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第15話
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【これが予定表です】
丁寧に写真付きでやってきた返信には、可愛らしい絵文字がついている。
【ありがとう。都合がいい日を店長に連絡しておくね】
そう返信して画面から目を離す。
何をして過ごそうか考えていたものの、防音室で楽器を手に取る。
しばらく弾いていなかったからか、指の動きが自分でも分かるくらいぎこちなくなっていた。
「……無理」
5分も経たないうちに息苦しくなってギターを手放す。
様々な出来事がフラッシュバックして、がんがん痛む頭を押さえたままぷっつりと意識が途切れた。
次に目を開けたときには指先が痺れていて、またやらかしたんだと苦笑する。
冷たい床から体を起こしてキッチンへ向かう。
レシピを確認しようとスマホを開くと、桜雪ちゃんからメッセージが届いていた。
【もしよろしければ、また連絡してもいいですか?】
「…真面目だな」
勿論と返信して焼きサンドをくわえる。
いつもよりチーズがとろとろしていて美味しく感じた。
「おはようございます」
「おはよう。今日もお掃除ありがとうねえ」
「仕事なので。それに、楽しいから…おばあちゃん、また来るね」
今日の仕事は病院の清掃だ。
できるだけ人と接触せずにすむことと、毎回会う入院患者さんたちが楽しみに待ってくれているらしいのでできるだけシフトを入れている。
他の清掃員さんに会うこともなく仕事を終え、時々昼食を摂っているカフェへ向かう。
「オムライスセットと烏龍茶ください」
「870円になります」
いつもどおりの店員さんとの会話、その声がはっきり耳に届いた。
「なんであの子だけ運んでもらってるの?」
「あちらのお客様はお困りのようでしたので、手間取ってしまうようならと少しお手伝いさせていただいただけです」
トラブルらしかったのでよく見てみると、50代女性らしき人物がぶつくさ文句を言っている。
この店は自分の番号が呼ばれたらトレイを引き取りに行く方式だ。
指さされている少女は、明らかに俺の知り合いだった。
「ごめん、お待たせ。待った?」
ゆっくり顔をあげた桜雪ちゃんの表情は一瞬曇っていたが、すぐ驚いているものに変わった。
「俺の料理、もうすぐくるから…【一緒に食べてもいい?】」
このままだとまた騒がれそうなので、途中から手話交じりの会話をする。
こちらを睨む視線なんてどうでもよくて、色々言われている桜雪ちゃんの助けになりたかった。
何度も頷く姿を見て、ちらっと騒いでいた女の方を見る。
バツが悪かったのか、そのまますぐ出ていってしまった。
「【大丈夫?】…じゃないよね。ごめん。今のは忘れて」
「【ありがとうございました。ごめんなさい】」
どうして謝るんだろう。
いつもこんなことを言われたりされたりしているのだろうか。
自分が持っていた番号が呼ばれて料理を取りに行く。
「ありがとうございました」
さっきまで固まっていた店員さんの表情はほぐれていた。
一礼して、桜雪ちゃんの向かいに座る。
「一緒に食べよう」
丁寧に写真付きでやってきた返信には、可愛らしい絵文字がついている。
【ありがとう。都合がいい日を店長に連絡しておくね】
そう返信して画面から目を離す。
何をして過ごそうか考えていたものの、防音室で楽器を手に取る。
しばらく弾いていなかったからか、指の動きが自分でも分かるくらいぎこちなくなっていた。
「……無理」
5分も経たないうちに息苦しくなってギターを手放す。
様々な出来事がフラッシュバックして、がんがん痛む頭を押さえたままぷっつりと意識が途切れた。
次に目を開けたときには指先が痺れていて、またやらかしたんだと苦笑する。
冷たい床から体を起こしてキッチンへ向かう。
レシピを確認しようとスマホを開くと、桜雪ちゃんからメッセージが届いていた。
【もしよろしければ、また連絡してもいいですか?】
「…真面目だな」
勿論と返信して焼きサンドをくわえる。
いつもよりチーズがとろとろしていて美味しく感じた。
「おはようございます」
「おはよう。今日もお掃除ありがとうねえ」
「仕事なので。それに、楽しいから…おばあちゃん、また来るね」
今日の仕事は病院の清掃だ。
できるだけ人と接触せずにすむことと、毎回会う入院患者さんたちが楽しみに待ってくれているらしいのでできるだけシフトを入れている。
他の清掃員さんに会うこともなく仕事を終え、時々昼食を摂っているカフェへ向かう。
「オムライスセットと烏龍茶ください」
「870円になります」
いつもどおりの店員さんとの会話、その声がはっきり耳に届いた。
「なんであの子だけ運んでもらってるの?」
「あちらのお客様はお困りのようでしたので、手間取ってしまうようならと少しお手伝いさせていただいただけです」
トラブルらしかったのでよく見てみると、50代女性らしき人物がぶつくさ文句を言っている。
この店は自分の番号が呼ばれたらトレイを引き取りに行く方式だ。
指さされている少女は、明らかに俺の知り合いだった。
「ごめん、お待たせ。待った?」
ゆっくり顔をあげた桜雪ちゃんの表情は一瞬曇っていたが、すぐ驚いているものに変わった。
「俺の料理、もうすぐくるから…【一緒に食べてもいい?】」
このままだとまた騒がれそうなので、途中から手話交じりの会話をする。
こちらを睨む視線なんてどうでもよくて、色々言われている桜雪ちゃんの助けになりたかった。
何度も頷く姿を見て、ちらっと騒いでいた女の方を見る。
バツが悪かったのか、そのまますぐ出ていってしまった。
「【大丈夫?】…じゃないよね。ごめん。今のは忘れて」
「【ありがとうございました。ごめんなさい】」
どうして謝るんだろう。
いつもこんなことを言われたりされたりしているのだろうか。
自分が持っていた番号が呼ばれて料理を取りに行く。
「ありがとうございました」
さっきまで固まっていた店員さんの表情はほぐれていた。
一礼して、桜雪ちゃんの向かいに座る。
「一緒に食べよう」
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