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第14話
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翌日、昼間制と定時制両方に顔を出した。
「無理してないか?」
「大丈夫です。高卒認定受けるより、こっちの方が単位取りやすいので」
「え、両方出るの!?」
「そんなに驚くことないのに」
「いやいや、流石に体壊すって…!」
誰のことも気遣えるなんて、我ながら本当にいい友人を持ったと思う。
それに、先生たちにも恵まれた。
りっ君…真島先生も室星先生も親身になって話を聞いてくれるからありがたい。
「くれぐれも無理しないように」
「ありがとうございます」
俺が昼間制と定時制の併修生だからと敬遠する人間が多いなか、いつ顔を出しても普通に接してもらえるのは嬉しい。
「定時制も似たようなところやってんの?」
「うん。だからひととおりは分かってるつもり」
併修生だからといって特別扱いがあるわけじゃない。
俺の場合は昼間制か定時制どちらかのテストを受けないと単位が取れないし、他の併修生たちだって昼間出たり通信制に行ったりで苦戦しているはずだ。
「…というわけで、今日の授業はここまでにします」
やっぱり昼すぎからの授業は疲れる。
若干体力を消費しつつ、夜までの時間を旧校舎で過ごした。
人の話し声も聞こえたものの、ほとんど人通りがない旧校舎は新校舎よりずっと静かだ。
人の賑やかさが苦手な俺には丁度いい。
「…ずっとありがとうって言ってたな」
左手に真っ直ぐたてた右手を上げる仕草ばかりしていた桜雪ちゃんは、きっと優しい人だ。
「みい」
「あ、りっ君」
「やっぱりここで寝てたのか…」
「え、俺寝てた!?」
「寝てたんだよ。もう1限目終わった」
やってしまった。
今日こそは起きていようと思っていたのに、手話の本を持ったまま熟睡していたらしい。
「次の時間、数学?」
「ああ。だから呼びに来た。いけるか?」
「頑張ります」
立ちあがると同時にスマホがメッセージを知らせる。
【穂さん、こんばんは。古書店の店長さんが次のシフトをどうしたいか聞きたいと話していました。
お時間あるときで構いませんので、返信いただけますと幸いです】
「……ふっ」
「みい?」
「ごめんなさい。なんでもないです」
連絡がきたと思ったら、丁寧すぎる業務連絡で驚いた。
桜雪ちゃんなりに考えて送ってくれたんだろうなと思うと、やっぱり嬉しくなってしまう。
授業が終わってからいつが空いてるか教えてほしいと返信したものの、なかなか返ってこなかった。
仕事中なのかもしれない…そう思いながら目の前のレポート課題をこなす。
これさえ終わっていればいつでも自由に動けるから。
「みい、そろそろ、」
「分かってる。ちゃんと出るよ」
「気をつけて帰れよ」
「ありがとう」
いつもどおり会話して学校を出ると、月が妙に明るかった。
ポケットでスマホが揺れるのを感じながら、バイクをゆっくり走らせた。
「無理してないか?」
「大丈夫です。高卒認定受けるより、こっちの方が単位取りやすいので」
「え、両方出るの!?」
「そんなに驚くことないのに」
「いやいや、流石に体壊すって…!」
誰のことも気遣えるなんて、我ながら本当にいい友人を持ったと思う。
それに、先生たちにも恵まれた。
りっ君…真島先生も室星先生も親身になって話を聞いてくれるからありがたい。
「くれぐれも無理しないように」
「ありがとうございます」
俺が昼間制と定時制の併修生だからと敬遠する人間が多いなか、いつ顔を出しても普通に接してもらえるのは嬉しい。
「定時制も似たようなところやってんの?」
「うん。だからひととおりは分かってるつもり」
併修生だからといって特別扱いがあるわけじゃない。
俺の場合は昼間制か定時制どちらかのテストを受けないと単位が取れないし、他の併修生たちだって昼間出たり通信制に行ったりで苦戦しているはずだ。
「…というわけで、今日の授業はここまでにします」
やっぱり昼すぎからの授業は疲れる。
若干体力を消費しつつ、夜までの時間を旧校舎で過ごした。
人の話し声も聞こえたものの、ほとんど人通りがない旧校舎は新校舎よりずっと静かだ。
人の賑やかさが苦手な俺には丁度いい。
「…ずっとありがとうって言ってたな」
左手に真っ直ぐたてた右手を上げる仕草ばかりしていた桜雪ちゃんは、きっと優しい人だ。
「みい」
「あ、りっ君」
「やっぱりここで寝てたのか…」
「え、俺寝てた!?」
「寝てたんだよ。もう1限目終わった」
やってしまった。
今日こそは起きていようと思っていたのに、手話の本を持ったまま熟睡していたらしい。
「次の時間、数学?」
「ああ。だから呼びに来た。いけるか?」
「頑張ります」
立ちあがると同時にスマホがメッセージを知らせる。
【穂さん、こんばんは。古書店の店長さんが次のシフトをどうしたいか聞きたいと話していました。
お時間あるときで構いませんので、返信いただけますと幸いです】
「……ふっ」
「みい?」
「ごめんなさい。なんでもないです」
連絡がきたと思ったら、丁寧すぎる業務連絡で驚いた。
桜雪ちゃんなりに考えて送ってくれたんだろうなと思うと、やっぱり嬉しくなってしまう。
授業が終わってからいつが空いてるか教えてほしいと返信したものの、なかなか返ってこなかった。
仕事中なのかもしれない…そう思いながら目の前のレポート課題をこなす。
これさえ終わっていればいつでも自由に動けるから。
「みい、そろそろ、」
「分かってる。ちゃんと出るよ」
「気をつけて帰れよ」
「ありがとう」
いつもどおり会話して学校を出ると、月が妙に明るかった。
ポケットでスマホが揺れるのを感じながら、バイクをゆっくり走らせた。
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