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獣人国編~森の番人~
取扱説明書
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"『対巨獣兵装・機兵中立国(ネウトロメカニコ)製98式魔装鉄甲』の取扱説明書。
1.収納状態の鉄甲を背中に背負ったら、背筋を伸ばして両手を広げて少し待って下さい。
2.数秒後に自動でノア君の体に合わせてサイズ調整が行われますので、なすがまま、流れに身を任せて下さい。
3.サイズ調整が完了すると、胸部の辺りに突起物が現れるので、奥まで押し込んで下さい。
そうすると装着を開始します。
~基本的な機能~
クラーケンの素材で作られたノア君の防具と連動する事で、防具に吸収されたエネルギーをスラスター又はブースターの出力に変換出来ます。
スラスターの場合、機構の中に高感度センサーが内蔵されているので、体を傾かせた方向とは逆の方向にエネルギーを出力させる様に設定してあります。
ブースターは、後に形成される腕部内のグリップを握り込む事で発動します。
エネルギー量の確認は後に形成される腕部内側にゲージとして表示されます。
攻撃に転用する場合腕にエネルギーを充填する様なイメージでリロードを行って下さい。"
「す、すらすたぁ?ぶーすたぁ…?
りろぉど…?」
ラインハードから取扱説明書を渡されたノアだが、聞きなれない単語の羅列に頭が混乱していた。
「スラスターは地面に対して平行移動、ブースターは垂直移動を可能にしとる、じゃろ?」
「えぇそうです。
流石ドワーフの方々に御座いますね。」
「なに、ワシらの国に居る異世界人が似た様な事を言っとっただけじゃよ。」チラチラ…
「機械いじりもよくやっとるしな…」ソワソワ…
「なぁ坊、それよりもその、『うんたらかんたら鉄甲』と言うモノを装着してみてくれんか?」ウズウズ…
ドワーフ3人組が何処と無く落ち着きが無いなと思っていたら、ラインハードが渡してきた『対巨獣兵装・機兵中立国製98式魔装鉄甲』に興味がある様だ。
その後のラインハードの説明によると、初装着時のサイズ調整には多少時間が掛かるそうなので、今の内にやっておいた方が良いとの事だ。
ノアとしても重量の心配もあった為、ならば今の内にやってしまう事にした。
ギシッ…
「よいしょっと…あ、意外と重くない。
寧ろ見た目よりも全然軽い…」
「そうでしょう。
それについては私も驚きました。まさかクラー…いやいや、ノア君から貰った素材がこれ程軽く、その上かなりの強度を誇っているとは思ってもみませんでした…」
「「「「クラ?」」」
ラインハードの発言に疑問符を浮かべるドワーフ3人とエスメラルダ。
だが、4人はその後聞き流してくれたのでこれ以上は敢えて触れない様にしよう。
流石にこの素材がまさかクラーケンの素材だとは誰も思わないだろう。
「えーっと、これで手を広げた状態で少し待てば良いんだよね…?」
「えぇ、少しす『ガション!』れば…あ、始まりましたね。」
チキチキチキ…ギュギギッ!
ノアが背負っていた四角い鞄の対角線上にヒビの様な物が走ったかと思うと、そこからケーブルが伸び、両鎖骨、両脇の下を通って胸の辺りで交差して固定される。
『『『ガッチョン!』』』チキチキチキ…
対角線を境に上側のパーツは首元と上腕部に配置し、ケーブルと接続して固定。
上腕部には人間の頭部程もある肩当てが展開して、これも同様にケーブルと接続して胸部パーツと共に固定。
シュルル…
(くすぐったい…)
両腕の肌をケーブルがシュルシュルと音を立てて纏わり付く。
「今は腕の長さ、太さ、肘の位置、指の長さ等を測っています。」
「左様で…」
ケーブルはドンドン伸びていき、肩口から指先まで這わされていた。
『『ガション!』』ガシャガチャ…
左右のパーツがガシャガシャと音を立てて肩当て付近で変形を開始。
いつだったか『宝物庫』内で見た、ラインハードの部屋にあった作業用の巨大アームを彷彿とさせる。
カチャカチャ、パタタタ…ガション!
下側のパーツが変形を開始。
縦に数珠繋ぎとなり背骨に添って配置。
次いで両脇腹、背中を覆う様にパーツが変形し、防具に密着していく。
カチカチカチ…チキチキチキ…カション!
少しすると、動作が停止して胸の辺りに突起物が現れた。
「サイズ、位置調整が終わった様です。
胸のスイッチを押し込んだ後、変形が完了したアームに腕を差し込んで、中にあるレバーを握って下さい。
最終接続を行います。」
「了解です。」ガッション!
突起物を押し込んだ後、アームに腕を差し込んで中にあるレバーを握ると、アームと肩当て、胸部パーツと接続を開始。
ガチョン!ガチョン!ギュルルルッ!
「装着が完了されました。
初回は時間掛かりましたが、次回からは5秒程で装着されます。」
『なら奴等と戦いに行く時にはもう着用してた方が良いかもな。
着け心地はどうだ?』
「見た目に反して重量感は特に感じないよ。
素のステータスでも全然大丈夫だ…」
「ケーブルから装甲、アーム全てにク…ノア君から頂いた素材を使っていますので、通常金属で作製した場合の5分の1の重量を実現出来ています。」
装着が完了した『対巨獣兵装・機兵中立国(ネウトロメカニコ)製98式魔装鉄甲』の1番の注目箇所は、両腕の巨大さである。
長さは普通に立っているだけでも拳が地面スレスレで、意識的に握っていないと地面を擦ってしまう程だ。
太さは人間の胴体程もある為、対人間相手では無く、名称通り『対巨獣』相手なのであろう。
普段使いはし辛い造りである。
クラーケンの素材で出来ていると言う事は、この状態で攻撃を受けても防具同様衝撃吸収機能が付与されているのであろう。
「うおぉ…凄ぇ装備だ…」
「高難易度ダンジョンの報酬でもこれ程の装備は出てこないぜ…」
「何ちゅう強化装甲を作ったんじゃ…」
「本当にこれをお嬢ちゃんが造ったのかい?」
「勿論です。
人間用の兵装としては最高傑作の物になりました。
ノア君、ここでは何なので、後程何処かで慣らし運転をした方が良いでしょう。」
「えぇ、そうします。」
流石に門の一画では狭すぎるので、後程門の外で動作確認をしてみる事に。
すると丁度良いタイミングで『犬姫』の3人が戻ってきた。
「ノア君、王から許可を…
うわっ!?何ですかその姿!?」
「」…と言うかとんでもない気配発してる赤黒い人やそこの女性…竜人…ですか?何か色々と人が増えてる様な…」
戻って来るなり色々と状況が変わっていた為混乱する3人。
「あ、お帰りなさい。
詳しい事は後で説明します。
それで、王から許可は頂けましたか?」
「え、えぇ…
『一帯が焦土と化しても良い、徹底的にやってくれて構わない。
他に手伝える事があるなら尽力しよう。』と…」
「そうですか…
それなら1つ頼まれ事を言っても良いですか?」
「はい何でしょう?」
「ちょっと獣人国に呼んで欲しい人が居るのですが。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
語彙力が足りず、見た目が想像し辛いと思うので、『岡スーツ』で検索してみて下さい。
それを参考にしています。
1.収納状態の鉄甲を背中に背負ったら、背筋を伸ばして両手を広げて少し待って下さい。
2.数秒後に自動でノア君の体に合わせてサイズ調整が行われますので、なすがまま、流れに身を任せて下さい。
3.サイズ調整が完了すると、胸部の辺りに突起物が現れるので、奥まで押し込んで下さい。
そうすると装着を開始します。
~基本的な機能~
クラーケンの素材で作られたノア君の防具と連動する事で、防具に吸収されたエネルギーをスラスター又はブースターの出力に変換出来ます。
スラスターの場合、機構の中に高感度センサーが内蔵されているので、体を傾かせた方向とは逆の方向にエネルギーを出力させる様に設定してあります。
ブースターは、後に形成される腕部内のグリップを握り込む事で発動します。
エネルギー量の確認は後に形成される腕部内側にゲージとして表示されます。
攻撃に転用する場合腕にエネルギーを充填する様なイメージでリロードを行って下さい。"
「す、すらすたぁ?ぶーすたぁ…?
りろぉど…?」
ラインハードから取扱説明書を渡されたノアだが、聞きなれない単語の羅列に頭が混乱していた。
「スラスターは地面に対して平行移動、ブースターは垂直移動を可能にしとる、じゃろ?」
「えぇそうです。
流石ドワーフの方々に御座いますね。」
「なに、ワシらの国に居る異世界人が似た様な事を言っとっただけじゃよ。」チラチラ…
「機械いじりもよくやっとるしな…」ソワソワ…
「なぁ坊、それよりもその、『うんたらかんたら鉄甲』と言うモノを装着してみてくれんか?」ウズウズ…
ドワーフ3人組が何処と無く落ち着きが無いなと思っていたら、ラインハードが渡してきた『対巨獣兵装・機兵中立国製98式魔装鉄甲』に興味がある様だ。
その後のラインハードの説明によると、初装着時のサイズ調整には多少時間が掛かるそうなので、今の内にやっておいた方が良いとの事だ。
ノアとしても重量の心配もあった為、ならば今の内にやってしまう事にした。
ギシッ…
「よいしょっと…あ、意外と重くない。
寧ろ見た目よりも全然軽い…」
「そうでしょう。
それについては私も驚きました。まさかクラー…いやいや、ノア君から貰った素材がこれ程軽く、その上かなりの強度を誇っているとは思ってもみませんでした…」
「「「「クラ?」」」
ラインハードの発言に疑問符を浮かべるドワーフ3人とエスメラルダ。
だが、4人はその後聞き流してくれたのでこれ以上は敢えて触れない様にしよう。
流石にこの素材がまさかクラーケンの素材だとは誰も思わないだろう。
「えーっと、これで手を広げた状態で少し待てば良いんだよね…?」
「えぇ、少しす『ガション!』れば…あ、始まりましたね。」
チキチキチキ…ギュギギッ!
ノアが背負っていた四角い鞄の対角線上にヒビの様な物が走ったかと思うと、そこからケーブルが伸び、両鎖骨、両脇の下を通って胸の辺りで交差して固定される。
『『『ガッチョン!』』』チキチキチキ…
対角線を境に上側のパーツは首元と上腕部に配置し、ケーブルと接続して固定。
上腕部には人間の頭部程もある肩当てが展開して、これも同様にケーブルと接続して胸部パーツと共に固定。
シュルル…
(くすぐったい…)
両腕の肌をケーブルがシュルシュルと音を立てて纏わり付く。
「今は腕の長さ、太さ、肘の位置、指の長さ等を測っています。」
「左様で…」
ケーブルはドンドン伸びていき、肩口から指先まで這わされていた。
『『ガション!』』ガシャガチャ…
左右のパーツがガシャガシャと音を立てて肩当て付近で変形を開始。
いつだったか『宝物庫』内で見た、ラインハードの部屋にあった作業用の巨大アームを彷彿とさせる。
カチャカチャ、パタタタ…ガション!
下側のパーツが変形を開始。
縦に数珠繋ぎとなり背骨に添って配置。
次いで両脇腹、背中を覆う様にパーツが変形し、防具に密着していく。
カチカチカチ…チキチキチキ…カション!
少しすると、動作が停止して胸の辺りに突起物が現れた。
「サイズ、位置調整が終わった様です。
胸のスイッチを押し込んだ後、変形が完了したアームに腕を差し込んで、中にあるレバーを握って下さい。
最終接続を行います。」
「了解です。」ガッション!
突起物を押し込んだ後、アームに腕を差し込んで中にあるレバーを握ると、アームと肩当て、胸部パーツと接続を開始。
ガチョン!ガチョン!ギュルルルッ!
「装着が完了されました。
初回は時間掛かりましたが、次回からは5秒程で装着されます。」
『なら奴等と戦いに行く時にはもう着用してた方が良いかもな。
着け心地はどうだ?』
「見た目に反して重量感は特に感じないよ。
素のステータスでも全然大丈夫だ…」
「ケーブルから装甲、アーム全てにク…ノア君から頂いた素材を使っていますので、通常金属で作製した場合の5分の1の重量を実現出来ています。」
装着が完了した『対巨獣兵装・機兵中立国(ネウトロメカニコ)製98式魔装鉄甲』の1番の注目箇所は、両腕の巨大さである。
長さは普通に立っているだけでも拳が地面スレスレで、意識的に握っていないと地面を擦ってしまう程だ。
太さは人間の胴体程もある為、対人間相手では無く、名称通り『対巨獣』相手なのであろう。
普段使いはし辛い造りである。
クラーケンの素材で出来ていると言う事は、この状態で攻撃を受けても防具同様衝撃吸収機能が付与されているのであろう。
「うおぉ…凄ぇ装備だ…」
「高難易度ダンジョンの報酬でもこれ程の装備は出てこないぜ…」
「何ちゅう強化装甲を作ったんじゃ…」
「本当にこれをお嬢ちゃんが造ったのかい?」
「勿論です。
人間用の兵装としては最高傑作の物になりました。
ノア君、ここでは何なので、後程何処かで慣らし運転をした方が良いでしょう。」
「えぇ、そうします。」
流石に門の一画では狭すぎるので、後程門の外で動作確認をしてみる事に。
すると丁度良いタイミングで『犬姫』の3人が戻ってきた。
「ノア君、王から許可を…
うわっ!?何ですかその姿!?」
「」…と言うかとんでもない気配発してる赤黒い人やそこの女性…竜人…ですか?何か色々と人が増えてる様な…」
戻って来るなり色々と状況が変わっていた為混乱する3人。
「あ、お帰りなさい。
詳しい事は後で説明します。
それで、王から許可は頂けましたか?」
「え、えぇ…
『一帯が焦土と化しても良い、徹底的にやってくれて構わない。
他に手伝える事があるなら尽力しよう。』と…」
「そうですか…
それなら1つ頼まれ事を言っても良いですか?」
「はい何でしょう?」
「ちょっと獣人国に呼んで欲しい人が居るのですが。」
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語彙力が足りず、見た目が想像し辛いと思うので、『岡スーツ』で検索してみて下さい。
それを参考にしています。
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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