524 / 732
白鳥 雪 続篇
第9話
しおりを挟む
○「黒羽」
「どうしたの?」
○「できればまた、姉の墓参りに行きたいのですが...」
「勿論だよ!」
こうしてこの日は、雪の姉...花のお墓参りに行くことになった。
○「お盆の時期に忙しくて顔を出せなかったので、気になっていたんです」
「お盆?」
○「一年に一度、亡くなった方が還ってくると云われている日です。それでお墓参りに行ったり色々するのですが...」
雪が細かく説明したあと、はっとした表情を見せていた。
○「申し訳ありません。私はまた長々と...」
「ううん、気にしないで!」
雪は本当に申し訳なさそうにしていた。
花さんのお墓が見えてくると、そこには先客がいた。
●「雪は最近忙しいから、私の方が先になっちゃったね...」
(真緒さんだ...)
私が声をかけようとすると、雪が人差し指をたてた。
●「ねえ、花。雪ね、やっと前を向いて進むようになったんだよ」
○「...」
●「勿論渚や遥のお陰でもあるんだろうけど、挨拶にきたでしょ?」
きっと私のことだ...黒羽はそう直感的に思った。
●「あの子が雪を変えたの。すごいよね、私が何年かけても無理だったことを、一人でやってのけたんだから」
黒羽は嬉しさのあまり、その場にへたりこんでしまった。
●「雪も明るくなって、私もひと安心よ!私にも彼氏ができたの。今度連れてくるね」
真緒さんはそう言って、そのまま黒羽たちに気づくことなく立ち去っていった。
○「真緒さん...」
そう言う雪の目には、涙がたまっていた。
「雪」
黒羽は名前を呼んで、手を握っていた。
その瞬間、雪の瞳から一筋の涙が零れ落ちた。
「どうしたの?」
○「できればまた、姉の墓参りに行きたいのですが...」
「勿論だよ!」
こうしてこの日は、雪の姉...花のお墓参りに行くことになった。
○「お盆の時期に忙しくて顔を出せなかったので、気になっていたんです」
「お盆?」
○「一年に一度、亡くなった方が還ってくると云われている日です。それでお墓参りに行ったり色々するのですが...」
雪が細かく説明したあと、はっとした表情を見せていた。
○「申し訳ありません。私はまた長々と...」
「ううん、気にしないで!」
雪は本当に申し訳なさそうにしていた。
花さんのお墓が見えてくると、そこには先客がいた。
●「雪は最近忙しいから、私の方が先になっちゃったね...」
(真緒さんだ...)
私が声をかけようとすると、雪が人差し指をたてた。
●「ねえ、花。雪ね、やっと前を向いて進むようになったんだよ」
○「...」
●「勿論渚や遥のお陰でもあるんだろうけど、挨拶にきたでしょ?」
きっと私のことだ...黒羽はそう直感的に思った。
●「あの子が雪を変えたの。すごいよね、私が何年かけても無理だったことを、一人でやってのけたんだから」
黒羽は嬉しさのあまり、その場にへたりこんでしまった。
●「雪も明るくなって、私もひと安心よ!私にも彼氏ができたの。今度連れてくるね」
真緒さんはそう言って、そのまま黒羽たちに気づくことなく立ち去っていった。
○「真緒さん...」
そう言う雪の目には、涙がたまっていた。
「雪」
黒羽は名前を呼んで、手を握っていた。
その瞬間、雪の瞳から一筋の涙が零れ落ちた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる