座に体を起こした。
ここでノアは知る事になるが、前日に行ったヒュマノ聖王国からの子供獣人救出作戦にて、予定よりも早く海霧が晴れてしまった事で国内に残されてしまったノアを手助けする目的でリヴァイアが即席の霧を発生させ、ヒュマノ聖王国を覆うつもりであった。
しかし威力を間違えてしまい、ヒュマノ聖王国内の家屋・王城を半壊させる程の大風を発生させてしまった。
結果的には騒ぎに乗じて上手くヒュマノから抜け出せた為、終わり良ければ何とやら、という心持ちであった。
だが当のリヴァイアは、"とんでもない事をし出かしてしまった"と言う気持ちで一杯だった。
国交の切っ掛けを作ってくれた恩人の手助けのつもりが、1歩間違えれば怪我させるだけで無く、作戦が失敗していたかも知れない、と、リヴァイアは戦々恐々としていた。
直ぐに謝りに行かねばとは思っていたが、ノアはその後、スロア領・獣人国に戻ってしまい出会すタイミングが無かったのである。
ノアが『滅びの森』に向かった際も直ぐ近くに他の冒険者パーティが居た上にモンスター相手に大立ち回りを行っていた為、会うに会えなかったとの事だ。
そんな折、ノアの方から『龍宮城』にやって来たのでリヴァイアはチャンスだ、と一瞬喜んだものの、察しの良いノアが実は既にリヴァイアがし出かした事だと気付いた上で突って来たのではないかと再び戦々恐々となったらしい。
先程クロラが言った様に、ノアは何があってもあまり顔に出さない為、ここに来た真意が読めず、ずっと嫌な汗をかいていたとの事だ。
「いや、もし怒ってるんだとしたら彼女同伴で来やしませんよ…
と言うか別に怒ってませんから気にしないで下さい。
今日ここに来たのは相談事が合って来ただけですって。」
「そ、相談事…?」
と、漸くノアは『龍宮城』へ訪れた目的をリヴァイアに話す事にした。
「なる程ね。
そのヒュマノ聖王国って国が海水利用の利権を持ってるせいで獣人国には粗悪で、税が滅茶苦茶掛かってる塩しか無いって事だね?」
「そう言う事です。」
「中々悪どい事やってるねぇ。
良いですよ。協力させて貰いましょう。」
「え?そんな、あっさり…」
意外な事に、理由を話したら2つ返事で了承してくれた。
「ふふ、人族というのは不思議な物ですね。
私共がそこまで重要視しない物を欲しがるとは…
商人のジョーも"貝殻が大量に欲しい"と言った時には何事かと思いましたわ。
ですがジョーは見返りに、相応の物品と交換してくれましたの。
私達は貨幣なる物を持ち合わせていませんでしたからね。
して、ノア君は見返りに何を戴けるのでございましょうか?」
「う、うーん…」
確かに相談事とは言ったが、今話した内容は言い換えれば商談の様な物なので、勿論タダと言う訳にはいかない。
だが商才の無いノアとしては"見返り"と言われて提示出来る物は無い。
今更ながらジョーを連れてくれば良かったと後悔するノアであった。
(うーん、見返り…か…
そういえばジョーさんこの話の時に何か言ってた気がするな…えーっと…)
~タイトル:『ペロッ。』から抜粋~
「それは彼らの立地を考えれば、ノア君なら直ぐに思い付くと思うけどね。」
(って言ってたけど、立地…立地か…
言っちゃ悪いけど、観光・資源面どれを取っても海洋種の方が上だろうし、技術面でも多分どこの国よりも進んでるだろう…
獣人国は"塩"問題で困っているけど海洋種の人達は現状困ってる事無さそうだし…
…あれ?そういえば『龍宮城』で国交云々の話をした時に何かそんな話をした様な…)
~タイトル:『大海獣の』から抜粋~
「私は他の海洋種の者達と違って『人化』は完璧だし、陸に上がって長時間の呼吸も可能だ。
そんな訳で時折外に出て散策したりしてね、子供達に聞かれるんだ。
『外はどんななの?』『食べ物美味しい?』ってね。
外の話を聞かせたりはしたけど、食べ物は与えなかったよ。」
「ああ、口に合わなかったとか…」
「いや、外の食事…特に甘味は子供に与えたら暴動が起きると思ってね…」
「ああ…海だから塩ですものね、基本…」
「あ。」
と、何か良い案を思い付くノアであった。
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