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獣人国編~御前試合の代表決め~
ゴファン脱落
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<瞬間移動>…規定の熟練度を満たす事で取得可能な<縮地>の上位互換スキル。
だが、ただ闇雲に<縮地>を使用し続ければ何れ取得出来る訳では無く、体捌きや足運び、他のスキルと同時使用等の要素が絡んだ事によって得られるスキルである。
このスキルは、動作の起こりや体捌き、足運び等で生じる無駄な動きを極限まで削る事で、短距離ではあるが、姿が消える程の速度で移動が可能。
取得初期は音が障害となるが、熟練度を上げていけば無音での発動も可能となる。
因みに、闇雲に<縮地>を使用し続けた場合、上位互換であり、中距離移動が可能ではあるものの予備動作が大きく、発動までに多少癖のある<ワープ>を取得出来る。
パンッ!
パパンッ!
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!
「『パ『ガゴッ!』ぅごっ!?『パ『ドボッ!』ぶっ!?」
「『パ『ズンッ!』ごぁっ!『パ『ドゴッ!』ぐはっ!?」
闘技場内に響き渡る破裂音。
不定期に与えられる攻撃に翻弄されるゴフゥとゴファン。
その上1発1発が速度が乗った強力な攻撃である。
反撃しようにもその間に2、3ヶ所に移動されている為どうしようも無い。
「くっ…全く見えん…」
「だが彼も人間だ、これ程断続的に高速移動し続ければ何れスタミナ切れを起こすハズだ…
それまで防御に徹し
『『『『鉄…』』』』パパパパッ!
「「!?」」
ノアのスタミナ切れを狙い、防御に徹しようと画策する2人の耳に、全方向からノアの声が届く。
『『『『山…』』』』パパパパッ!
「な、何だ!?」
「くそっ!全方向から聞こえてくる!
何か仕掛けてくる気だ!防御を固め
『『『『靠。』』』』
「ろ『パ『ドガァアッ!』っ…!」パァンッ!
「うぉおっ!?何だ今…あれ?ゴファン!?」
隣で指示を出したゴファンが轟音と共に姿を消した。
直ぐ様周囲を見渡すがゴファンの姿は無かったのだが
″『み、見て下さい!
轟音と共にゴファンが高々と打ち上げられています!』″
「な、何っ!?」
実況の声を受けて頭上を見ると、くの字の状態のゴファンがそこに居た。
パパンッ!
「ゴ、ゴファ…一体な『パ『ダンッ!』うぉわっ!?」
ゴファンに呼び掛けようとしたゴフゥの肩に強い衝撃が走る。
当初は攻撃か、と思われたが、自身の肩を確認するとうっすら子供の足の踏み痕が付いていた。
「あっ!気を付けろゴファン!
まだ【鬼神】の攻撃は終わってないぞ!」
攻撃では無く踏み台にされたと気付いたゴフゥが頭上のゴファンに呼び掛けた。
すると頭上に居るゴファンに、今正に赤黒い帯が迫りつつある所であった。
「さぁせるかぁっ!!」ゴバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
ゴファンの方でも自身にノアが迫りつつある事を察し、近付けさせまいと口から波動ブレスを四方八方に放ち始めた。
ドガガガガガガッ!
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
「「「「「「うぉおおっ!?(観客)」」」」」」
″『み、皆様落ち着いて下さい!
こんな事もあろうかと闘技場と観客席との間には魔法障壁を展開しておりますのでご安心下さい!
つーか手当たり次第に撃つなよゴファン!』″
ドバババババババババッ!
実況が言う様にゴファンの吐いた波動ブレスは観客席の直前で止まり、そこで防がれている様である。
しかしその直後
パパンッ!「うぉっ!?(観客)」
パンッ!「きゃっ!?(観客)」
パパパパッ!「な、何だ!?(観客)」
″『え?何?何?
どうしたの急に…え?まさか…』″
今まで闘技場内でしか聞こえなかった<瞬間移動>発動時の破裂音が観客席近傍で聞こえ出したのだ。
実況のリッチーは当初何が起こったのか分からなかった様だが
″『…もしかして、展開されてる魔法障壁を足場にしてる…?』″
バァアアアアアアアアアアアアアッ!
「おぉおおおおお『パ『ガゴォッ!』おおっ!?」
闘技場の上で滞空し、ノアの接近を阻む為波動ブレスを吐き続けていたゴファンだが、突如自身の顎に強烈な一撃を受ける。
「き、【鬼神】んんんっ!!」バァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
波動ブレスを吐き続けている状態でノアの二つ名を叫ぶ。
『ッラァッ!』ぐいっ!
「おごぉおおおおおおおっ!」バァアアアアアアアアアッ!
凄まじい力で上顎を掴まれたゴファンは波動ブレスを吐き続けたまま体を無理矢理反らされて頭上へブレスを吐く形となった。
つまりこの状態の時は首ががら空きという訳で
ガキッ!ギュゥウウウウッ!
「うごぉぉぉぉぉぉ…」バシッ…
空いた首にノアの両足が絡み付き、とんでもない力で締め付けられる。
あまりに急速な締め付けに、波動ブレスは吐けなくなり顔が凄い勢いで青ざめていく。
が
「っ…ぐらえぇっ!」バシュゥゥッ!!
″『あ!ゴ、ゴファンの全身が強く光輝き、全身にオーラを纏っています!』″
最後の抵抗とばかりにゴファンは全ての気を波動に変換して全方位へと放つ。
所謂″体内放射″と言うものである。
これでノアに少しでもダメージを与え、あわよくばこの状態から脱したい所であったが、肩の辺りに居るノアが無情にも
『この程度の攻撃が効くか…!』ギュゥウウッ!
「……っ…ぅ…」ガクッ…
トドメとばかりに足に力を籠めた直後、ゴファンは意識を手放したのであった。
ズズゥンッ…
「「「「「おぉお…(観客)」」」」」
″『た、滞空中に何やら凄まじい攻防があった様ですが、私の目では何が起こったのか一切分かりませんでした!
ですが、どうやら決着が着いた様です。
ゴファンの【獣化】が解除され、ぐったりとしています!』″
グッ…
「がはっ…!?…へ…?…あ…」ガクッ…
ぐったりとしていたゴファンの背中を押して意識を取り戻させたノア。
ゴファンは一瞬何が起きたのか分からない様子であったが、直前の事を思い出してその場に座り込んでしまった。
ザッザッザッ…
『てっきり加勢に来るかと思ってましたが…?』
「姿が見えず超高速移動する君に、波動弾を乱射しまくるゴファンの下にか?
迂闊に近寄れんし、下手すりゃ同士討ちだ。
あの状況じゃ傍観しか出来ん。」
『そうですか。
で、どうします、まだやりますか?』
「言わずもがなだ。」ズダンッ!
ゴッ!『でしょうね。』
ゴフゥとノアは、お互い示し合わせたかの様に駆け出した。
ゴフゥは拳を固め、ノアは<瞬間移動>を使わずに真っ正面から突っ込んでいく。
姿が見える状態となり、これでマトモに戦える。
と考えたゴフゥであったが、状況はより厳しいモノになった。
何せ<瞬間移動>を使っていた時は1発1発の威力を上げる為、基本一撃離脱の方式を取っていた。
それを止めて″攻撃のみ″に専念するのだ。
ゴフゥには攻撃の嵐が断続的に吹き荒れる事になった。
だが、ただ闇雲に<縮地>を使用し続ければ何れ取得出来る訳では無く、体捌きや足運び、他のスキルと同時使用等の要素が絡んだ事によって得られるスキルである。
このスキルは、動作の起こりや体捌き、足運び等で生じる無駄な動きを極限まで削る事で、短距離ではあるが、姿が消える程の速度で移動が可能。
取得初期は音が障害となるが、熟練度を上げていけば無音での発動も可能となる。
因みに、闇雲に<縮地>を使用し続けた場合、上位互換であり、中距離移動が可能ではあるものの予備動作が大きく、発動までに多少癖のある<ワープ>を取得出来る。
パンッ!
パパンッ!
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!
「『パ『ガゴッ!』ぅごっ!?『パ『ドボッ!』ぶっ!?」
「『パ『ズンッ!』ごぁっ!『パ『ドゴッ!』ぐはっ!?」
闘技場内に響き渡る破裂音。
不定期に与えられる攻撃に翻弄されるゴフゥとゴファン。
その上1発1発が速度が乗った強力な攻撃である。
反撃しようにもその間に2、3ヶ所に移動されている為どうしようも無い。
「くっ…全く見えん…」
「だが彼も人間だ、これ程断続的に高速移動し続ければ何れスタミナ切れを起こすハズだ…
それまで防御に徹し
『『『『鉄…』』』』パパパパッ!
「「!?」」
ノアのスタミナ切れを狙い、防御に徹しようと画策する2人の耳に、全方向からノアの声が届く。
『『『『山…』』』』パパパパッ!
「な、何だ!?」
「くそっ!全方向から聞こえてくる!
何か仕掛けてくる気だ!防御を固め
『『『『靠。』』』』
「ろ『パ『ドガァアッ!』っ…!」パァンッ!
「うぉおっ!?何だ今…あれ?ゴファン!?」
隣で指示を出したゴファンが轟音と共に姿を消した。
直ぐ様周囲を見渡すがゴファンの姿は無かったのだが
″『み、見て下さい!
轟音と共にゴファンが高々と打ち上げられています!』″
「な、何っ!?」
実況の声を受けて頭上を見ると、くの字の状態のゴファンがそこに居た。
パパンッ!
「ゴ、ゴファ…一体な『パ『ダンッ!』うぉわっ!?」
ゴファンに呼び掛けようとしたゴフゥの肩に強い衝撃が走る。
当初は攻撃か、と思われたが、自身の肩を確認するとうっすら子供の足の踏み痕が付いていた。
「あっ!気を付けろゴファン!
まだ【鬼神】の攻撃は終わってないぞ!」
攻撃では無く踏み台にされたと気付いたゴフゥが頭上のゴファンに呼び掛けた。
すると頭上に居るゴファンに、今正に赤黒い帯が迫りつつある所であった。
「さぁせるかぁっ!!」ゴバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
ゴファンの方でも自身にノアが迫りつつある事を察し、近付けさせまいと口から波動ブレスを四方八方に放ち始めた。
ドガガガガガガッ!
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
「「「「「「うぉおおっ!?(観客)」」」」」」
″『み、皆様落ち着いて下さい!
こんな事もあろうかと闘技場と観客席との間には魔法障壁を展開しておりますのでご安心下さい!
つーか手当たり次第に撃つなよゴファン!』″
ドバババババババババッ!
実況が言う様にゴファンの吐いた波動ブレスは観客席の直前で止まり、そこで防がれている様である。
しかしその直後
パパンッ!「うぉっ!?(観客)」
パンッ!「きゃっ!?(観客)」
パパパパッ!「な、何だ!?(観客)」
″『え?何?何?
どうしたの急に…え?まさか…』″
今まで闘技場内でしか聞こえなかった<瞬間移動>発動時の破裂音が観客席近傍で聞こえ出したのだ。
実況のリッチーは当初何が起こったのか分からなかった様だが
″『…もしかして、展開されてる魔法障壁を足場にしてる…?』″
バァアアアアアアアアアアアアアッ!
「おぉおおおおお『パ『ガゴォッ!』おおっ!?」
闘技場の上で滞空し、ノアの接近を阻む為波動ブレスを吐き続けていたゴファンだが、突如自身の顎に強烈な一撃を受ける。
「き、【鬼神】んんんっ!!」バァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
波動ブレスを吐き続けている状態でノアの二つ名を叫ぶ。
『ッラァッ!』ぐいっ!
「おごぉおおおおおおおっ!」バァアアアアアアアアアッ!
凄まじい力で上顎を掴まれたゴファンは波動ブレスを吐き続けたまま体を無理矢理反らされて頭上へブレスを吐く形となった。
つまりこの状態の時は首ががら空きという訳で
ガキッ!ギュゥウウウウッ!
「うごぉぉぉぉぉぉ…」バシッ…
空いた首にノアの両足が絡み付き、とんでもない力で締め付けられる。
あまりに急速な締め付けに、波動ブレスは吐けなくなり顔が凄い勢いで青ざめていく。
が
「っ…ぐらえぇっ!」バシュゥゥッ!!
″『あ!ゴ、ゴファンの全身が強く光輝き、全身にオーラを纏っています!』″
最後の抵抗とばかりにゴファンは全ての気を波動に変換して全方位へと放つ。
所謂″体内放射″と言うものである。
これでノアに少しでもダメージを与え、あわよくばこの状態から脱したい所であったが、肩の辺りに居るノアが無情にも
『この程度の攻撃が効くか…!』ギュゥウウッ!
「……っ…ぅ…」ガクッ…
トドメとばかりに足に力を籠めた直後、ゴファンは意識を手放したのであった。
ズズゥンッ…
「「「「「おぉお…(観客)」」」」」
″『た、滞空中に何やら凄まじい攻防があった様ですが、私の目では何が起こったのか一切分かりませんでした!
ですが、どうやら決着が着いた様です。
ゴファンの【獣化】が解除され、ぐったりとしています!』″
グッ…
「がはっ…!?…へ…?…あ…」ガクッ…
ぐったりとしていたゴファンの背中を押して意識を取り戻させたノア。
ゴファンは一瞬何が起きたのか分からない様子であったが、直前の事を思い出してその場に座り込んでしまった。
ザッザッザッ…
『てっきり加勢に来るかと思ってましたが…?』
「姿が見えず超高速移動する君に、波動弾を乱射しまくるゴファンの下にか?
迂闊に近寄れんし、下手すりゃ同士討ちだ。
あの状況じゃ傍観しか出来ん。」
『そうですか。
で、どうします、まだやりますか?』
「言わずもがなだ。」ズダンッ!
ゴッ!『でしょうね。』
ゴフゥとノアは、お互い示し合わせたかの様に駆け出した。
ゴフゥは拳を固め、ノアは<瞬間移動>を使わずに真っ正面から突っ込んでいく。
姿が見える状態となり、これでマトモに戦える。
と考えたゴフゥであったが、状況はより厳しいモノになった。
何せ<瞬間移動>を使っていた時は1発1発の威力を上げる為、基本一撃離脱の方式を取っていた。
それを止めて″攻撃のみ″に専念するのだ。
ゴフゥには攻撃の嵐が断続的に吹き荒れる事になった。
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