王子と内緒の人魚姫

黒蝶

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白鳥雪 編

第8話

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「雪...」
○「どうしました?」
「あのね、えっと...」
○「...!そこに座っててください!まずは冷やすところからですね...」
「っ!」
○「しみますか?」
「だ、大丈夫...」
○「それより、この火傷はどこで?」
「...お鍋の蓋をとろうとしたら、お鍋に手をつっこんじゃって...。蓋をし忘れてたみたい」
はぁ、とため息をつく。
○「危なっかしくてキッチンを任せられませんね...」
「ええ!?キッチンでの仕事ができないと私は今より役立たずに...」
○「そんなことを考えていたのですか...」
「だって、事実だから...」
雪の手が黒羽の頬を撫でる。
○「そんなこと、私は思ったことはありません。...私は、あなたがいてくれるだけでいい。...です」
雪は時々、黒羽相手に敬語が外れかけることが多くなった。
それだけ黒羽を信頼しているということだろう。
○「はい、できました」
「ありがとう」
○「ところで...明日はまた、どこかへ出掛けましょう」
「ええ!いいの?何処に行くの?」
○「明日まで、楽しみにしていてください」
「...うん、分かった。楽しみにしてるね!」
二人は微笑みあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その日の夜。
(天気が悪くて眠れない...)
台所へと向かった。すると...
「雪?」
○「まだ起きていたのですか」
「雷が苦手なんだ...。だから、眠れなくて。一緒の部屋で寝てもいい...?」
○「...!?えっと、それは物理的な意味で、ですよね?」
「?うん」
雪の部屋も黒羽の部屋もダブルのベッドなので二人で寝るにはちょうどいい広さだ。
雪はかなり焦った。
○「あなたが寝るまで、こうして手を繋いでいます」
「ありがとう、雪...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雪の部屋で、雪の隣から寝息が聞こえる。
○「まったく、どれだけ抑えてると思っているのですか...」
雪は真っ赤な顔をしながら黒羽の寝顔を見守っていた...。
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