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Until the day when I get married.-Light of a new request-
第142話
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「アイリス、アスパラガスとひき肉はあるか?」
「うん」
私はエリックに手渡した。
「ありがとう。一緒に切ってくれるか?」
「分かった」
どうすればいいのか、分からなかった。
でも、エリックが丁寧に教えてくれた。
「あとは、パイ生地に入れるだけだ。卵と生クリームはあるが...」
「チーズなら持ってます」
メルがそっと渡してくれた。
そのあとエリックは私の手を握って、一緒にチーズをかけてくれた。
「あとはオーブンに入れれば終わりだ」
そのときも、なんだかどきどきした。
...メルに聞いたら、どうしてなのか分かるかな。
教えてくれるかな。
ー**ー
「メル、上手くいったみたいだよ」
「はい!」
メルはふわふわとした笑みをうかべながら、オムレツの出来を見ていた。
勿論、上手くいったのは料理だけではない。
二人の気まずそうな雰囲気をなくすことも上手くいったのだ。
(二人とも少しずつ距離が近づいてる気がする)
「カムイ、取り敢えずできました」
「ありがとう、メル」
お礼を言うと、メルはぱあっと明るい表情で俺をじっと見つめていた。
俺はいつもどおり、頭をぽんと撫でた。
「さて、あとは盛りつけるだけだね」
「はい!」
焼いてきたアップルパイが冷めないうちに、なんとか全ての料理を作ることができた。
「キッシュは上手くいった?」
「ああ」
「早速いただいてもいいですか?」
「どうぞ」
二人とも返事がそっけなく聞こえる所は似ているようだ。
「「いただきます」」
メルと声が揃い、俺たちは笑いあった。
それからキッシュをゆっくりと口に運んでいく...。
「美味しいです!」
「うん、サクサクしてるね」
エリックは安心したような表情で、アイリスは少し照れたような表情で俺たちが食べているのを見ていた。
「アイリスさん、私たちが焼いたアップルパイも美味しいと思うので...食べてみてください」
「...分かった」
アイリスは黙々と食べはじめた。
無言だったので口に合わなかったのかと思っていると、アイリスは小さく美味しいと呟いた。
「よかったね、メル」
「はい!」
「...」
なんだかエリックの様子がおかしいような気がする。
俺は思いきってエリックに声をかけた。
「エリック、ちょっときみの部屋で話そうか」
「...?ああ」
「俺たちのことは気にせず、二人は食べててね」
ー*ー
「はい、分かりました」
カムイがエリックさんと二人きりになりたいということは、きっとこれから先のお仕事の話なのだろう。
私はそう思い、食事を続けることにした。
「あの...」
「どうかしましたか?」
「相談が、ある」
アイリスさんが私に相談?
「私でよければお聞きします」
「メルはどきどきすることって、ある?」
どきどきすること...ということは、アイリスさんはやっぱりエリックさんにどきどきしているのだろうか。
「ありますよ」
「どんなとき?」
「カムイが優しくしてくれたときや、カムイと手を繋いだとき...あとは、そのっ、」
(キスされたとき、なんて恥ずかしくて言えません!)
「分かった」
「あ、アイリスさんはあるんですか?」
アイリスさんは少し考えたあと、もじもじしながら教えてくれた。
「...うん。エリックが褒めてくれたときとか、頭をぽふぽふされたときとか。なんだか恥ずかしくなってくる。でも、エリックはどう思っているのか分からない」
「アイリスさんは、エリックさんのことが好きなんですね」
アイリスさんは意味がよく分からないという顔をしていた。
「私は、メルもカムイも好き」
「でも、エリックさんはそれとは違った『好き』なんですよね」
アイリスさんはこくりと頷いた。
「それはきっと、恋です」
「恋...?」
私がそう言うと、アイリスさんは顔を真っ赤にして俯いた。
「エリックには言わないで」
「はい、言いません」
私がそう言うと、アイリスさんは信じてくれたらしく、思っていることをいっぱい教えてくれた。
(アイリスさんの力になりたいです)
ー**ー
「話とはなんだ?」
エリックはとても不思議がっている様子だった。
「アイリスのこと、どう思ってるの?」
「...疑問に思うことはある」
「どういうこと?」
「アイリスが笑うと、胸が締めつけられるような感覚に陥る。アイリスが悲しそうだと、俺も悲しくなってくる。...俺は、おかしくなったのか?」
真面目な表情で言ってくるところを見る限り、ふざけているわけではなさそうだ。
(まさかここまで鈍感だとは)
「それって恋心じゃない?」
「こっ...」
エリックは頬を赤く染めた。
どうやら本当に本人たちには自覚がなかったようだ。
「思いを伝えてみたら?」
「だが、もし嫌がられたらどうする?それこそ毎日気まずくなってしまう」
「アイリスが嫌がっているようには見えないけど...」
「...それなら、考えておく」
「俺の話は終わり!俺たちはそろそろ帰らないと」
俺は部屋を出てメルが食べ終わっているのを確認すると、すぐに手を繋いだ。
「そろそろ帰ろう」
「は、はい...!お二人とも、おやすみなさい」
「おやすみ」
「...おやすみ」
こうして二人で急いで家まで帰った。
メルの手が、いつもより熱くなっているような気がした。
「うん」
私はエリックに手渡した。
「ありがとう。一緒に切ってくれるか?」
「分かった」
どうすればいいのか、分からなかった。
でも、エリックが丁寧に教えてくれた。
「あとは、パイ生地に入れるだけだ。卵と生クリームはあるが...」
「チーズなら持ってます」
メルがそっと渡してくれた。
そのあとエリックは私の手を握って、一緒にチーズをかけてくれた。
「あとはオーブンに入れれば終わりだ」
そのときも、なんだかどきどきした。
...メルに聞いたら、どうしてなのか分かるかな。
教えてくれるかな。
ー**ー
「メル、上手くいったみたいだよ」
「はい!」
メルはふわふわとした笑みをうかべながら、オムレツの出来を見ていた。
勿論、上手くいったのは料理だけではない。
二人の気まずそうな雰囲気をなくすことも上手くいったのだ。
(二人とも少しずつ距離が近づいてる気がする)
「カムイ、取り敢えずできました」
「ありがとう、メル」
お礼を言うと、メルはぱあっと明るい表情で俺をじっと見つめていた。
俺はいつもどおり、頭をぽんと撫でた。
「さて、あとは盛りつけるだけだね」
「はい!」
焼いてきたアップルパイが冷めないうちに、なんとか全ての料理を作ることができた。
「キッシュは上手くいった?」
「ああ」
「早速いただいてもいいですか?」
「どうぞ」
二人とも返事がそっけなく聞こえる所は似ているようだ。
「「いただきます」」
メルと声が揃い、俺たちは笑いあった。
それからキッシュをゆっくりと口に運んでいく...。
「美味しいです!」
「うん、サクサクしてるね」
エリックは安心したような表情で、アイリスは少し照れたような表情で俺たちが食べているのを見ていた。
「アイリスさん、私たちが焼いたアップルパイも美味しいと思うので...食べてみてください」
「...分かった」
アイリスは黙々と食べはじめた。
無言だったので口に合わなかったのかと思っていると、アイリスは小さく美味しいと呟いた。
「よかったね、メル」
「はい!」
「...」
なんだかエリックの様子がおかしいような気がする。
俺は思いきってエリックに声をかけた。
「エリック、ちょっときみの部屋で話そうか」
「...?ああ」
「俺たちのことは気にせず、二人は食べててね」
ー*ー
「はい、分かりました」
カムイがエリックさんと二人きりになりたいということは、きっとこれから先のお仕事の話なのだろう。
私はそう思い、食事を続けることにした。
「あの...」
「どうかしましたか?」
「相談が、ある」
アイリスさんが私に相談?
「私でよければお聞きします」
「メルはどきどきすることって、ある?」
どきどきすること...ということは、アイリスさんはやっぱりエリックさんにどきどきしているのだろうか。
「ありますよ」
「どんなとき?」
「カムイが優しくしてくれたときや、カムイと手を繋いだとき...あとは、そのっ、」
(キスされたとき、なんて恥ずかしくて言えません!)
「分かった」
「あ、アイリスさんはあるんですか?」
アイリスさんは少し考えたあと、もじもじしながら教えてくれた。
「...うん。エリックが褒めてくれたときとか、頭をぽふぽふされたときとか。なんだか恥ずかしくなってくる。でも、エリックはどう思っているのか分からない」
「アイリスさんは、エリックさんのことが好きなんですね」
アイリスさんは意味がよく分からないという顔をしていた。
「私は、メルもカムイも好き」
「でも、エリックさんはそれとは違った『好き』なんですよね」
アイリスさんはこくりと頷いた。
「それはきっと、恋です」
「恋...?」
私がそう言うと、アイリスさんは顔を真っ赤にして俯いた。
「エリックには言わないで」
「はい、言いません」
私がそう言うと、アイリスさんは信じてくれたらしく、思っていることをいっぱい教えてくれた。
(アイリスさんの力になりたいです)
ー**ー
「話とはなんだ?」
エリックはとても不思議がっている様子だった。
「アイリスのこと、どう思ってるの?」
「...疑問に思うことはある」
「どういうこと?」
「アイリスが笑うと、胸が締めつけられるような感覚に陥る。アイリスが悲しそうだと、俺も悲しくなってくる。...俺は、おかしくなったのか?」
真面目な表情で言ってくるところを見る限り、ふざけているわけではなさそうだ。
(まさかここまで鈍感だとは)
「それって恋心じゃない?」
「こっ...」
エリックは頬を赤く染めた。
どうやら本当に本人たちには自覚がなかったようだ。
「思いを伝えてみたら?」
「だが、もし嫌がられたらどうする?それこそ毎日気まずくなってしまう」
「アイリスが嫌がっているようには見えないけど...」
「...それなら、考えておく」
「俺の話は終わり!俺たちはそろそろ帰らないと」
俺は部屋を出てメルが食べ終わっているのを確認すると、すぐに手を繋いだ。
「そろそろ帰ろう」
「は、はい...!お二人とも、おやすみなさい」
「おやすみ」
「...おやすみ」
こうして二人で急いで家まで帰った。
メルの手が、いつもより熱くなっているような気がした。
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