2度も転生したラノベヲタの貴族騎士~外道な悪役貴族に転生した俺は、2つの人生で得たスキルとヲタ知識をフル活用し、2度目の異世界で満喫する!~

HOBU

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プロローグ2

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この異世界に転生してから約10年以上が経過した。
坂本の記憶とこの世界に転生した際に獲得したスキルのおかげで何とか生活を送れていた。
この世界にはスマホという携帯電話がある。
坂本がスマホを使用していた際の記憶があったおかげで、俺は転生スキル【スマホ】を軽々と使いこなす事が出来た。
使用方法がほぼ同じだったからだ。
【スマホ】には複数のアプリ機能があり、ほぼスマホと同様の機能が付属されていた。
既に俺はいくつかの【アプリ】をインストールし、フル活用している。



ナビ:アプリ機能を音声でナビガイドしてくれる
     矛先案内機能

時計:アラーム機能
   タイマー機能
   視界に時間が表示される

日記帳:予定を確認
    予定を記入
    メモを記録

ミュージック:音楽を聴く機能

配信動画:動画を視聴する機能
 
自分銀行:資金の倉庫

ボイスレコーダー:音声の録音

ウィルスバスター:ウィルスから本体を保護する

天気予報:予報確認
     気温確認

防災速報:災害確認
     緊急速報警報
     災害を感知する

地図:地図表の確認
   地図表を3D化
   地図表にマーキングを付ける

補正&加工:写真や映像を補正と加工する

コンパス:方位を知る為の機能

セキュリティ:何重というセキュリティがステー
       タスや個人情報を守る

バイタル測定:心拍数、脈、血圧、呼吸などの
       バイタルを測定する

    GPS:相手のマーキングを測定
       現在位置の座標を点滅  


現時点でインストールしている俺のアプリだ。
これらと他のスキルとコンポで使用するとほぼ無敵だ。
前世より確実に充実とした生活を送っている。

そう考えると【地球】は前世の世界とは全く違うタイプと言える。
魔法と剣のファンタジーな世界でもなければ、モンスターも存在しない世界。
魔法の代わりに科学が存在し、高度な文明が発達した世界だ。
全ての物が初見の物ばかり。
10年も経過したのに未だにこの世界には慣れない。

話を戻すが俺達家族は旅行中であり、車で夜の山道を走行していた。

「パパ! まだ旅館に着かないの?」
「ナビだど、もう少しで着く予定何だか‥‥」
「美紀! パパを困らせないの」
「だって~!」
「まあまあ、美紀はずっと旅行を楽しみにしていたからな。気持ちが焦るのは仕方がないよ」
「もう、パパは美紀には優しいんだから」
「そんな事はないと思うけどな?」

他愛もない話なのに気持ちが和む。
前世では味わえなかった感情だ。
この幸せをずっと噛み締めていたい。

「いつも俺を支えてくれてありがとうな」
「急に何を言うの? は、恥ずかしいじゃない!」
「あれれ? ママ、顔が赤いよ?」
「お、親をからかうんじゃないの!」
「あははは(笑)」

幸せの絶頂だった。

夜の山道を走行中、俺はある異変に気付いた。
アプリ【防災速報】の効果によるものだ。
微弱だが、災害を感知したのだ。

「何か聞こえないか? それに微弱だけど車も揺れているような……」

車の走行音で聞き取り難いが、微かに音が聞こえた。
何かが落下しているような音だ。
車台も微かに揺れているような感覚もする。

「パパ、気のせいだよ?」
「私も気が付かなかったけど?」
「気のせいなら良いんだけど・・・」

この時に感じた違和感は気のせいではなかった。
この後でその事を知る事になる。

突如、俺の脳裏に災害の緊急速報警報が鳴り響いたと同時に、全員のスマホも大きな音で鳴り響いた。

「きゃっ! 何、今の音!?」
「あ、あなた! 大変よ! 緊急速報のメールが届いたのよ!」
「そうみたいだな……」

音の正体はスマホに直接、地震が起きる前に知らせてくれる緊急速報のメール音だった。
妻が俺の代わりにメールの内容を読んでくれた。

「午後20時35分に○○県○○市に震度9の地震が発生しましたって書いてあるわ!」
「さっきの違和感は間違っていなかったか……」
「ちょっと待ってよ! 私達、ヤバイんじゃ‥‥」

ズドォン!

娘の言葉と同時に車体が縦に浮いた。
一回目の震動が想像以上に大きかった事に驚愕していると、一瞬浮いた車体が地面に着陸し、バランスを崩した車体は何とか体勢を戻そうとハンドルを抑え、急ブレーキをかけた。

「きゃああああ!!!!!」
「あ、あなたっ!?」
「皆、しっかり何かに掴まってろっ!!」

車体はジグザグの左右の動きをしたが、何とか体勢を戻す事に成功した。
ホッと安心していると、次の余震が容赦なくやってきた。

「次は縦揺れの直下型地震が来るぞ!」
「きゃあ!!」

災害感知で次の地震を予測するも、一回目の震度よりも二回目の震度の方が予想を上回っていた。
震動の強さが桁違いに羽上がっていく事に危機感を感じた俺は、妻と娘に霊気で覆った物理結界を張った。
前世の世界で魔導師が物理攻撃を防ぐ為に使用していた魔法、物理障壁と同様の効果を持っている。

この二人だけは何があっても絶対に死守する!

ハンドル操作もブレーキも効かず、車体の左側がガードレールに『ギギィー!』と擦れていく音が夜の山道に鳴り響いていく。

「パパ! 怖いよっ!!」
「このままだと、左側のドアがもたないわ!」
「心配するな! 俺の車はそんなにヤワじゃない! 通常の車よりもフレームの強度を強化してあるから、ちょっとやそっとじゃ傷一つ付かない……よ!」

この車はスキル【エンジニア】の効果である技術開発で俺が開発した特注品の車だ。
本来ならガードレールに擦れている時点でドアが破損しててもおかしくない状態なのだが、フレームの耐久性を強化している為、多少のダメージは軽減されている。
ガードレールから車体が離れるも、危機は完全に消えていなかった。

ドゴゴゴオオォォォーーーー

「な、何、あれ……」
「どうしたの、美紀? え? う、嘘でしょ!? あ、あなた、大変よ! 後ろか、後ろか!!」

背後の方で何かに気付いた娘は顔を青ざめ、妻も青ざめながら背後の方角に指をさす。
妻が指をさしている方角をバックミラーで覗くと、地震の震動で耐えきれない地面が陥没し、徐々にこちらに迫って来ていたのだ。

「地面が陥没してる……」

災害感知で感知した危機はそれだけではなかった。
山道の陥没だけでなく、激震により山崩れも発生していた。
山の斜面が崩壊し、山肌から岩石や岩片が崩れ落ち、土砂崩れも俺達のいる山道へと迫っていた。

「地面の陥没……山崩れ……土砂崩れ……逃げ道なんで無いじゃないか!」
「パパ! 私、死にたくないよ!」
「大丈夫だ! 何かあっても君達だけは守って見せる!」

逃げ道が無いと悟った俺は思考加速の中で並列計算をし、この危機を回避する対策を模索していた。
先ずは視界に山道の3Dマップを表示し、並列計算であらゆる避難ルートを解析した。
解析結界、山道から正規の避難ルートは発見されなかった。
が、正規の避難ルートではない別の避難ルートを一つだけ導き出した。
だが、その避難ルートは生存率10%の危険なルートだった。

「生存率が10%……それだけで十分だ!」
「パパ!?」
「後の確率は俺が補う!」

諦める気が毛頭なかった俺は、妻と娘の物理結界を何重にも何重にも重ねた。
多少のダメージも車の耐久性がカバーし、物理結界で二人を死守する。
そうすれば、妻と娘の生存率10%か50%に変わる。
そこまでして2人の生存率を上昇させた理由は危険なルートをこれから目指すからだ。

「あなた、どうするの? 逃げ道がないわよ!?」
「逃げ道ならある!」
「え? 何を言ってるの? どう見てもある訳がないでしょ!?」
「あるよ、崖下にね……」

そう、もう1つの危険な避難ルートとは、崖下にある森林だった。
強行突破でガードレールを突き破り、崖下にある森林へ落下する事が唯一の脱出ルートなのだ。
森林に落下すれば木々がクッションとなり、車の耐久性
や物理結界も加われば妻と娘の生存率を更に高めてくれる。

「2人とも、しっかり何かに掴まってろ! 今からガードレールに突っ込むぞ!」
「えっ!? う、嘘でしょ!?」
「大マジだ! 崖下の森林へ落下する!」
「……あなた、何か策があるのね?」
「幸江、俺を信じてくれるか?」

娘は恐怖でパニックっている中、妻は冷静に俺の言葉を聞いていた。
妻は優しく俺の手を包み、口を開く。

「信じるに決まってるでしょ、あなた……」

疑心の欠片もなく、俺を信じていると即決で答えてくれた。
俺に対しての妻の信頼を無下にする訳にいかない。

「ありがとう、幸江……君は最高の妻だよ♡」
「こ、こんな時に何を言っているのよ!」

こんな時だからこそ妻に対する感謝の気持ちを本人に直接伝えたかった。

「よしっ! 行くぞ!!」
「いやああああーーーー!!!!!!」

ガシャン!!!!!

娘の絶叫と共に車は轟音を立ててガードレールに強行突破をし、突き破った車はそのまま崖下の森林へと木々を薙ぎ倒しながら落下した。

ドガッ! グシャ! ガシャン!

落下際の衝撃は凄絶だったが、妻と娘は車の耐久性と物理結界で保々無傷の状態で助かった。
が、へし折れた大木が車のフロントガラスと、運転席にいた俺の腹部に容赦なく貫通した。
二人の生存率は確かに上昇はした。
ただ、俺に関しては上昇するところが10%のままだった。
自分の生存率よりも妻と娘の生存率を優先したのだ。
その結果がへし折れた大木が俺の腹部を貫通するという結果を招いた。
森林へと落下した車は木々が上手くクッションとなり、地面へと着陸した。

「……私達、助かったの?」

助手席に座っていた妻は無事だった。
妻の方にもへし折れた木々が突き刺さってきたようだが、物理結界のおかげで貫通を防げたようだ。
妻は血相を変えて俺と娘の安否確認を始めた。

「美紀! 返事をして! 怪我は大丈夫!?」
「……ママ、私は平気だよ」
「美紀、無事なのね? 怪我はしてないのね!?」
「うん、ママは大丈夫なの?」
「私も何とか大丈夫よ」
「ねぇ、パパは?」
「え?」
「パパは大丈夫なの? さっきから返事がないけど?」

俺も返事をしたかったが、思った以上に貫通した腹部の損傷が激痛だった為、青ざめながら俯いていた。

「あなた、大丈夫? 顔が青ざめてるけど……」
「……俺か? 俺は……大丈夫と言いたいけど……へし折れた大木が俺の腹部に貫通してて……さっきから出血が止まらないんだ……」

俺の腹部から大量の血が出血しているのを妻が発見すると顔を青ざめ、必死に出血部分を手で抑えはじめた。

「えっ!? そ、そんな……血を止血しないと!」
「……ごめんな、2人を守るって言ったのに足を引っ張ってすまない……」
「そんな事を言っている場合じゃないでしょ!」
「ママ! パパの血が全然止まらないよ!?」
「分かってる! でも、血が止まらないのよ! 美紀! 早く119番に連絡して!」

手を震えさせながらスマホで119番に連絡をするも、通信集中による通信規制で通信障害が起きている為、連絡が取れず、娘は焦っていた。
緊迫な状況に二人は冷静さを失っていく。
そんな二人に容赦なく別の災害が二人の恐怖心を煽るように迫ってきた。

ズドドドドドォォォ!!!!!!

激震による影響で山の斜面が崩れ、凄絶な轟音の音を立てて崖の上から土砂が俺達がいる森林へと流れ込んできたのだ。

「きゃああああ!!!!!」

土砂は車と木々全てを飲み込み、森林の大半は土砂で埋め尽くされた。
土砂の衝撃が思った以上にGだった為、Gの衝撃に耐えられなかった妻と娘は気絶していた。

「完全に土砂に埋もれたな……」

妻と娘は物理結界のおかげでほぼ無傷で済んだようだが、さすがにGの衝撃には耐えられなかった様子であり、気絶していた。
だが、俺の方は物理結界を張っていなかった為、頭部を強打し、更なるダメージを受け、額から血を流していた。

「額から血? 視界が霞んで見える……」

【スマホ】の能力効果である【耐久性】で身体の皮膚と筋肉の強度を強化されているものの、物理攻撃が完全に無効化された訳ではなく、多少のダメージを軽減したにすぎない。

「……出血も止まらない……このままだと多量出血で出血死してしまう……」

【アプリ】の【バイタル測定】で現在の血液量を測定した結果、体内の血液が400mlほど既に出血している事が判明した。
600mlの血液が体内から消失すれば、確実に出血多量で出血死する。

「……出血死するのも……時間の問題か……」

更に俺は【アプリ】の【マップ】で土砂で埋もれた車の現在地を特定した。
土砂でかなり流され、地中深く埋もれてしまったようだ。

「……自力での脱出は……不可能って事か……」

車体は土砂に圧迫されている状態であり、脱出する隙間すらもない。
それどころか密閉されている為、酸素も薄くなっている。
このままでは3人共窒息死してしまう。

「……救援を呼ぶしか……方法はないか……」

【マップ】で現在地から近距離にある消防司令センターを探索し、【スマホ】の【メール】で俺の現在地を示したGPSの信号のデータと「救助を求む」というSOSのメッセージを送信した。

明確な位置特定だった為、レスキュー隊はそのGPSを基に早急に救助に取り組む事が出来た。
土砂に埋もれた車を堀り上げ、腹部を負傷した俺とほぼ無傷の妻と娘が救助された。
俺はストレッチャーに乗せられ、救急車に搬送されると、俺らを救助してくれたレスキュー隊の隊長らしき人物が妻の方へと向かう姿が見えた。

「失礼します。わたくし、今回の救助をさせて頂きました、レスキュー隊の者ですか。ご主人の奥様で宜しかったでしょうか?」
「はい、そうですか……」
「ご主人の事でご説明をさせて頂きたい事がありまして……」

距離が離れている為、2人の会話ははっきりと聞き取る事は出来なかった。
が、二人の様子を伺う限りだと、何となく想像はつく。
会話が進む事に妻の表情が徐々に青ざめていく。

「そ、そんな……夫は助からないんですか?」
「出血が酷く、病院まで持たないかと……」
「嘘よ!……パパが死ぬなんて嘘よ!!」

レスキュー隊から告知され、妻と娘が錯乱していた。
その様子から見て、出血多量で処置の施しようがないと告知されたのだろう。
自分でも理解していた。
体内から1Lも出血したのだ、無事で済む訳がない。

前世の死の寸前と似ている。
身体が熱かったはずなのに、今は悪寒を感じる。
視界もテレビの砂嵐スノーノイズのようになってきた。
声も聞き取りずらい。

死が近付いている事に直感した俺は、死ぬ前に妻と娘と話をしたい。
と、そう思った俺は2人に声を掛ける。

「……幸恵……美紀……いるか?」
「パパ! 私もママもここにいるよ!」
「二人共……手を握らせて欲しい……」

2人は俺の手を強く握りしめ、涙を流しながら俺に寄り添う。

「幸恵……美紀……君達には感謝の気持ちでいっぱいだ……」
「あなた……」
「こんな俺をずっと支えてくれて……こんなに幸せにしてくれて……本当に感謝してるよ……」
「パパ嫌だよ……死なないでよ、パパ!」
「本当に俺は幸せだったよ……俺はずっと君達を愛しているよ……」
「あ、あなた! い、嫌あああぁぁぁ!!!!!!」
「パパ! 嫌だよ、死んじゃ嫌だよ!!!!」
「あな……た! あな…………」

2人の慟哭どうこくは徐々に聞こえなくなった。

あの時と同じだ。
何も見えない。何も聞こえない。
そう、俺はまだ死んでしまったようだ。
すると、まだどこからともなくあの声が聞こえて来た。

『坂本 瞬一の死亡を確認しました。条件がクリアされた事により、神スキル【転生】が発動されました』

2度目の転生になるのか?

『【リスディア】という世界の【人間】の肉体の構築を開始致します』

【リスディア】?
異世界の名前か?

『肉体の構築を完了致しました。これより肉体と魂との融合を行います』

今回も人間に転生するのか?

『肉体と魂の融合を完了致しました。只今よりあなたを【リスディア】という世界に【人間】として転生を開始致します』

今度の異世界はどんな世界なんだ?

『転生を完了致しました。【リスディア】に転生した事によりスキルを獲得しました』


 NEWスキル


 【転生スキル】

  霊力⇒魔力

  五感

  次元部屋

  創作

  従魔師テイマー

  召還サモン

  全属性魔法

  カンスト無効

  魔力結晶エーテルコア

  金運
  

 【スキル】

  
  貫通耐性

  痛覚耐性

  体熱耐性

  低体耐性

  損傷耐性

  出血耐性

  貧血耐性


 【前世スキル】

  生活

  サバゲー

  剣道

  柔道

  弓道

  空手

  合気道

  武術

  中国拳法

  カンフー

  ボクシング

  馬術

  料理

  完全記憶

  演奏

  描写

  運転技術


 【魔力マナ精霊】

 
  狗神の卵

  
今回も想像以上の数のスキルを獲得した。
一番何よりも驚いたのは霊力から魔力に変換した事だ。
つまりこれから転生する異世界では念願の魔力を持つ事が出来るって事だ。
武者震いが止まらず、期待感が高まっていく。
そんな風に考えていると、前回と同様に意識が戻った俺はゆっくりと瞼を開ける。
と、そこは見覚えのあるような風景の部屋だった。

あれ? この懐かしいこの感覚はなんだ?

中世の西ヨーロッパ時代の雰囲気を醸し出しているこの部屋、前世のロイスの時にも見た事がある。
前世の世界に戻ったのか?
それともロイスの世界に酷似した別の異世界なのか?
どちらとも定かではない、あくまで俺の憶測。
意識が若干、朦朧としている為が視界も霞んで見える。
それだけでなく、全身の感覚がない。
身動きも取れず、痛覚も触覚も何もかも感じない。
若干、視界で周囲を確認するレベルは出来るようだ。
先ず俺は目視出来る範囲内で自身の容姿を確認する事にした。
顔以外の身体は掛け布団で隠れている為、確認が出来なかったものの、俺はベッド上で横たわっているようだ。
これらを踏まえると俺は寝たきりと予測する事が出来る。

寝たきりの状態? 俺は重傷なのか?

他にも情報が得られないが周囲を見渡すと、ベッド付近に窓を発見する。
丁度カーテンが開いていた為、窓ガラスの方にチラッと覗くように視線を向けた。
窓ガラスに映ったのはやはり見覚えのない少年の顔だった。
見た目は赤髪で目つきが悪い少年。
顔だけで判断すると、年齢は‥‥13くらいか。
坂本の時よりも一気に若くなったな。

転生して思う事がある。
俺的にはこの異世界に転生せず、寿命を全うするまで坂本 瞬一として生きていたかった。
娘の結婚式も見たかったし、孫の顔も見たかった。
妻と一緒にもっと旅行もしたかった。
まだ見ていない映画やアニメ、マンガやラノベの小説も山ほどあったのに……。
ラーメンも全国制覇していないのに……。

後悔の念しかなかった。
が、もうこの異世界に転生してしまった以上、坂本の世界に戻れない以上、くよくよしても仕方がない。
現状を受け止め、この異世界で生きていくしかないのだ。


……さて、今度はどんな異世界なんだ?
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