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黄乃本 遥 続篇
第2話
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「え...?」
☆「だから、クビになった」
★「...」
黒羽は頭の中が真っ白になった。
『クビになった』と遥は簡単に言うが、つまりは失業したということになる。
(それに、理事って一番偉い人じゃ...)
★「...派閥?」
☆「ああ。どうやら叔父たちが動き出したようだ」
「どういうこと?」
★「大きな会社の中には、派閥がある」
禊は懇切丁寧に説明する。
遥は一応理事だったが、叔父らがそれに反対していたこと。
遥の人の意志を尊重するやり方に異議を唱えていたこと。
何度か、脅迫されたことがあること...。
「そんなのって、だって家族なのに」
★「家族だから、いいように狙われた」
☆「禊の言うとおりだ。おまけに、恐らく偽物であろうDNA鑑定書までつきつけられた」
『血縁関係なし』
そこに書いてある一言が、黒羽に突き刺さった。
★「偽物だと、証明しないと。それと、内部の情報が必要」
☆「そうだな」
★「叔父さんがやった証拠を集めないと。私も何かやってみる。諦めたり、しない」
☆「禊...」
★「お姫様、そんなに不安がらないで?みんなで力をあわせれば、きっと大丈夫だから」
「...そうだね」
黒羽の表情は曇ったままだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
禊が帰ったあと、遥はそっと黒羽を抱き寄せた。
「遥?」
☆「すまない。少しだけ、こうしていてもいいだろうか?」
「うん」
(やっぱり、不安だよね)
黒羽は少しだけ背伸びして、遥の頭に手をおいた。
☆「...!」
「私はずっと側にいるからね」
☆「すまない」
そのまま、静寂の時がながれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
禊は少し考えて、友人に連絡する。
★「麻衣、お願いがある」
*「何?」
★「あのね...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝。
☆「...で、なんだこれは?」
遥の家には、沢山の人間が集まっていた。
*「禊に頼まれたの。みんなを集めてって」
▲「遥...」
○「遥様、もしかしてあれは、策略ですか?」
☆「ああ。見事に嵌められてしまったようだ」
黒羽はふと気になったことがあった。
「雪は今、何をしているの?」
○「私ですか?」
「うん。遥がいなくなったなら、秘書のお仕事はお休みでしょう?だったら、会社で何をしているのかなって...」
○「事務処理にまわされています。内部のことはよく分かりません」
「そうなんだ...」
(雪でも分からないなんて...。私に、何ができるだろう?)
☆「だから、クビになった」
★「...」
黒羽は頭の中が真っ白になった。
『クビになった』と遥は簡単に言うが、つまりは失業したということになる。
(それに、理事って一番偉い人じゃ...)
★「...派閥?」
☆「ああ。どうやら叔父たちが動き出したようだ」
「どういうこと?」
★「大きな会社の中には、派閥がある」
禊は懇切丁寧に説明する。
遥は一応理事だったが、叔父らがそれに反対していたこと。
遥の人の意志を尊重するやり方に異議を唱えていたこと。
何度か、脅迫されたことがあること...。
「そんなのって、だって家族なのに」
★「家族だから、いいように狙われた」
☆「禊の言うとおりだ。おまけに、恐らく偽物であろうDNA鑑定書までつきつけられた」
『血縁関係なし』
そこに書いてある一言が、黒羽に突き刺さった。
★「偽物だと、証明しないと。それと、内部の情報が必要」
☆「そうだな」
★「叔父さんがやった証拠を集めないと。私も何かやってみる。諦めたり、しない」
☆「禊...」
★「お姫様、そんなに不安がらないで?みんなで力をあわせれば、きっと大丈夫だから」
「...そうだね」
黒羽の表情は曇ったままだった。
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禊が帰ったあと、遥はそっと黒羽を抱き寄せた。
「遥?」
☆「すまない。少しだけ、こうしていてもいいだろうか?」
「うん」
(やっぱり、不安だよね)
黒羽は少しだけ背伸びして、遥の頭に手をおいた。
☆「...!」
「私はずっと側にいるからね」
☆「すまない」
そのまま、静寂の時がながれた。
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禊は少し考えて、友人に連絡する。
★「麻衣、お願いがある」
*「何?」
★「あのね...」
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翌朝。
☆「...で、なんだこれは?」
遥の家には、沢山の人間が集まっていた。
*「禊に頼まれたの。みんなを集めてって」
▲「遥...」
○「遥様、もしかしてあれは、策略ですか?」
☆「ああ。見事に嵌められてしまったようだ」
黒羽はふと気になったことがあった。
「雪は今、何をしているの?」
○「私ですか?」
「うん。遥がいなくなったなら、秘書のお仕事はお休みでしょう?だったら、会社で何をしているのかなって...」
○「事務処理にまわされています。内部のことはよく分かりません」
「そうなんだ...」
(雪でも分からないなんて...。私に、何ができるだろう?)
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