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取り敢えず南へ編
圧倒的暴力
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『『『『ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!』』』』
『あがががががががががががががががががががががががが…(ノーダメージ)』
チャージを終えた後口からプラズマレーザーをぶっ放した黒ノア。
対してミダレは、この状況で黒ノアに対抗出来るであろう自身の思う″最強″の相手『鬼神』をこの場に召喚したのであった。
突然喚ばれた『鬼神』はミダレとイスクリードの前に出現し、放たれたプラズマレーザーをモロに食らう。
だがダメージ等は皆無(だが突然すぎてびっくりはしている。)で、夢の中で主導権を握れるかどうかはイスクリードが前述した様に″感情の揺れ動き″に左右される。
もとより力の根源である『鬼神』には″恐怖″等と言う感情は無く、現在食らっているプラズマレーザーですら″突然強風に煽られてんな″位にしか思われていないのであった。
『っぜぇな!さっさと止めやがれ畜生がっ!』
ズバババッ!「なっ『ガギッ!』!?(黒ノア)」
『『『『『ガボォンッ!!』』』』』
黒ノアからの擬似プラズマレーザーがウザったく感じた『鬼神』は、プラズマレーザーを物ともせずに腕を突き出して黒ノアの顔面を掴む。
口を塞がれて逃げ場を失った擬似プラズマレーザーが黒ノアの体内で炸裂し、大爆発が発生したのであった。
オオオオオオオ…
《す、凄ー…》
「さ、流石『鬼神』さんっちゃね…
ノア君のアドバイスが無かったら気付けなかったっちゃ『むんずっ!』よぉっ!?(ミダレ)」
立ちはだかる『鬼神』の正面を爆炎と爆煙が包み、後ろに立つミダレとイスクリードには一切余波は襲ってこなかった。
『鬼神』の登場に安堵したのか、普段の口調が飛び出すミダレであったが、くるっと反転してこちらにやって来た『鬼神』に、突然額の辺りから生えた片方の角を掴まれてしまった。
グニグニ…
『おい娘っ子!呼ぶなら呼ぶって前もって言え!
ダメージ無いとは言え、突然目の前に雷落ちてきたらビックリするだろう?』
「あ、あっ!ご、ごめんなさい!
ノア君から何か伝わってると思って…
そ、それと角をグリグリしな…あっ!(ミダレ)」
《あの、初めまして…
モロに当たってましたけど、大丈夫でしたか…?その、恐怖心とか芽生えてません…?》
『おぅもじゃもじゃ。気にすんな、凪。』
《もじゃ…》
唐突に喚び出された事を注意するつもりでミダレに詰め寄ってきた様子。
威力よりも恐怖を乗せた擬似プラズマレーザーが直撃した『鬼神』であるが、本人も言った様に『凪』であった。
ゴォオオオ…ズシャッ!
「…れだ貴様ぁ…
このガキの分身か何かか…?(黒ノア)」
『記憶を盗み見しているくせに″誰だ″はねぇだろ。』
グヂュルッ…ズチュッ…ズルズル…(黒ノアの体が徐々に再生。)
「知った事か。
このガキを支配下に置く事が最優先目標なのだ。そこの小蝿2匹と貴様の様な外敵を排除する為に有用そうな幾つかの記憶と、ガキのトラウマを駆り立てる記憶にしか興味等無い。(黒ノア)」
『ほーん…じゃあお前の敗因は″それ″だな。
悪ぃが主の安眠を妨げる輩はご退場願おうか。』
ドンッ!
支配下に置きつつあるノアから搾取した負の魔力を糧に、損傷した体を再生する黒ノア。
どうやらノアの全ての記憶を覗き見ている訳では無く、有用そうな記憶だけを掻い摘まんでいるらしい。
にも関わらず『鬼神』を召喚させなかったのは、単純に記憶の総量に比べて出現回数が少なかったからだと思われる。
『鬼神』は腰に手を当てて話を聞いた直後、黒ノアへ向けて発進するのだった。
「不意をついたからといって良い気になるなよ?先程の様に上手くいくと『ゾリッ!』おぼぁっ…あっ!?(黒ノア)」
向かってくる『鬼神』に対して不敵な笑みを浮かべ余裕の表情の黒ノアだが、突如顔の半分が吹き飛んだのであった。
ズザッ!
『あ?反応出来なかったか?』
「ぐぬっ!」ブォ『キュッ!』ッ!
ボンッ!『キュッ!』ゾリッ!『キュッ!』ドシュッ!『キュッ!』バヒュッ!『キュッ!』ズバッ!
いつの間にか背後に立った『鬼神』に高速の裏拳を繰り出して反撃しようとした黒ノアだが、それを上回る速度で移動を開始。
1秒にも満たない時間で黒ノアに幾度も衝撃が走り、肉体が次々に弾ぜていく。
黒ノア自身、一体何が起こっているのか分かっていなかった。
「おぉおおおっ!『『『ギュンッ!』』』
は、離れろぉおおおっ!『『『ズァッ!『ガシッ!』『『『ブチブチブチッ!』』』
ぃぁあああああああっ!?(黒ノア)」
超高速で移動し、自身を破壊してくる『鬼神』に対し、黒ノアは体内で圧縮した擬似プラズマレーザーを衝撃波として体外の全方位に向かって放つ。
所謂″体内放射″と言うモノであるが、そんな事では動じない『鬼神』はゼロ距離でそれを食らいつつ黒ノアの首根っ子を掴んで引き千切る。
慟哭に似た叫び声を上げつつも引き千切られた首元の辺りから、取り込まれたノアの青白い肌が見え隠れしていた。
『ビンゴ。
おぅもじゃもじゃ!お目当ての者を見付けたがこの後どうすんだ?』
《え?あ、先ずは囚われているそいつの体内から隔離してあげて!》
『その後は?』
《トラウマによる恐怖を与えている元凶のウネウネをボクが食べちゃえば一旦状況は落ち着けるよ!》
『食えんのか?これ。』
《契約者様の負の魔力を取り込んで肥大化した状態じゃ厳しいかも…
攻撃して負の魔力を枯渇させて弱体化させれば捕食する事が出来るよ!》
『なる程な、それじゃあコイツの相手は俺が引き受けよう。
コイツから主を引き剥がすから娘っ子は捕まんねぇ様に時が来るまで逃げてな。』
「は、はい!(ミダレ)」
イスクリードからこの後の流れを聞いた『鬼神』は黒ノアの相手を受け持つ事を決意。
その後の指示を2人へ飛ばした後、早速行動を開始…したいのだが、黒ノアが抵抗してこないハズも無く
グヂュルッ…グヂュグヂュ…
『『『ギュォンッ!』』』
「「「さ、させる『うっせぇっ!!』
『『『バチュンッ!』』』っぴ!?(黒ノア)」
首から上が弾け飛んでもノアから搾取し、蓄えていた負の魔力で何度でも再生する黒ノアだが、動作全てが破壊行動に繋がる『鬼神』の前では何の効力も無い。
首を3本に増やして擬似プラズマレーザーを発射しようとしても、それを上回る威力の″怒声″で再び首から上を吹き飛ばされてしまう。
このままでは、負の魔力を無駄に消費し、枯渇するのをただただ待つだけとなってしまうが、黒ノアは最後の悪足掻きとばかりに
グジュグジュ…
「は、ははは!い、良いか!
このガキのトラウマは根深い!例えそこの小蝿(イスクリード)が私を食らったとてガキ自身が心変わりしなければ私は何れまた蘇るであろう!
私は悪霊!負の魔力がある限り幾らでも姿を現す!
お前達が今やっている事は全て徒労に終わってしまうのだ!あははははっ!(黒ノア)」
「で、でもイスクリードがトラウマを食べてくれるから…(ミダレ)」
《…いや、契約者様のトラウマとなっている幼少期の夢と、恐怖を増長させているこの悪霊を食べる事は出来ても、″記憶″自体を排除事は出来ないから奴の言ってる事は正しい…》
黒ノアからの悪足掻きに歯痒い表情のイスクリード。
確かに今回ミダレとイスクリードが夢の中へやって来たのは、ノアのトラウマとなっている夢へと介入し、原因の排除であって記憶の排除ではない。
悪夢を取り去り、トラウマを増長させている悪霊を退治した後は、当事者本人の心の持ちようなのである。
黒ノアはその点を突き、何れまたノアの心に巣食ってやると、声高らかに笑みを浮かべていた。
のだが
『あぁ気にすんな。
主は最近になって漸く″心の整理″がついてきたから、お前さえ居なくなってくれりゃ直ぐにでも良くなるさ。』
「《え?》」
「え?(黒ノア)」
『あがががががががががががががががががががががががが…(ノーダメージ)』
チャージを終えた後口からプラズマレーザーをぶっ放した黒ノア。
対してミダレは、この状況で黒ノアに対抗出来るであろう自身の思う″最強″の相手『鬼神』をこの場に召喚したのであった。
突然喚ばれた『鬼神』はミダレとイスクリードの前に出現し、放たれたプラズマレーザーをモロに食らう。
だがダメージ等は皆無(だが突然すぎてびっくりはしている。)で、夢の中で主導権を握れるかどうかはイスクリードが前述した様に″感情の揺れ動き″に左右される。
もとより力の根源である『鬼神』には″恐怖″等と言う感情は無く、現在食らっているプラズマレーザーですら″突然強風に煽られてんな″位にしか思われていないのであった。
『っぜぇな!さっさと止めやがれ畜生がっ!』
ズバババッ!「なっ『ガギッ!』!?(黒ノア)」
『『『『『ガボォンッ!!』』』』』
黒ノアからの擬似プラズマレーザーがウザったく感じた『鬼神』は、プラズマレーザーを物ともせずに腕を突き出して黒ノアの顔面を掴む。
口を塞がれて逃げ場を失った擬似プラズマレーザーが黒ノアの体内で炸裂し、大爆発が発生したのであった。
オオオオオオオ…
《す、凄ー…》
「さ、流石『鬼神』さんっちゃね…
ノア君のアドバイスが無かったら気付けなかったっちゃ『むんずっ!』よぉっ!?(ミダレ)」
立ちはだかる『鬼神』の正面を爆炎と爆煙が包み、後ろに立つミダレとイスクリードには一切余波は襲ってこなかった。
『鬼神』の登場に安堵したのか、普段の口調が飛び出すミダレであったが、くるっと反転してこちらにやって来た『鬼神』に、突然額の辺りから生えた片方の角を掴まれてしまった。
グニグニ…
『おい娘っ子!呼ぶなら呼ぶって前もって言え!
ダメージ無いとは言え、突然目の前に雷落ちてきたらビックリするだろう?』
「あ、あっ!ご、ごめんなさい!
ノア君から何か伝わってると思って…
そ、それと角をグリグリしな…あっ!(ミダレ)」
《あの、初めまして…
モロに当たってましたけど、大丈夫でしたか…?その、恐怖心とか芽生えてません…?》
『おぅもじゃもじゃ。気にすんな、凪。』
《もじゃ…》
唐突に喚び出された事を注意するつもりでミダレに詰め寄ってきた様子。
威力よりも恐怖を乗せた擬似プラズマレーザーが直撃した『鬼神』であるが、本人も言った様に『凪』であった。
ゴォオオオ…ズシャッ!
「…れだ貴様ぁ…
このガキの分身か何かか…?(黒ノア)」
『記憶を盗み見しているくせに″誰だ″はねぇだろ。』
グヂュルッ…ズチュッ…ズルズル…(黒ノアの体が徐々に再生。)
「知った事か。
このガキを支配下に置く事が最優先目標なのだ。そこの小蝿2匹と貴様の様な外敵を排除する為に有用そうな幾つかの記憶と、ガキのトラウマを駆り立てる記憶にしか興味等無い。(黒ノア)」
『ほーん…じゃあお前の敗因は″それ″だな。
悪ぃが主の安眠を妨げる輩はご退場願おうか。』
ドンッ!
支配下に置きつつあるノアから搾取した負の魔力を糧に、損傷した体を再生する黒ノア。
どうやらノアの全ての記憶を覗き見ている訳では無く、有用そうな記憶だけを掻い摘まんでいるらしい。
にも関わらず『鬼神』を召喚させなかったのは、単純に記憶の総量に比べて出現回数が少なかったからだと思われる。
『鬼神』は腰に手を当てて話を聞いた直後、黒ノアへ向けて発進するのだった。
「不意をついたからといって良い気になるなよ?先程の様に上手くいくと『ゾリッ!』おぼぁっ…あっ!?(黒ノア)」
向かってくる『鬼神』に対して不敵な笑みを浮かべ余裕の表情の黒ノアだが、突如顔の半分が吹き飛んだのであった。
ズザッ!
『あ?反応出来なかったか?』
「ぐぬっ!」ブォ『キュッ!』ッ!
ボンッ!『キュッ!』ゾリッ!『キュッ!』ドシュッ!『キュッ!』バヒュッ!『キュッ!』ズバッ!
いつの間にか背後に立った『鬼神』に高速の裏拳を繰り出して反撃しようとした黒ノアだが、それを上回る速度で移動を開始。
1秒にも満たない時間で黒ノアに幾度も衝撃が走り、肉体が次々に弾ぜていく。
黒ノア自身、一体何が起こっているのか分かっていなかった。
「おぉおおおっ!『『『ギュンッ!』』』
は、離れろぉおおおっ!『『『ズァッ!『ガシッ!』『『『ブチブチブチッ!』』』
ぃぁあああああああっ!?(黒ノア)」
超高速で移動し、自身を破壊してくる『鬼神』に対し、黒ノアは体内で圧縮した擬似プラズマレーザーを衝撃波として体外の全方位に向かって放つ。
所謂″体内放射″と言うモノであるが、そんな事では動じない『鬼神』はゼロ距離でそれを食らいつつ黒ノアの首根っ子を掴んで引き千切る。
慟哭に似た叫び声を上げつつも引き千切られた首元の辺りから、取り込まれたノアの青白い肌が見え隠れしていた。
『ビンゴ。
おぅもじゃもじゃ!お目当ての者を見付けたがこの後どうすんだ?』
《え?あ、先ずは囚われているそいつの体内から隔離してあげて!》
『その後は?』
《トラウマによる恐怖を与えている元凶のウネウネをボクが食べちゃえば一旦状況は落ち着けるよ!》
『食えんのか?これ。』
《契約者様の負の魔力を取り込んで肥大化した状態じゃ厳しいかも…
攻撃して負の魔力を枯渇させて弱体化させれば捕食する事が出来るよ!》
『なる程な、それじゃあコイツの相手は俺が引き受けよう。
コイツから主を引き剥がすから娘っ子は捕まんねぇ様に時が来るまで逃げてな。』
「は、はい!(ミダレ)」
イスクリードからこの後の流れを聞いた『鬼神』は黒ノアの相手を受け持つ事を決意。
その後の指示を2人へ飛ばした後、早速行動を開始…したいのだが、黒ノアが抵抗してこないハズも無く
グヂュルッ…グヂュグヂュ…
『『『ギュォンッ!』』』
「「「さ、させる『うっせぇっ!!』
『『『バチュンッ!』』』っぴ!?(黒ノア)」
首から上が弾け飛んでもノアから搾取し、蓄えていた負の魔力で何度でも再生する黒ノアだが、動作全てが破壊行動に繋がる『鬼神』の前では何の効力も無い。
首を3本に増やして擬似プラズマレーザーを発射しようとしても、それを上回る威力の″怒声″で再び首から上を吹き飛ばされてしまう。
このままでは、負の魔力を無駄に消費し、枯渇するのをただただ待つだけとなってしまうが、黒ノアは最後の悪足掻きとばかりに
グジュグジュ…
「は、ははは!い、良いか!
このガキのトラウマは根深い!例えそこの小蝿(イスクリード)が私を食らったとてガキ自身が心変わりしなければ私は何れまた蘇るであろう!
私は悪霊!負の魔力がある限り幾らでも姿を現す!
お前達が今やっている事は全て徒労に終わってしまうのだ!あははははっ!(黒ノア)」
「で、でもイスクリードがトラウマを食べてくれるから…(ミダレ)」
《…いや、契約者様のトラウマとなっている幼少期の夢と、恐怖を増長させているこの悪霊を食べる事は出来ても、″記憶″自体を排除事は出来ないから奴の言ってる事は正しい…》
黒ノアからの悪足掻きに歯痒い表情のイスクリード。
確かに今回ミダレとイスクリードが夢の中へやって来たのは、ノアのトラウマとなっている夢へと介入し、原因の排除であって記憶の排除ではない。
悪夢を取り去り、トラウマを増長させている悪霊を退治した後は、当事者本人の心の持ちようなのである。
黒ノアはその点を突き、何れまたノアの心に巣食ってやると、声高らかに笑みを浮かべていた。
のだが
『あぁ気にすんな。
主は最近になって漸く″心の整理″がついてきたから、お前さえ居なくなってくれりゃ直ぐにでも良くなるさ。』
「《え?》」
「え?(黒ノア)」
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