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獣人国編~御前試合の代表決め~
○ーション
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クリスタル・オ・ネスト(略してクリオネ)…″深海″エリアに生息する半透明な体とコアを持つ全長2メル程のモンスター。
静かに観賞する分には襲ってくる事は無い。
何なら触れる事も出来るが、討伐目的で攻撃した時は壮絶な反撃が待ち受けている。
弱点はクリスタルガラスの様なコアだが、一撃で破壊しないと倍々に増殖して雷属性の攻撃を放ってくる。
またこのモンスターは痛覚を持ち合わせていないので頭部に見える部位を開いて丸呑みを仕掛ける等、直接攻撃を仕掛けてくる。
討伐すれば高純度の魔石が手に入る。
魔鉱クジラ(マコウクジラ)…″深海″エリアに生息している全身が鉱石で覆われた物理耐性に特化し、超重量を誇る大型のクジラ。
超重量故、移動速度は遅い。
魔法攻撃で一定以上ダメージを与えると、防御の要であった表皮の鉱石を剥がす事が出来る。
だがその際、全方位に高速で鉱石を放つ大技″オア・エクスプロージョン″を仕掛けてくるので注意。
討伐しなくても貴重な鉱石が採れる。
真煌クジラ(マッコウクジラ)…このモンスターは″深海″エリアの特定ステージ『地獄の門』に生息。
『地獄の門』内部は煮えたぎるマグマの海と僅かながらの陸地が存在する。
真煌クジラはそのマグマの海に居り、遠隔攻撃主体で襲い掛かってくる。
体表はマグマに覆われ、容易にダメージを与えられないが、ステージギミックを利用する事でそれを可能にする。
討伐すれば特定属性を一部無効化出来る防具の素材が手に入る。
ポセイドン…″深海″エリアと″海溝″エリアの境界に立つ鎧姿の武人。
槍とハンマーの名手らしく、実質的に″深海″エリアのボスポジションであり、″海溝″エリア侵入を阻む門番。
人族と同様の見た目とサイズであるが、油断は禁物。
局所~広範囲と幅広い攻撃方法を有している為、己が持つ能力全てを賭して対処しなければ一瞬の内に返り討ちに遭う。
討伐すれば何が手に入るかはその時のお楽しみ。
「…ちょっと、セレイアさん?
最奥の″海溝″エリアに視察行く時ってこの″ポセイドン″が居る所、通りますよね?」
「通りますね。(セレイア)」
「今日も居ますか?」
「いつも居ますね。(セレイア)」
「素通りは?」
「出来ませんねぇ。(セレイア)」
「ふ…(泣)」ガクッ。
″深海″エリアでモンスターに出会さなかった為、今回はゆっくり出来る!
と思っていたノアだが、結局は戦う事になるのか、と肩を落とすのであった。
「ま、まぁそう肩を落とさずに…
一先ず街の説明をさせて頂きますね…(シールダー)」
「ふぁい…」
「ノ、ノア君元気出して…(ラビッツ)」
明らかにテンションが落っこちたノアを引っ張りつつ、一行は最初のエリアへ向かうのだった。
『オセアノ』は、高さ300メルの司令塔兼展望台をの建造物を中心とし、外側に向かうにつれてエリアが区分けされている。
現状は、司令塔兼展望台→宿泊施設エリア→商業エリア→防衛・迎撃エリアとなっていて、地下には温水施設・緊急避難経路等が設けられていると言う。
ノア達は防衛・迎撃エリアから中心に向かっていく形を取る為、最初に向かうのは商業エリアから、となった。
「こちら商業エリアは冒険者にとっての必需品であるポーションの類いは勿論、海洋国家ならではのアイテムを数多く取り揃えております。(シールダー)」
ちゃぽん…
「ん?このポーション、地上の物とは違ってトロミがありますね?(ラビッツ)」
「我が国には″薬草″等御座いませんので、全て″海藻″で賄っております。
故にトロミ成分があります。
さ、ノア様どうぞ。(セレクター)」
「あ、どうも。『キュポン。ぐびっ。』」
(う、飲み辛い…)
人魚のセレクターから手渡された小瓶を開けて一気に煽るノア。
だが思いの外粘度があった為か、上手く飲み込めないでいた。
「地上ですと飲むのが一般的でしょうが、海洋産のポーションは体に掛けると宜しい「うおぃっ!飲んじゃいましがらっぽっぽ(詰まった)」
地上のポーションはシャバシャバで飲みやすい分″飲む″と言う動作を挟まなければならないが、海洋産のポーションは体に掛けると、その粘度で体表面に止まり、回復+継続回復の効果も付与されるらしい。
「なる程、大怪我を負って自力で飲む事が難しい冒険者にも打って付けですね。(ラビッツ)」
「獣人国の方や地上の商人とは値段交渉の真っ最中です。
最初はやはり割高になってしまうと思いますが、直に抑えられるでしょう。(シールダー)」
「ささノア様、お友達や知り合いの方に試して貰ってご意見を頂ければ幸いです。(セレクター)」
そう言いいつつ人魚のセレクターは、ノアに海洋産ポーションを10本手渡し、ノアはそれを受け取った。
「どうもありがとうございます。
僕みたいにならないよう気を付ける様にいっておきます。」
と、ポーションを受け取った時に気付いたのだが
「そう言えばこの街での売買ってどうなるのですか?
外との交流が無かったと言う事は、通貨の概念も無いのでは…?」
「そうですね。
暫くの間は物々交換が主になると思われます。(シールダー)」
「そういえば先程サハギンの群れを討伐した様ですが、何かドロップした物等御座いませんでしたか?(セレクター)」
「えっと…」
先程のサハギン戦で、グリードによる撃ち返しプラズマランチャーの爆心地にはサハギンの物だったと思われる素材類は殆ど吹き飛んでしまったが、武器としていた三叉槍が数多く散乱していた。
そのままにしておくのも何だったので、一応皆で手分けして回収していた。
その数実に
「えーっと…″サハギンの三叉槍×328本″ですね。」
「「そ、それは大層な量をお持ちで…(シールダーとセレクター)」」
と2人揃って驚いていたが、これがどの程度の価値になるかは分からない。
大量に入手出来たという事は、二束三文の価値しか無いとも言えるのだから。
ちなみにこのサハギンのドロップ品である″サハギンの三叉槍″だが、一応武器として利用する事も出来る。
だが、大量生産品故か品質は宜しくなく、どの三叉槍も10合程打ち合えば破損すると説明文に書いてあった。
「えー、″サハギンの三叉槍″1本あれば海洋産ポーション5本(セット売り)。
低価格帯の宿なら1泊(飯付き)程度は可能ですね。(セレクター)」
(うん、イマイチ分からん。)
物々交換故、相場が何とも分かり辛い。
が、それも追々解消される事になるだろう。
静かに観賞する分には襲ってくる事は無い。
何なら触れる事も出来るが、討伐目的で攻撃した時は壮絶な反撃が待ち受けている。
弱点はクリスタルガラスの様なコアだが、一撃で破壊しないと倍々に増殖して雷属性の攻撃を放ってくる。
またこのモンスターは痛覚を持ち合わせていないので頭部に見える部位を開いて丸呑みを仕掛ける等、直接攻撃を仕掛けてくる。
討伐すれば高純度の魔石が手に入る。
魔鉱クジラ(マコウクジラ)…″深海″エリアに生息している全身が鉱石で覆われた物理耐性に特化し、超重量を誇る大型のクジラ。
超重量故、移動速度は遅い。
魔法攻撃で一定以上ダメージを与えると、防御の要であった表皮の鉱石を剥がす事が出来る。
だがその際、全方位に高速で鉱石を放つ大技″オア・エクスプロージョン″を仕掛けてくるので注意。
討伐しなくても貴重な鉱石が採れる。
真煌クジラ(マッコウクジラ)…このモンスターは″深海″エリアの特定ステージ『地獄の門』に生息。
『地獄の門』内部は煮えたぎるマグマの海と僅かながらの陸地が存在する。
真煌クジラはそのマグマの海に居り、遠隔攻撃主体で襲い掛かってくる。
体表はマグマに覆われ、容易にダメージを与えられないが、ステージギミックを利用する事でそれを可能にする。
討伐すれば特定属性を一部無効化出来る防具の素材が手に入る。
ポセイドン…″深海″エリアと″海溝″エリアの境界に立つ鎧姿の武人。
槍とハンマーの名手らしく、実質的に″深海″エリアのボスポジションであり、″海溝″エリア侵入を阻む門番。
人族と同様の見た目とサイズであるが、油断は禁物。
局所~広範囲と幅広い攻撃方法を有している為、己が持つ能力全てを賭して対処しなければ一瞬の内に返り討ちに遭う。
討伐すれば何が手に入るかはその時のお楽しみ。
「…ちょっと、セレイアさん?
最奥の″海溝″エリアに視察行く時ってこの″ポセイドン″が居る所、通りますよね?」
「通りますね。(セレイア)」
「今日も居ますか?」
「いつも居ますね。(セレイア)」
「素通りは?」
「出来ませんねぇ。(セレイア)」
「ふ…(泣)」ガクッ。
″深海″エリアでモンスターに出会さなかった為、今回はゆっくり出来る!
と思っていたノアだが、結局は戦う事になるのか、と肩を落とすのであった。
「ま、まぁそう肩を落とさずに…
一先ず街の説明をさせて頂きますね…(シールダー)」
「ふぁい…」
「ノ、ノア君元気出して…(ラビッツ)」
明らかにテンションが落っこちたノアを引っ張りつつ、一行は最初のエリアへ向かうのだった。
『オセアノ』は、高さ300メルの司令塔兼展望台をの建造物を中心とし、外側に向かうにつれてエリアが区分けされている。
現状は、司令塔兼展望台→宿泊施設エリア→商業エリア→防衛・迎撃エリアとなっていて、地下には温水施設・緊急避難経路等が設けられていると言う。
ノア達は防衛・迎撃エリアから中心に向かっていく形を取る為、最初に向かうのは商業エリアから、となった。
「こちら商業エリアは冒険者にとっての必需品であるポーションの類いは勿論、海洋国家ならではのアイテムを数多く取り揃えております。(シールダー)」
ちゃぽん…
「ん?このポーション、地上の物とは違ってトロミがありますね?(ラビッツ)」
「我が国には″薬草″等御座いませんので、全て″海藻″で賄っております。
故にトロミ成分があります。
さ、ノア様どうぞ。(セレクター)」
「あ、どうも。『キュポン。ぐびっ。』」
(う、飲み辛い…)
人魚のセレクターから手渡された小瓶を開けて一気に煽るノア。
だが思いの外粘度があった為か、上手く飲み込めないでいた。
「地上ですと飲むのが一般的でしょうが、海洋産のポーションは体に掛けると宜しい「うおぃっ!飲んじゃいましがらっぽっぽ(詰まった)」
地上のポーションはシャバシャバで飲みやすい分″飲む″と言う動作を挟まなければならないが、海洋産のポーションは体に掛けると、その粘度で体表面に止まり、回復+継続回復の効果も付与されるらしい。
「なる程、大怪我を負って自力で飲む事が難しい冒険者にも打って付けですね。(ラビッツ)」
「獣人国の方や地上の商人とは値段交渉の真っ最中です。
最初はやはり割高になってしまうと思いますが、直に抑えられるでしょう。(シールダー)」
「ささノア様、お友達や知り合いの方に試して貰ってご意見を頂ければ幸いです。(セレクター)」
そう言いいつつ人魚のセレクターは、ノアに海洋産ポーションを10本手渡し、ノアはそれを受け取った。
「どうもありがとうございます。
僕みたいにならないよう気を付ける様にいっておきます。」
と、ポーションを受け取った時に気付いたのだが
「そう言えばこの街での売買ってどうなるのですか?
外との交流が無かったと言う事は、通貨の概念も無いのでは…?」
「そうですね。
暫くの間は物々交換が主になると思われます。(シールダー)」
「そういえば先程サハギンの群れを討伐した様ですが、何かドロップした物等御座いませんでしたか?(セレクター)」
「えっと…」
先程のサハギン戦で、グリードによる撃ち返しプラズマランチャーの爆心地にはサハギンの物だったと思われる素材類は殆ど吹き飛んでしまったが、武器としていた三叉槍が数多く散乱していた。
そのままにしておくのも何だったので、一応皆で手分けして回収していた。
その数実に
「えーっと…″サハギンの三叉槍×328本″ですね。」
「「そ、それは大層な量をお持ちで…(シールダーとセレクター)」」
と2人揃って驚いていたが、これがどの程度の価値になるかは分からない。
大量に入手出来たという事は、二束三文の価値しか無いとも言えるのだから。
ちなみにこのサハギンのドロップ品である″サハギンの三叉槍″だが、一応武器として利用する事も出来る。
だが、大量生産品故か品質は宜しくなく、どの三叉槍も10合程打ち合えば破損すると説明文に書いてあった。
「えー、″サハギンの三叉槍″1本あれば海洋産ポーション5本(セット売り)。
低価格帯の宿なら1泊(飯付き)程度は可能ですね。(セレクター)」
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