王子と内緒の人魚姫

黒蝶

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緑川真人 篇

第25話

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「ここは...」
▲「うん、普通の公園」
噴水がとても綺麗な、普通の公園だった。
▲「たまにはこういうのもいいかなって思って...」
「...?」
真人は手に持っていたピクニックバックを開ける。
綺麗な白が中一面に広がっていた。
「わあ...。これ、サンドイッチ?」
(真人が作ってくれたのかな?)
▲「朝御飯、少なめにしたでしょ?」
(そういえば...)
確かに、いつもより量は少なかった。
しかしその裏にはこんなことが隠されているとは黒羽は知らなかった。
「真人、早起きしたんじゃない?」
▲「ううん、全然。黒羽が笑ってくれるなら、俺はなんだってするから」
「真人...ありがとう」
▲「俺にできるのはこれだけだから」
「いつも、本当にありがとう...」
黒羽はぎゅっと真人を抱きしめた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「真人」
▲「何?」
「...はい」
真人は意味が分からないといったふうに首を傾げている。
「口、開けて...?」
▲「...!」
真人は恥ずかしそうに口を開けた。
「真人の作ったサンドイッチ、美味しいね」
▲「...そう、かな」
「次は私が何か作るね」
ふわり。
▲「俺も黒羽に作りたい」
「...じゃあまた、一緒にこうして公園に行ってくれる?」
▲「当たり前でしょ?」
真人はそっと黒羽の唇を指でなぞる。
「んっ...」
▲「...ついてたから。ごちそうさま」
真人は黒羽の口についていた玉子をパク、と食べてしまった。
「は、恥ずかしい...よ」
▲「ごめん。可愛かったから、つい」
「もう...」
▲「ねえ黒羽。もし体調が大丈夫そうなら...」
「なあに?」
▲「もう少し遅くまで、ここにいない?」
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