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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
企み
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《むぅ、あの姿は…
…正しくあれは10年前に見た姿だな…》
〈どしたのリューさん、何かあったのだわさ?〉
《む?いや、何でも無い、こちらの事だ。》
〈ふーん…
そういえばリューさん、こういう揉め事が起こった時って、いつも仲裁に入るわよね?〉
《む?そうだったか?》
〈そうだっ様な、そうじゃなかった様な。〉
《曖昧だな。》
〈それに、ハーピークイーンには何て言ってここに来たのだわさ?〉
《贈り物を届け、直ぐに戻る。とな。》
〈ふーん…
もうここに来てかれこれ30分。
しかもこんな事やってるのだわさ、ハーピークイーンが知ったら飛んでくるのだわさ。〉
《そうだな。》
〈何か企んでない?〉
《相変わらず勘が良いな、ステラは。》
ノアとハーピー族との戦闘を観戦していた四季龍インヴェルノとステラは、こんな会話を繰り広げていた。
『『『『ズズズズ…』』』』(赤黒いオーラ噴出中。)
〔ま、まずい!まずいよー!
遂にあの子を怒らせちゃったみたいだよー!(ゴチ)〕
〔あ、謝りましょ?
彼、ずっと手を抜いてて気さくな良い人族っぽかったですし謝れば許してくれるかも…(チャチャ)〕
〔いや!今が最大のチャンスだ!(ヤンチャラット)〕
〔そ、そうね!
チャチャ!デバフ切れるまで後どれ位!?(シッチャカ)〕
〔た、多分30秒位…(チャチャ)〕
〔よし!それならまだ間に合う!
仕留めるなら今だな!(チュルチー)〕
当初醸し出していた手合わせの雰囲気は何処へやら。彼女達は、既にノアをエリアボスとして見立てたレイド戦の様相を呈す。
実際力の制御を解除したノアから発せられる気配は、それを実感させるには十分なモノであった。
『『『『『ギュンッ!』』』』』(5人が高速移動を開始。)
〔常に移動し、撹乱!位置を気取られるな!
時を合わせ同時攻撃を仕掛けるぞ!(チュルチー)〕
〔〔おぅ!〕〕
〔はわわ…(チャチャ)〕オドオド
〔うーん…止めた方が良いと思うけどなぁ…(ゴチ)〕
↓<遮音・鈍重(大)>+<暗闇(20秒)>中のノア。
(何も聞こえないし何も見えない…
けど僕の周りを高速で飛行しているから攻撃を仕掛けてくるのは明白。さてさて…)
(『策はあんのか?』)
(もち。)
赤黒い腕を生成し、腕を6本としたノアは迎撃体勢を取る。
音と光を遮られている為、気配のみで攻撃の起こりを窺っていた。
そして
〔今だ!(チュルチー)〕
『『『『『ゴッ!』』』』』(5人が一斉にノアへと飛翔。5方向から同時に迫る。)
ガッ!ガガッ!ガッ!(ノアが荒鬼神ノ化身の柄を握る。)
『『『『『ドガガ『『『『『ギィンッ!』』』』』ガガガッ!』』』』』(5方向からの攻撃がノアに直撃。)
〔〔〔やっ…
高速で放たれた5人の鉤爪攻撃がノアを捉える。
流石のノアでも防ぎきれないだろうと思い、ヤンチャラットとシッチャカ、チュルチーの3人が思わず″やったか!″と叫びそうになった。
が
『『ギキ…キキ…』』ミシリ…『『ギギギ…』』(抜かれた荒鬼神ノ化身によって鉤爪の到達を妨げる。)
(〔け、剣で爪を…(ヤンチャラット)〕)
(〔音所か目も見えていないハズなのに…(シッチャカ)〕)
(〔全員の攻撃を防いだですって…!(チュルチー)〕)
(〔ひ、ひぇぇ…(チャチャ)〕)
(〔う、うわー…この子にはどうやったって敵いっこないねー…(ゴチ)〕)
デバフを盛ったノアに仕掛けた5人同時の鉤爪攻撃は、4本の腕によって鞘から半分程抜かれた荒鬼神ノ化身の刀身によって全て防がれ、誰1人として到達していなかったのであった。
『『『『『ギャリィンッ!』』』』』(腰を切って全員の鉤爪を弾く。)
『『『ズアッ!』』』(<殺気放出>を発動。強烈な殺気が5人を呑み込む。)
〔ひっ!?(ヤンチャラット)〕
〔っ!??(シッチャカ)〕
〔ひぃっ!?(チュルチー)〕
〔……!(チャチャ)〕ガチガチ…
〔うひぃーっ!?(ゴチ)〕
ノアを中心として強烈な殺気(具体的にはクラーケンレベル)が放たれ、ハーピー族全員が体を恐怖で硬直させた。
そんな5人にノアは確認の意味を以て告げる。
『まだやるか?』
〔…も、ももも、もぅ…(ヤンチャラット)〕
ノアは強烈な殺気と共に切っ先を向け、『これ以上やるつもりならコレでぶった斬るぞ?』と言う意思表示を示し、5人の中で1番ノアとの戦闘に執着を持っていたヤンチャラットが漸く敗北を認め、一連の出来事は一先ずの終わりを向かえた。
その直後
〔″キョェエエエッ!♪″(ハーピークイーン)〕
〔げっ!?この声は!?(ヤンチャラット)〕
〔ま、まず
↓↓<鈍重・麻痺(超)>ズモン!
〔〔〔〔〔うごごごごっ!〕〕〕〕〕
<鈍重・遮音>+<暗闇>解除。
『お、見える。』
(『…上から多数の反応だな、援軍か?』)
何処と無く″歌″にも聞こえなくもない″鳴き声″が空から響いたかと思うと、ハーピー族5人が一斉に崩れ落ち、地面に這いつくばった。
それと同時にノアに掛かっていたデバフが解除され、元の状態へと戻る。
てっきり″鳴き声″の主がデバフを打ち消す様なバフを掛けたのでは、と考えたがノアの適正上他者からバフ等の支援魔法を掛けられる事は無い為、その考えは直ぐに霧散していった。
『『ズズ…』』(影の中からルルイエやカルル達が出て来る。)
「お、おいおい…(ルルイエ)」
「…まさか彼女達が″仲間″を呼んだってのか…?(カルル)」
「さぁ、どうだろうな。(レドリック)」
鬼神が気付いた様に、外でノアとハーピー族との戦闘を見守っていたレドリック、その足元の影の中にいたルルイエやカルルが多数の反応を感知して外に飛び出してきた。
空を見上げれば、山の方角、高高度から100近くのハーピー族が飛来してきており、その中に羽を4枚持ち、一際大型のハーピー族が混じっていた。
カルルの言う様に、当初1対2の戦闘だったのが1対5になり、その後に100近くのハーピー族が現れたので5人が仲間を呼んだと思われても仕方無いだろう。
だが
〈安心するのだーわさ。
あの大きなハーピーは『ハーピークイーン』。
彼女達よりも上の存在であり、彼女達を纏め上げる上司みたいな人だわさ。
流石においたが過ぎちゃったから彼女達を止めに来たのだわさ。〉
事情を説明する為にインヴェルノの下からトコトコと歩いてきたステラがそう説明する。
追加で100近くのハーピー族は部下だと告げた。
『『『ドシンッ!』』』(『ハーピークイーン』着地。)
〔utnbkdmgmuswkarmsndstxa!!!(ウチの馬鹿共が申し訳ありませんでしたぁ!)(『ハーピークイーン』)〕
〈謝ってるのだわさ。〉
「「「うん、それは何と無く分かった。」」」
滑空、着地と同時に『ハーピークイーン』は、言葉が通じない人間から見ても綺麗だと思う土下座をかますのであった。
…正しくあれは10年前に見た姿だな…》
〈どしたのリューさん、何かあったのだわさ?〉
《む?いや、何でも無い、こちらの事だ。》
〈ふーん…
そういえばリューさん、こういう揉め事が起こった時って、いつも仲裁に入るわよね?〉
《む?そうだったか?》
〈そうだっ様な、そうじゃなかった様な。〉
《曖昧だな。》
〈それに、ハーピークイーンには何て言ってここに来たのだわさ?〉
《贈り物を届け、直ぐに戻る。とな。》
〈ふーん…
もうここに来てかれこれ30分。
しかもこんな事やってるのだわさ、ハーピークイーンが知ったら飛んでくるのだわさ。〉
《そうだな。》
〈何か企んでない?〉
《相変わらず勘が良いな、ステラは。》
ノアとハーピー族との戦闘を観戦していた四季龍インヴェルノとステラは、こんな会話を繰り広げていた。
『『『『ズズズズ…』』』』(赤黒いオーラ噴出中。)
〔ま、まずい!まずいよー!
遂にあの子を怒らせちゃったみたいだよー!(ゴチ)〕
〔あ、謝りましょ?
彼、ずっと手を抜いてて気さくな良い人族っぽかったですし謝れば許してくれるかも…(チャチャ)〕
〔いや!今が最大のチャンスだ!(ヤンチャラット)〕
〔そ、そうね!
チャチャ!デバフ切れるまで後どれ位!?(シッチャカ)〕
〔た、多分30秒位…(チャチャ)〕
〔よし!それならまだ間に合う!
仕留めるなら今だな!(チュルチー)〕
当初醸し出していた手合わせの雰囲気は何処へやら。彼女達は、既にノアをエリアボスとして見立てたレイド戦の様相を呈す。
実際力の制御を解除したノアから発せられる気配は、それを実感させるには十分なモノであった。
『『『『『ギュンッ!』』』』』(5人が高速移動を開始。)
〔常に移動し、撹乱!位置を気取られるな!
時を合わせ同時攻撃を仕掛けるぞ!(チュルチー)〕
〔〔おぅ!〕〕
〔はわわ…(チャチャ)〕オドオド
〔うーん…止めた方が良いと思うけどなぁ…(ゴチ)〕
↓<遮音・鈍重(大)>+<暗闇(20秒)>中のノア。
(何も聞こえないし何も見えない…
けど僕の周りを高速で飛行しているから攻撃を仕掛けてくるのは明白。さてさて…)
(『策はあんのか?』)
(もち。)
赤黒い腕を生成し、腕を6本としたノアは迎撃体勢を取る。
音と光を遮られている為、気配のみで攻撃の起こりを窺っていた。
そして
〔今だ!(チュルチー)〕
『『『『『ゴッ!』』』』』(5人が一斉にノアへと飛翔。5方向から同時に迫る。)
ガッ!ガガッ!ガッ!(ノアが荒鬼神ノ化身の柄を握る。)
『『『『『ドガガ『『『『『ギィンッ!』』』』』ガガガッ!』』』』』(5方向からの攻撃がノアに直撃。)
〔〔〔やっ…
高速で放たれた5人の鉤爪攻撃がノアを捉える。
流石のノアでも防ぎきれないだろうと思い、ヤンチャラットとシッチャカ、チュルチーの3人が思わず″やったか!″と叫びそうになった。
が
『『ギキ…キキ…』』ミシリ…『『ギギギ…』』(抜かれた荒鬼神ノ化身によって鉤爪の到達を妨げる。)
(〔け、剣で爪を…(ヤンチャラット)〕)
(〔音所か目も見えていないハズなのに…(シッチャカ)〕)
(〔全員の攻撃を防いだですって…!(チュルチー)〕)
(〔ひ、ひぇぇ…(チャチャ)〕)
(〔う、うわー…この子にはどうやったって敵いっこないねー…(ゴチ)〕)
デバフを盛ったノアに仕掛けた5人同時の鉤爪攻撃は、4本の腕によって鞘から半分程抜かれた荒鬼神ノ化身の刀身によって全て防がれ、誰1人として到達していなかったのであった。
『『『『『ギャリィンッ!』』』』』(腰を切って全員の鉤爪を弾く。)
『『『ズアッ!』』』(<殺気放出>を発動。強烈な殺気が5人を呑み込む。)
〔ひっ!?(ヤンチャラット)〕
〔っ!??(シッチャカ)〕
〔ひぃっ!?(チュルチー)〕
〔……!(チャチャ)〕ガチガチ…
〔うひぃーっ!?(ゴチ)〕
ノアを中心として強烈な殺気(具体的にはクラーケンレベル)が放たれ、ハーピー族全員が体を恐怖で硬直させた。
そんな5人にノアは確認の意味を以て告げる。
『まだやるか?』
〔…も、ももも、もぅ…(ヤンチャラット)〕
ノアは強烈な殺気と共に切っ先を向け、『これ以上やるつもりならコレでぶった斬るぞ?』と言う意思表示を示し、5人の中で1番ノアとの戦闘に執着を持っていたヤンチャラットが漸く敗北を認め、一連の出来事は一先ずの終わりを向かえた。
その直後
〔″キョェエエエッ!♪″(ハーピークイーン)〕
〔げっ!?この声は!?(ヤンチャラット)〕
〔ま、まず
↓↓<鈍重・麻痺(超)>ズモン!
〔〔〔〔〔うごごごごっ!〕〕〕〕〕
<鈍重・遮音>+<暗闇>解除。
『お、見える。』
(『…上から多数の反応だな、援軍か?』)
何処と無く″歌″にも聞こえなくもない″鳴き声″が空から響いたかと思うと、ハーピー族5人が一斉に崩れ落ち、地面に這いつくばった。
それと同時にノアに掛かっていたデバフが解除され、元の状態へと戻る。
てっきり″鳴き声″の主がデバフを打ち消す様なバフを掛けたのでは、と考えたがノアの適正上他者からバフ等の支援魔法を掛けられる事は無い為、その考えは直ぐに霧散していった。
『『ズズ…』』(影の中からルルイエやカルル達が出て来る。)
「お、おいおい…(ルルイエ)」
「…まさか彼女達が″仲間″を呼んだってのか…?(カルル)」
「さぁ、どうだろうな。(レドリック)」
鬼神が気付いた様に、外でノアとハーピー族との戦闘を見守っていたレドリック、その足元の影の中にいたルルイエやカルルが多数の反応を感知して外に飛び出してきた。
空を見上げれば、山の方角、高高度から100近くのハーピー族が飛来してきており、その中に羽を4枚持ち、一際大型のハーピー族が混じっていた。
カルルの言う様に、当初1対2の戦闘だったのが1対5になり、その後に100近くのハーピー族が現れたので5人が仲間を呼んだと思われても仕方無いだろう。
だが
〈安心するのだーわさ。
あの大きなハーピーは『ハーピークイーン』。
彼女達よりも上の存在であり、彼女達を纏め上げる上司みたいな人だわさ。
流石においたが過ぎちゃったから彼女達を止めに来たのだわさ。〉
事情を説明する為にインヴェルノの下からトコトコと歩いてきたステラがそう説明する。
追加で100近くのハーピー族は部下だと告げた。
『『『ドシンッ!』』』(『ハーピークイーン』着地。)
〔utnbkdmgmuswkarmsndstxa!!!(ウチの馬鹿共が申し訳ありませんでしたぁ!)(『ハーピークイーン』)〕
〈謝ってるのだわさ。〉
「「「うん、それは何と無く分かった。」」」
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