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Some Ending
Happiness wedding
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ついにこの日がやってきた。
傷が治るまで数ヵ月かかってしまったが、二人きりで挙式したいという約束をメルは守ってくれた。
今日は町外れの協会近くで、恋人最後の夜を過ごしていた...
ー*ー
「カムイ?」
なんだかカムイの瞳が寂しそうで、切なげにゆらゆらと揺れている。
「どうかしたんですか...?」
「あ、ううん。なんでもないよ」
そう言ったカムイの声は全然大丈夫じゃないように聞こえた。
(上の空な気がします)
「それより、寒くない?」
「はい、大丈夫です」
無理矢理話題を変えたということは、あまり聞かれたくないのだろう。
私は隣の部屋に移動する。
『結婚式当日までに顔を合わせるとよくないことがおきる』という街の言い伝えに従って、私たちは別の部屋で寝るのだ。
(明日まで顔を見ることもできないのは、寂しいです...)
「また明日、絶対に迎えにいくよ」
「はい!」
私は深く考えずに、部屋で眠りについた。
ー**ー
「...で?俺に何か用があるからそこにいるんでしょ?出てくればいいのに」
「あの子との時間を邪魔したら悪いと思って。それにしても...どうして僕に牧師なんて頼むの?」
俺は目の前にいる仮釈放中の男...メアは不思議そうに聞いてくる。
「メルとの幸せを見せつけたかったから」
「...」
「っていうのもあるけど、適任だと思ったから」
「僕が牧師に?」
「方向が間違っていたとはいえ、俺を守る為に自分を犠牲にしたんだろう?そういう意味では、向いてると思った。傷つけた人の分、今度は人を幸せにすればいい」
「ぼうや...」
「取り敢えず、明日はよろしく」
「うん!任せてよ!」
(これでいい方に変わればいいけど)
ー*ー
私はドレスを揺らしながら、教会へと急ぐ。
「カムイ!」
「メル...」
「カムイ?」
黙りこんでしまったカムイを見つめながら、私はなんて話しかけようか迷った。
「ごめん、見とれてた」
「え...?」
「すごく綺麗だよ、メル」
「ありがとうございます...」
(似合っていなかったのかと思いました...)
私たちが向かいあっていると、聞き覚えのある声が聞こえた。
「二人が夫婦になることを、ここに宣言します」
「メアさん!」
「静粛に。...それでは、誓いのキスをどうぞ」
にやりと笑うメアさんの前で、恥ずかしさを隠しながらキスをした。
「そういえば...ブーケはどうするの?」
「あげたい方がいるので、それは大丈夫です!」
ー**ー
メルがあげたい人...それはすぐ頭に思い浮かんだ。
メルらしいなと思いながら、メアに視線をやる。
「それならこのまま急ごうか」
「はい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「二人とも、どうしたの?」
「おまえたち、まさか挙式してすぐにきたのか?」
エリックとアイリスは驚いた表情で出迎えてくれた。
「そうだよ。次の花嫁さんに渡す為にね。...メル」
「アイリスさん、これ...もらってください!」
「私がもらっていいの?」
「はい!これから幸せになりましょう!」
アイリスの瞳からは涙が零れ落ちた。
エリックがそれを拭っている。
(この二人なら、きっといい家族になれる)
「アイリス、これからは仕事仲間としてもよろしくね」
「...うん」
アイリスは特別に、俺と同じ『特務捜査官』になることができた。
仕事も、人生も。
エリックとアイリスは本当にいいパートナーになるだろう。
「...さて。メル、そろそろ戻ろうか」
「はい!」
ー*ー
帰宅途中の馬車の中、メアさんのことを聞いてみた。
「彼は近々出てくるよ。刑期満了でね」
「よかったです...」
次は道を間違えないでほしい。
そうすればきっと、幸せになれるはずだから。
「他の男の話はここまで。このままだと...」
「...!」
突然、抱きしめられる。
「嫉妬でメルをめちゃくちゃにしちゃいそうだから」
「んっ...」
耳朶をぺろりと舐められて、私は体じゅうが熱くなるのを感じた。
「これからもよろしくね、奥さん」
「...!は、はい!」
二人でならきっと、どんな道も歩いていける。
これからの未来を想像して、私はカムイにそっとキスをした。
傷が治るまで数ヵ月かかってしまったが、二人きりで挙式したいという約束をメルは守ってくれた。
今日は町外れの協会近くで、恋人最後の夜を過ごしていた...
ー*ー
「カムイ?」
なんだかカムイの瞳が寂しそうで、切なげにゆらゆらと揺れている。
「どうかしたんですか...?」
「あ、ううん。なんでもないよ」
そう言ったカムイの声は全然大丈夫じゃないように聞こえた。
(上の空な気がします)
「それより、寒くない?」
「はい、大丈夫です」
無理矢理話題を変えたということは、あまり聞かれたくないのだろう。
私は隣の部屋に移動する。
『結婚式当日までに顔を合わせるとよくないことがおきる』という街の言い伝えに従って、私たちは別の部屋で寝るのだ。
(明日まで顔を見ることもできないのは、寂しいです...)
「また明日、絶対に迎えにいくよ」
「はい!」
私は深く考えずに、部屋で眠りについた。
ー**ー
「...で?俺に何か用があるからそこにいるんでしょ?出てくればいいのに」
「あの子との時間を邪魔したら悪いと思って。それにしても...どうして僕に牧師なんて頼むの?」
俺は目の前にいる仮釈放中の男...メアは不思議そうに聞いてくる。
「メルとの幸せを見せつけたかったから」
「...」
「っていうのもあるけど、適任だと思ったから」
「僕が牧師に?」
「方向が間違っていたとはいえ、俺を守る為に自分を犠牲にしたんだろう?そういう意味では、向いてると思った。傷つけた人の分、今度は人を幸せにすればいい」
「ぼうや...」
「取り敢えず、明日はよろしく」
「うん!任せてよ!」
(これでいい方に変わればいいけど)
ー*ー
私はドレスを揺らしながら、教会へと急ぐ。
「カムイ!」
「メル...」
「カムイ?」
黙りこんでしまったカムイを見つめながら、私はなんて話しかけようか迷った。
「ごめん、見とれてた」
「え...?」
「すごく綺麗だよ、メル」
「ありがとうございます...」
(似合っていなかったのかと思いました...)
私たちが向かいあっていると、聞き覚えのある声が聞こえた。
「二人が夫婦になることを、ここに宣言します」
「メアさん!」
「静粛に。...それでは、誓いのキスをどうぞ」
にやりと笑うメアさんの前で、恥ずかしさを隠しながらキスをした。
「そういえば...ブーケはどうするの?」
「あげたい方がいるので、それは大丈夫です!」
ー**ー
メルがあげたい人...それはすぐ頭に思い浮かんだ。
メルらしいなと思いながら、メアに視線をやる。
「それならこのまま急ごうか」
「はい!」
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「二人とも、どうしたの?」
「おまえたち、まさか挙式してすぐにきたのか?」
エリックとアイリスは驚いた表情で出迎えてくれた。
「そうだよ。次の花嫁さんに渡す為にね。...メル」
「アイリスさん、これ...もらってください!」
「私がもらっていいの?」
「はい!これから幸せになりましょう!」
アイリスの瞳からは涙が零れ落ちた。
エリックがそれを拭っている。
(この二人なら、きっといい家族になれる)
「アイリス、これからは仕事仲間としてもよろしくね」
「...うん」
アイリスは特別に、俺と同じ『特務捜査官』になることができた。
仕事も、人生も。
エリックとアイリスは本当にいいパートナーになるだろう。
「...さて。メル、そろそろ戻ろうか」
「はい!」
ー*ー
帰宅途中の馬車の中、メアさんのことを聞いてみた。
「彼は近々出てくるよ。刑期満了でね」
「よかったです...」
次は道を間違えないでほしい。
そうすればきっと、幸せになれるはずだから。
「他の男の話はここまで。このままだと...」
「...!」
突然、抱きしめられる。
「嫉妬でメルをめちゃくちゃにしちゃいそうだから」
「んっ...」
耳朶をぺろりと舐められて、私は体じゅうが熱くなるのを感じた。
「これからもよろしくね、奥さん」
「...!は、はい!」
二人でならきっと、どんな道も歩いていける。
これからの未来を想像して、私はカムイにそっとキスをした。
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