731 / 1,117
獣人国編~全ての始まり~
10年前、全ての始まり。~謎の人物~
しおりを挟む
~滅びの森近郊の野営地~
「森の番人レント・レアナ討伐お疲れさま~!
かんぱ~い!(アミスティア)」
「「「「「かんぱ~い!」」」」」
酒瓶片手にアミスティアが乾杯の音頭を取ると、討伐依頼に参加した2クランのメンバー達も酒瓶片手に一気に煽り出した。
現在『死屍累々』と『極大射程』両クランでは森の番人レント・レアナ討伐後の祝賀会が行われている所であった。
この2クランは、仕事終わりに祝賀会を行うのが定例行事になっていた。
「いやぁ、やっぱ最後は姐さん(アミスティア)と旦那さん(レドリック)の2人が決めてくれましたね。」
「姐さんの″微塵斬り″でで足止めして、旦那さんが巨大な″火柱″を射出してトドメを刺すなんてな…」
「あれ一体何を撃ち込んだんです?」
「あれは巨人族が住む地域にあった火山から噴出してきた″火山弾″だよ。
引き延ばされて棒状になったから″ストック″してたんだ。(レドリック)」
「「「「えぇ…」」」」
両クランの奮戦もあったが、最終的にはアミスティアの超高速斬撃術の″微塵斬り″によって再生する傍から身体を斬り落とす事でその場に留まらせ、レドリックが″ストック″していた数千度にも達する赤熱した大木サイズの火山弾5発を撃ち込んで完全に焼失させた。
正直な所、もうこの2人だけで良かったんじゃないか?と思って仲間が聞いてみると
「バカ言っちゃいけないわよ!
週末に息子のノアちゃんとピクニックに行く予定なのよ!長引いたりしたらどうするの!?(アミスティア)」
「つまり、ちゃっちゃと終わらせる為にお前達を呼んだんだ。(レドリック)」
「「「「えぇ…」」」」
その代わり、両クランメンバー達の報酬は割増で設定されているので、文句等は無かったのである。
「ねぇアミさん、レドリックさん、またクランに『最上級冒険者への推薦状』が届いてましたけど…」
「子育てで忙しいからパス。(アミスティア)」
「子供との時間が減るからパース。(レドリック)」
「ですよね…」
((((″あの″戦闘狂の2人がこんな子煩悩になるとはねぇ…))))チビチビ…
等とワイワイ騒ぎながら他愛の無い話で盛り上がっていると
チリ…
「ん?
何かが高速で接近してくるぞ…?(レドリック)」
「え?モンスターとか?(アミスティア)」
「いや、モンスターじゃなくて一応人の様だ。
だが気配がおかしい…殆ど感じ取れないし、尋常じゃない速さで突っ込んで…(レドリック)」
″『『『ズアッ!』』』″
「「うぉっ!?」」
「わっ!?」
「……っ!?」
「!(アミスティア)」
「っ!?何だこの反応!今度は隠す事無くヤバイ気配を出してやがるぞ!(レドリック)」
ダンッ!
「あ、ちょっとレド!(アミスティア)」ダガッ!
「「あ、ちょっ!」」
「取り敢えず私達も行きましょ。」
「「「「「おぅ!」」」」」ズザッ!
当時既に感知系スキルを殆どカンストさせていたレドリックが、高速で接近してくる謎の反応を感知。
当初気配等は殆ど無く、レドリックのみが気付く程度の反応だったのだが、直後その場に居た全員が感知出来る程の強烈な反応が放出された事で、レドリックを筆頭に他のクランメンバーもその場から飛び出していった。
(おいおい何だこの殺気は…放出してんのは本当に人か…?
さっき討伐した森の番人よりヤベェ奴だぞこれ…(レドリック))
ダダダッ!ゴ『パァンッ!』
謎の人物が放出している殺気は最低でも森の番人以上であると推定された為、足に力を籠めたレドリックは、衝撃波が発生する程の速度で疾走し始めた。
パパンッ!パンッ!パンッ!ガガガッ!
「よぉ、アンタ。
誰かは知らん『ズルッ…』…チッ!無視かよ…(レドリック)」
衝撃波を発生させながら、黒装束を纏った謎の人物に高速接近してきたレドリックが声を掛けるも、まるで【忍】の『土遁の術』でも使ったかの様に地中に潜んでしまった。
その対応にレドリックは思わず舌打ちをする。
その直後
ドバァ『ガシッ!』
「ぅおぉ『ガボボボッ!』っ!?(レドリック)」
ガチンッ!
「な、なぁ…えぇっ!?(レドリック)」
突然地中から腕が飛び出してきてレドリックの両足を掴むと、凄まじい力で引っ張られ、首から下が地面に埋まってしまったのだった。
突然の事だったがレドリックが出ようとするも、周りの土が固められ、身動き1つ取れなくなってしまった。
ボガアァッ!ズダダダダダダッ!
レドリックが拘束された直後、物凄い勢いで地面が捲り上がり、殺気剥き出しの謎の人物が勢い良く出現。
レドリックの方を見る事も無く、再び高速で駆けていった。
ギッ!ギリリッ!
「チッ!俺の事は『ゾリンッ!』眼中に『ゾッ!』無ぇってか!『ゾリンッ!』(レドリック)」
バガッ!
「ちょ、大丈夫!?レド?(アミスティア)」
「助かったアミ!
…ヤベェなアイツにまんまとやられちまった。
相当腕が立つ野郎だぜ?(レドリック)」
「取り敢えず皆に足止めさせに向かわせてるわ。
これで少しは…」
ガガッ!ドッ!ゴガッ!ズガガッ!ドボッ!ゴガガッ!カッ!コッ!ゴカッ!
「いや…(レドリック)」
『『『『『ズシャッ!』』』』』
「アイツらじゃ足止めにもならん。(レドリック)」
地面に拘束されたレドリックの下にアミスティアが到着。
地面を3度斬りつけて脱出の手助けをしたのであった。
その間、20人近く居る『死屍累々』『極大射程』のクランメンバー達が黒装束を纏った謎の人物を取り囲んだものの、武器を手にする事無く、近接格闘のみで周囲に居るクランメンバーを次々に撃破していった。
ザ『ブォン』『ドゴォッ!』
「待て!お前は一体何者なんだ!(レドリック)」
クランメンバー達を各個撃破していった後、再び駆け出そうとした謎の人物の目の前にストックしていた巨木を突き立てて足止めするレドリック。
チキ… ズッ…
謎の人物の動きが僅かに止まった事を確認したアミスティアとレドリックが攻勢を仕掛けようとした正にその時であった。
『キィィイイイイ…』
「ん『ズムッ!』…?(アミスティア)」
「は『ドゥッ!』…?(レドリック)」
謎の起動音の様な物が鳴り響いたかと思うと、直後に2人の腹部に衝撃が走る。
「…かはっ…(アミスティア)」ガクッ!
「ぐ…ぇ…(レドリック)」ズシャッ!
ズザッ!ズダダダダダダッ!
いつの間にか謎の人物が拳を固めて2人の前に立ち、拳を撃ち込んでいた。
全く反応出来なかった2人は共に崩れ落ち、意識を手放し掛けていた。
やはりと言うべきか、謎の人物は2人に見向きもせずに駆け出し、その場を後にした。
進行方向はスパルティア。
2人は未だ回復せず、スパルティアへと高速で駆けていく謎の人物の後ろ姿を眺める事しか出来なかった。
それから約5分後、2人はスパルティア方面から膨大な魔力の奔流を感知したのであった。
「森の番人レント・レアナ討伐お疲れさま~!
かんぱ~い!(アミスティア)」
「「「「「かんぱ~い!」」」」」
酒瓶片手にアミスティアが乾杯の音頭を取ると、討伐依頼に参加した2クランのメンバー達も酒瓶片手に一気に煽り出した。
現在『死屍累々』と『極大射程』両クランでは森の番人レント・レアナ討伐後の祝賀会が行われている所であった。
この2クランは、仕事終わりに祝賀会を行うのが定例行事になっていた。
「いやぁ、やっぱ最後は姐さん(アミスティア)と旦那さん(レドリック)の2人が決めてくれましたね。」
「姐さんの″微塵斬り″でで足止めして、旦那さんが巨大な″火柱″を射出してトドメを刺すなんてな…」
「あれ一体何を撃ち込んだんです?」
「あれは巨人族が住む地域にあった火山から噴出してきた″火山弾″だよ。
引き延ばされて棒状になったから″ストック″してたんだ。(レドリック)」
「「「「えぇ…」」」」
両クランの奮戦もあったが、最終的にはアミスティアの超高速斬撃術の″微塵斬り″によって再生する傍から身体を斬り落とす事でその場に留まらせ、レドリックが″ストック″していた数千度にも達する赤熱した大木サイズの火山弾5発を撃ち込んで完全に焼失させた。
正直な所、もうこの2人だけで良かったんじゃないか?と思って仲間が聞いてみると
「バカ言っちゃいけないわよ!
週末に息子のノアちゃんとピクニックに行く予定なのよ!長引いたりしたらどうするの!?(アミスティア)」
「つまり、ちゃっちゃと終わらせる為にお前達を呼んだんだ。(レドリック)」
「「「「えぇ…」」」」
その代わり、両クランメンバー達の報酬は割増で設定されているので、文句等は無かったのである。
「ねぇアミさん、レドリックさん、またクランに『最上級冒険者への推薦状』が届いてましたけど…」
「子育てで忙しいからパス。(アミスティア)」
「子供との時間が減るからパース。(レドリック)」
「ですよね…」
((((″あの″戦闘狂の2人がこんな子煩悩になるとはねぇ…))))チビチビ…
等とワイワイ騒ぎながら他愛の無い話で盛り上がっていると
チリ…
「ん?
何かが高速で接近してくるぞ…?(レドリック)」
「え?モンスターとか?(アミスティア)」
「いや、モンスターじゃなくて一応人の様だ。
だが気配がおかしい…殆ど感じ取れないし、尋常じゃない速さで突っ込んで…(レドリック)」
″『『『ズアッ!』』』″
「「うぉっ!?」」
「わっ!?」
「……っ!?」
「!(アミスティア)」
「っ!?何だこの反応!今度は隠す事無くヤバイ気配を出してやがるぞ!(レドリック)」
ダンッ!
「あ、ちょっとレド!(アミスティア)」ダガッ!
「「あ、ちょっ!」」
「取り敢えず私達も行きましょ。」
「「「「「おぅ!」」」」」ズザッ!
当時既に感知系スキルを殆どカンストさせていたレドリックが、高速で接近してくる謎の反応を感知。
当初気配等は殆ど無く、レドリックのみが気付く程度の反応だったのだが、直後その場に居た全員が感知出来る程の強烈な反応が放出された事で、レドリックを筆頭に他のクランメンバーもその場から飛び出していった。
(おいおい何だこの殺気は…放出してんのは本当に人か…?
さっき討伐した森の番人よりヤベェ奴だぞこれ…(レドリック))
ダダダッ!ゴ『パァンッ!』
謎の人物が放出している殺気は最低でも森の番人以上であると推定された為、足に力を籠めたレドリックは、衝撃波が発生する程の速度で疾走し始めた。
パパンッ!パンッ!パンッ!ガガガッ!
「よぉ、アンタ。
誰かは知らん『ズルッ…』…チッ!無視かよ…(レドリック)」
衝撃波を発生させながら、黒装束を纏った謎の人物に高速接近してきたレドリックが声を掛けるも、まるで【忍】の『土遁の術』でも使ったかの様に地中に潜んでしまった。
その対応にレドリックは思わず舌打ちをする。
その直後
ドバァ『ガシッ!』
「ぅおぉ『ガボボボッ!』っ!?(レドリック)」
ガチンッ!
「な、なぁ…えぇっ!?(レドリック)」
突然地中から腕が飛び出してきてレドリックの両足を掴むと、凄まじい力で引っ張られ、首から下が地面に埋まってしまったのだった。
突然の事だったがレドリックが出ようとするも、周りの土が固められ、身動き1つ取れなくなってしまった。
ボガアァッ!ズダダダダダダッ!
レドリックが拘束された直後、物凄い勢いで地面が捲り上がり、殺気剥き出しの謎の人物が勢い良く出現。
レドリックの方を見る事も無く、再び高速で駆けていった。
ギッ!ギリリッ!
「チッ!俺の事は『ゾリンッ!』眼中に『ゾッ!』無ぇってか!『ゾリンッ!』(レドリック)」
バガッ!
「ちょ、大丈夫!?レド?(アミスティア)」
「助かったアミ!
…ヤベェなアイツにまんまとやられちまった。
相当腕が立つ野郎だぜ?(レドリック)」
「取り敢えず皆に足止めさせに向かわせてるわ。
これで少しは…」
ガガッ!ドッ!ゴガッ!ズガガッ!ドボッ!ゴガガッ!カッ!コッ!ゴカッ!
「いや…(レドリック)」
『『『『『ズシャッ!』』』』』
「アイツらじゃ足止めにもならん。(レドリック)」
地面に拘束されたレドリックの下にアミスティアが到着。
地面を3度斬りつけて脱出の手助けをしたのであった。
その間、20人近く居る『死屍累々』『極大射程』のクランメンバー達が黒装束を纏った謎の人物を取り囲んだものの、武器を手にする事無く、近接格闘のみで周囲に居るクランメンバーを次々に撃破していった。
ザ『ブォン』『ドゴォッ!』
「待て!お前は一体何者なんだ!(レドリック)」
クランメンバー達を各個撃破していった後、再び駆け出そうとした謎の人物の目の前にストックしていた巨木を突き立てて足止めするレドリック。
チキ… ズッ…
謎の人物の動きが僅かに止まった事を確認したアミスティアとレドリックが攻勢を仕掛けようとした正にその時であった。
『キィィイイイイ…』
「ん『ズムッ!』…?(アミスティア)」
「は『ドゥッ!』…?(レドリック)」
謎の起動音の様な物が鳴り響いたかと思うと、直後に2人の腹部に衝撃が走る。
「…かはっ…(アミスティア)」ガクッ!
「ぐ…ぇ…(レドリック)」ズシャッ!
ズザッ!ズダダダダダダッ!
いつの間にか謎の人物が拳を固めて2人の前に立ち、拳を撃ち込んでいた。
全く反応出来なかった2人は共に崩れ落ち、意識を手放し掛けていた。
やはりと言うべきか、謎の人物は2人に見向きもせずに駆け出し、その場を後にした。
進行方向はスパルティア。
2人は未だ回復せず、スパルティアへと高速で駆けていく謎の人物の後ろ姿を眺める事しか出来なかった。
それから約5分後、2人はスパルティア方面から膨大な魔力の奔流を感知したのであった。
32
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる