【R18】【完結】早逝した薄幸の少女、次の人生ガチムチのオッサンだった。

DAKUNちょめ

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本音を口に出来ないのが乙女心?

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日が落ちる時間、国王陛下並びに王族の方々の夕食が始まる。



およそ一時間から二時間、食堂での談話をしながらの食事を済ませた方から警護の者を伴い、それぞれの御部屋へとお帰りになられる。



王妃殿下や王女殿下などは食堂からサロンに移動し、茶や菓子を用意しての女性ならではの会話を楽しんだりしてらっしゃる様だ。



国王陛下や、リヒャルト王子殿下の兄君でらっしゃる王太子殿下は貴族の方々を呼び談話室に移動して、酒を酌み交わしながらの遊戯や会話を深夜までお楽しみになる。





第二王子のリヒャルト殿下は、食事が終わるとすぐ自室にお戻りになられるのが常だ。

だが俺が警護を担当している日はすぐに部屋にはお戻りにならずに俺を伴って夜の庭園を歩く事が多い。



ゆっくりゆっくりと、他愛もない話をしながら庭園を歩く殿下の後を俺がついて行く。



昼はやんちゃな少年である殿下が、夜空の下では妙に大人びて見えたもんだった。

だから俺は殿下と夜の庭園を歩く時間が好きだった。



部屋にお戻りになれば、警護を任されている騎士の俺は扉の外に立ち、殿下は部屋にお入りになる。



朝が来るまで、扉一枚隔てた向こうに居る殿下の顔を見る事も叶わず━━




「いや!ナニ感傷的になっちまってんの!?俺!

そんな事、今まで深く考えたりしなかっただろ!」



何気なく送って来た日常に、色んな理屈を付けてドラマチックな思い出に塗り替えてしまっている俺が居る。



キモい、キモいぞ!恋愛脳の俺は!!

ベタな三流恋愛劇か!いや、三流恋愛喜劇か!?



俺は首をブンブン横に振って、おかしな考えに取り憑かれた頭を振り払った。




「ハッ!アホな事を考えてる間に日が落ちて暗くなったな。

そろそろ、お食事がお済みになる頃か…?」



俺はまだ明るい内から一足先に兵舎の食堂で夕食を済ませ、自室に戻り夜が来るのをソワソワしながら待った。

いまだに部屋に呼ばれた理由が分からない俺は、変な期待をしつつも、そんな考えを持つ自分を叱咤して夜を待った。



非番とは言え、王子殿下のお部屋を訪問するのだから騎士としての正装をするべきかと悩みもしたが、これは仕事として呼ばれたのではないのだからと、結局白いシャツにベストと灰色のトラウザーズを履いた非番の俺の格好をした。



自室を出た俺は、ゆっくりとした足取りでリヒャルト王子殿下の部屋に向かう。

途中、使用人や侍女が頭を軽く下げて俺とすれ違った。



いつもの通りだ。

殿下に「相談事がある」や「明日の予定を決めたい」と部屋に呼ばれる事は、今までだって何回かあった。



その際に城の誰かとすれ違っても、軽く頭を下げられるか相手の方が上位の貴族である場合は俺が頭を下げてすれ違うだけの話。

だから、今までと何も変わらない。



そう、変わっているのは俺の感情だけ!



なんだろう…何でだかなぁ!
皆に俺のやましい気持ちがバレちゃってないか!?なんて平静を装いながら心臓バックバクなんだが!


俺、今変な顔をしてない?鼻の下伸びてない!?

挙動不審じゃないか?ちゃんと、いつもの俺を出来てる?


惚れた相手の部屋に行くって、凄く心臓に負担かかる!




「隊長、殿下がお待ちですよ。」



殿下の部屋の前に立つ部下の兵士に声を掛けられてハッと我に返った。

なんか色々考え過ぎてる間に殿下の部屋に到着していた。



「ああ。……明日の朝、俺と交替するまで頑張れよ。」



「は、はい…。」



俺は、部下の兵士の肩をポンと叩いた。

自然な態度を意識し過ぎて、逆に不自然な俺になっていたらしく、部下が不思議そうな顔をした。

基本、任務中は話しかけてはいけない事を忘れていた。

隊長である俺が。

しかも頑張れよとか肩ポンとか、普段の俺は任務中の奴にはしないわな。



俺はもう、何も無かった事にしようと部下を無視して殿下の部屋のドアを叩いた。




「殿下、オズワルド参りました。」



殿下の部屋のドアが少し開き、パアッと明るい元気な笑顔の殿下が顔を出した。



「オズワルド!待っていたよ!入って入って!
明日の剣の稽古なんだけど、提案があってさ!!」



「わ、わかりました!
分かりましたから、落ち着いて下さいよ殿下!
こ、転びそうなんですが!」



はしゃぐ子供の様に明るい殿下に腕を掴まれ、グイグイと部屋の中に引っ張り込まれる。


いつもと同じ明日の相談か、なぁんだとホッとする俺と、肩透かしを食らって残念に思う俺が居る。



腕を引かれて腰が引けた俺は、前屈みな態勢でつまづく様に足が前に出た。


ドアの前に立つ部下の兵士が、仔犬がじゃれるみたいに殿下に懐かれてる俺の様子を見て苦笑している。




「ダメ!忘れる前に、早く話したいんだから!!」



ニコニコと「子供相手に、隊長大変そうだなぁ」なんて表情で微笑む部下の前で、殿下は俺を部屋に引きずり込んでバタンと部屋の扉を閉めた。




ドアが閉まったと同時に、殿下の腕が前屈みの低い態勢になった俺の首の後ろに回され、俺の頭を殿下の胸に預ける様な格好で抱き締められた。




「で、殿下っ…?」



「会いたかったよ…オズ。こうして二人きりで。」




は……?無邪気にじゃれる仔犬どこ行った?



あー…あー…あーっっ!!!!もうっっ!もうっっ!

なんっって……!甘くて優しい声を出すんだよ!

さっきまでの、お子様みたいな殿下とは違う、何と大人びて色気のある雰囲気になって…!



脳に響く!腰にもクる!色んな所にクる!!


それに…凄くいい香りがする……



腰を曲げて前屈みの変な態勢だった俺は、殿下の胸に顔を押し付けたまま呼吸と共に殿下の香りを吸い込んだ。

甘く高貴な香りが鼻腔を通って頭を突き抜けると、クラリと目眩がしそうになった。


カクンと力が抜けて両膝を床につき、ヘナヘナと崩れて尻をペタンと床について座り込んでしまう。

全身、骨抜きにされた様に力が入らない。

殿下の胸に顔をうずめる様に抱き締められた俺の頭に、殿下がチュッチュっと音を立てながら唇を落とす。



「あ………で……でんかぁ……」



フニャッとした、随分と間の抜けた声が出てしまった。

何を求めて、何を訴えて殿下を呼んだのかも分からない。

ただ力の入らない身体を殿下に寄せて、優しく優しく殿下から与えられる



どこか、もどかしい愛撫を享受するだけだ━━



「っひあっ!!!」



不意を突かれて受けた刺激により、ゾクゾクゾクッと背筋を微電流が逆上る様に下から上に向けて走る。

ぬるま湯に浸かった様な緩やかな心地よさに脱力し、クテッとしなだれ掛かる様に殿下に身を預けていた俺の手は、ダラーンと下に下りていた。


その腕が不意に与えられた刺激に驚き、縋る様に殿下の腕とシャツをギュッと掴んだ。

自分が何をされたのか一瞬、理解出来てなかった。



「大人しくていい子だね…オズ。でもね…。

もっと僕に甘えていいよ…。」



殿下の手が俺のシャツをベストごとたくし上げるようにしてシャツの中に潜っており、直に俺の肌に触れていた。

指先で俺の胸の突起を探り当て、クンと押し潰す。



「あまっ甘え!?……んぉっ!!あッ!あぅ…」



殿下の華奢な身体に縋り付いたまま、胸に押し当てていた顔を上向かせ、ヒナが餌を欲する様に口をパクパクさせてしまう。

殿下は俺の顔を見下ろし、優しく微笑むと俺の唇を指先で押さえた。




「オズ、声が大きいね。

ドアの前でだと彼に聞かれちゃうよ。

僕のベッドにおいで。

うんと甘えさせてあげる。」



何これ…何だこれ……脳が、視界が、意識がトロける。

殿下がめちゃくちゃ甘々で……

甘ったるい蜂蜜の中に身を沈めたみたいだ。




俺は、何も考えられなくなって思考が途切れていた。

その間に俺は殿下のベッドの上で仰向けで寝かせられていた。

殿下を纏うのと同じ香りのフワフワなベッドに沈んだ俺がハッと我に返った時、俺のシャツは首の下までたくし上げられており、露わになった胸の粒を殿下が指先と舌先で愛でている所だった。



「で、で、殿下っ!?…で…んアッ!」



親指と中指の先でキュッと乳輪ごと胸の先を摘み、人差し指の爪でカリカリと乳首を掻く。

くすぐったいを過ぎて、痛い様なかゆい様なチリチリとした感触が俺の胸の敏感な部分を襲う。



もう片側の頂きの粒は、殿下の柔らかく温かな舌先でツイツイとつつかれ、殿下の唾液に濡れて艶めかしく光っていた。



「は、はひっ…!で、殿下っ…!な、何を…」



「僕たちは、お付き合いを始めたばかりだからね。

逢瀬を重ねて互いを良く知らなきゃならない。

オズの事、もっとたくさん知りたい。」




殿下の唾液に濡れた俺の乳首が、殿下の口の中にパクリと収められてしまった。




「な、な、ナニしてんですかぁ!殿下っ…

ひゃっ!!」



チュウチュウと乳首を吸われ、殿下の口の中で飴玉のように舌先で転がされる。

俺は枕の端を強く掴んで、与えられた刺激から逃れようと、無意識に身体をクネクネと揺らした。



「感じてる?オズ。
色っぽい動きをしているけど、それはおねだりしてるのかな。」




「ちっ違います!!そんなワケ無っ………」




言葉が詰まる。

殿下の問いに対して否定の答えを言い切る事が出来なかった。

殿下の優しい口付けを、どこか物足りないともどかしく思っていた俺がいる。



つい数日前までの俺は、殿下と肌が触れる事にここまで意識を取られる事なんて無かった。

剣の稽古や体術の訓練なんてしてれば互いの肌なんて、どんだけでもくっついちまうし。



なのに、今、俺は………

殿下の小さな指先ひとつが俺の肌に僅かに触れただけで立ってられなくなる程、心臓がうるさく鳴っている。

こんな俺は、俺が知っている俺じゃない。

……やめて欲しい。

これ以上、俺の知らない俺をほじくり返さないでくれ。


優しく触れられる事が、もどかしくて切なくなるなんて…。こんないやらしい自分の感情を知るなんて。


もっともっと触れて欲しいと…



「そんなワケ無いとは言わないんだね。
オズは正直者だね。嬉しいよ。

オズは互いを知る以上に、自分の事もよく知る必要があるみたいだよ?」



口をつぐんで真っ赤な顔になった俺の乳首を愛撫していた殿下の指先が、ツィーと俺の胸から腹部を滑ってヘソの下のトラウザーズの上に辿り着いた。

布と肌の隙間から、殿下の手がトラウザーズの中に入る。

布の内側でクニュと優しく握り込まれる俺自身に、過剰な程に身体が反応する。




「あっ!殿下っ…!い、いけません…!
そんな…そんな所!」



「どうして?そんなに嬉しそうな顔をしているのに、どうしていけないの?」



う、嬉しそうな顔…?そんな顔を殿下に見せてるのか俺は。

ああ、そうか……

俺は、自分が殿下を好きだって知った時から……

心の奥に隠していた俺の本心が、俺の全てを殿下の色に染め上げて欲しいと、そんな欲望を持っていた事に気付かされた。



それが叶うかも知れなくて、喜んでいるのか?

俺の嬉しそうな顔って……それって………



どスケベ顔じゃないのか!?




「はうっ!!で、殿下…!おやめ…おやめ下さい…!
殿下ぁあ!!あぁっ!!あぁっ!」




「どんどん硬くなってきたよ、オズ。
やめたら、オズのココが可哀想だよ。

こんなに喜んでいるのに。」



トラウザーズの中で殿下の手が俺の性器を直に握り、ゆるゆると扱き始めた。

俺の性器が殿下の手で握られて扱かれている。

そんな信じられない現実を目の当たりにしただけで、性器自体の快感と共に、思考が興奮状態になって頭が馬鹿になる。



「ああっ…!殿下が…!殿下の手が…俺のを握っ……んんっ!

信じられな…んくっ!!」




「夢じゃないよオズ。信じてよ、ふふっ。

オズって……こんなに可愛くて、やらしいコだったんだね。
めちゃくちゃ僕のタイプだよ。」



ズルっとトラウザーズが膝まで下ろされ、そのまま足から抜かれた。

それなりの年月お側に居たとは言えど、殿下に俺の下半身を見せた事などある筈も無く━━

と言うか、人前に晒した事など初めての事であり


さすがにこれは恥ずかしい。



「み、見ないで下さい!殿下!」



「駄ぁ目、無理だよ。」



俺は今、シャツとベストが胸の上までたくし上げられた状態で


それ以外は何も身に着けてない状態で


ベッドの上に両膝をつけて座る殿下の太腿の上に剥き出しの尻を上げさせられており


殿下の目の前に扱かれ中の性器と、その下の双珠とその陰になった部分に在る尻の孔を晒してる状態だ。



「み、見ないで下さい…殿下、頼みますから…そんな恥ずかしいトコぉ…!あっ!あっ!」




「駄ー目。これからオズの全てが僕のモノになるんだよ?

良く見ておかなきゃ……ほら、トロトロと垂れて来たよ?オズの精液が。」



痴態を晒す俺の性器の鈴口を覗き込む殿下は、宝物でも見付けたかの様に嬉しそうにキラキラと目を輝かせた。


殿下は鈴口から白く濁った汁を滲み出させる俺の性器の頭を指先でタンタンと叩き、ニチュニチュと粘つく糸が引くのを見て喜んでいる。



「あっ!あっ!やめ…!おやめ下さい殿下!!」



「ええ?ふふっ
さっきはオズの事を正直だって言ったけど訂正。

オズは嘘つきだね。

ホントはやめて欲しくないのに、やめてなんて言って。
ううん、これは僕を煽っているんだよね?

もっとシて下さいって。」



俺の性器の鈴口に溜まった精液を、クチクチと先端になすり付けたり叩いて糸を引かせたりと弄びながら、殿下が空いた手で俺の双珠を持ち上げた。



陰に隠れていた窪みが明るい場所に晒され、見られていると知った俺は、思わずキュッと力を込めてソコをすぼめてしまった。



「あはは、可愛いなぁオズのここ。」


「ッひゃ!さ、触らないで!」



すぼめた窪みに、殿下が中指をピタっと当てた。

敏感な部分に、初めて触れられた俺は過剰な程に反応し、指から逃れる様に殿下の太腿に乗った尻を慌ててクンと持ち上げた。

勃起したペニスも同時に持ち上がり、プルンと揺れたソレが殿下の顔の近くに行く。



殿下は「おや」と目を丸くしてから微笑み、顔の側に来た俺のペニスの頭に挨拶でもするかのようにチュクっと吸い付く口付けをした。




━━何て事をしてるんですかぁ!!━━




頭ではそう口に出したつもりだった。

たが、その口付けは余りにも気持ち良く、俺は頭で考えるより先に本心を口から漏らしていた。



「あぁっ…!き、気持ちいい…もっと…殿下、もっと…」



もっと、俺を……俺の本心を暴いて欲しい!

俺の身体も心も、俺自身も知らなかった俺を、殿下に暴かれたい。



もろ出しの下半身を艶めかしく殿下の目の前で揺らして淫らなおねだりをする。

殿下は俺の恥ずかしい場所を見下ろしながら、楽しそうにほくそ笑んでいた。



「ふふっ、僕の知らなかったオズの一面を見れたよ。

こんなに、スケベなコだったんだねーオズって。

本当は、早くコッチを苛めて欲しいんでしょ?」



「あっ、あっ!ちが…いや、違わなくて…!や…!
あぅっ!」



クチクチと後孔の外側を殿下に指先で叩かれる。

中には入らず、外側だけを刺激される。

俺は下の孔に何かを受け入れた事は無い。

無いのに、何でこんなにも外側だけの刺激で内側に入る事を想像して気持ちを強く掻き立てられてんの。


ソコに何かを挿れるって、きっと痛いよな。

痛いって分かっているのに、殿下が俺を愛しいと思って与えて下さるものならば、それが欲しい。


いや、それだけでなくて……


殿下と繋がりたい…ひとつになりたい。

殿下に貫かれたい!



「で、殿下っ…!殿下っソコ…ソコに!」




「残念、オズ。日付けが変わっちゃった。

もう寝る時間だよ。」




俺の身体をそのままにして、殿下がベッドから降りた。

ほぼ裸で昂ぶった肉体のまま放置され、殿下の香りのベッドに横たわる俺には泣きたくなる様な仕打ちだ。



「………殿下………」



何とも情けない声が口から漏れる。



ベッドから降りた殿下は、指に何か紐の様なモノを持っている。

……まさか……ソレ……



「こんなにビンビンになっちゃったけど、自室に帰っても自分で慰めるの禁止ね。

明日の朝、僕の部屋に来る時もこの状態で。」



殿下が俺のペニスの根元にクルンと紐を巻いて、可愛く蝶々結びにした。



「ええっ…!」



それ、かなりツライんだけど!!



「付き合って間もない僕たちは、そんなすぐに濃厚な行為をしちゃいけないんだろ?

僕は我慢したよ?オズの色っぽい誘惑にも耐えて。


今度はオズが我慢する番だよね。」



ニッコリ微笑む愛らしい殿下の顔は…

初めて見る、魅惑的な小悪魔のようだった。


ああ、見ているだけでもう……触れて苛めて欲しい…。


……放置って……ツラっ………



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