王子と内緒の人魚姫

黒蝶

文字の大きさ
9 / 732
コラボストーリー

1滴目『突然のお泊まり』(White×Black)

しおりを挟む
《黒羽目線》
それは突然だった。
【『Black Room』にて深刻なエラーが発生しました。よって、皆様をこのまま『White Room』にてお過ごしいただきます。申し訳ありません】
▼「嘘だろ?」
○「困りましたね...」
そんな私たちの前に座っているのは、
ー*ー「街に帰れないんですか...?」
可愛い女の子と、
ー**ー「大丈夫だよ。きっと直るはずだから」
その恋人の男の子。そして...
「まさか出られなくなるとはな」
今日初めて会った同い年の人。
○「エリックは特に帰れないと困るのでは?」
「まあ...できるだけ急いで帰りたい」
エリックさんはカムイくんのお友だちで、一度雪とは会った事があるらしい。
カムイくんはメルちゃんを落ち着かせていて、メルちゃんも少し動揺が治まってきた。
「すみません、ご迷惑をおかけしてしまって...」
▼「気にするな。誰かが悪いわけじゃないだろ」
○「渚、もう少し言い方を...」
▼「すまない。癖なんだ」
ー**ー「気にしないでください。それより...これからどうしますか?」
《渚目線》
どうするか、か。
俺は部屋を見渡した。
すると、真っ白な箱が目にはいった。
▼「これのルール、分かるか?」
ー*ー「トランプ、ですか?」
ー**ー「俺たちがよくやるのは、ポーカー・ブラックジャック・メランコリーですが...」
「メランコリー?」
黒羽が頭に大きなクエスチョンマークを浮かべているようだった。
俺が説明しようとすると、メルが先に話した。
ー*ー「同じ数字があたったらいいゲームなんですけど...」
▼「神経衰弱の事だ」
「成程!メルちゃん、渚、ありがとう」
ふわり。
いつもと同じように笑顔を見せる黒羽は、なんだかとても明るかった。
(こいつも不安なのか)
○「取り敢えず、それらをやってみましょう。時間はまだまだ長いですから」
「俺はいいが、他のみんなは...」
エリックという男は、周りを気遣うタイプらしい。
▼「何からやる?」
「ブラックジャックがやりやすいと思うのですが...」
「そうだな」
ー**ー「他の皆さんはどうですか?」
「やりたい!」
○「しかし、コインは...」
ー*ー「あ、あの...キッチンをお借りしてもいいでしょうか?」
やはりメルは控えめに言っている。
また気を遣っているのだろうか。
○「何か手伝えることはありますか?」
ー*ー「えっと、ええっと、」
ー**ー「メル、もしかして...」
ー*ー「はい!クッキーを焼こうと思って...」
(成程、そういうことか)
《雪目線》
話を聞き、俺も手伝うことにした。
○「クッキーをコインの代わりに使うとは、いいアイデアですね」
ー*ー「ありがとうございます!」
渚と黒羽、そしてエリックは、白玉の相手をしているようだ。
「うわっ、すごくもふもふしてるんですね...」
『てざわり ふわふわ』
「文字も分かるのか。そうだな、ふわふわだな」
▼「まだ白玉は疑問符が書けなくてな」
「そうなんですか...」
そんな様子を遠くから見ていると、いつの間にかクッキーができあがっていた。
ー**ー「雪さん、少し手伝っていただいてもよろしいですか?」
○「はい、私は何をすればいいでしょう?」
ー*ー「盛りつけ方が分からなくて...」
○「それなら、こうしてしまいましょう」
コインに見立てたクッキーを、一つ一つ並べていく。
それぞれを小箱に詰め、人数分用意した。
ー*ー「すごいです!」
ー**ー「雪さん、ありがとうございます」
○「お二人は本当に仲がよろしいんですね」
俺がそう言うと、二人は照れて黙ってしまった。
(失敗したか...?)
○「お待たせしました。ああ、白玉には人参を用意しましたよ」
俺が差し出すと、白玉は嬉しそうに食べていた。
▼「じゃあ、はじめるか」
まずはブラックジャック。
俺は得意な方ではないので、取り敢えず気合いをいれた。
(さて、どうなることやら)








《次回予告》
次々と行われていく遊戯。
そんななか、罰ゲームを取り入れることになり...?
『Room』という空間のなかで親交を深め、さらに親密になっていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読者様方、こんばんは。
申し訳ありません。
準備のみで終わらせてしまいました...。
まだまだボードゲーム等競技を増やすことは可能なので、リクエスト等ありましたら教えてください。
お読みいただきありがとうございます。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

処理中です...