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夏彦ルート
第36話
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「あの、夏彦…」
「誰にだって、言いたくないことはあるでしょ?だから、俺は無理矢理訊こうとは思わない。ただ、これだけは教えて。
…あの蔦は、月見ちゃんが何かしらの方法で持っているものなの?」
夏彦は優しい。今だって、多分私を騙そうと思って言っているわけではないことは分かる。
これ以上心配をかけるわけにはいかない。
「…他の人には、内緒にしてもらえますか?」
「勿論。ふたりだけの秘密にしよう」
「この蕀さんたちは、私の能力です。いつからと言われても説明できないのですが…」
それから私は、自分が知っている限りのことを話した。
蕀さんたちのおかげで助かったこともあったこと、能力を使う度に手のひらから血が止まらなくなること、暴力的なことには使ったことはないこと…。
夏彦はただ黙って話を聞いてくれた。
「…黙っていてごめんなさい」
「ごめん、まだちょっと頭で整理しきれてないんだけど…なかなか人には言えないよね。
信じてもらえるかどうかも分からないし、他の人が持っていないものだと思い悩むこともある。
言いにくいことだっただろうに、話してくれてありがとう。大丈夫、誰にも言わないから。たから…これからもよろしくね」
てっきり追い出されるものだとばかり思っていた。
こんな化け物じみた力を持っているのだからそうなっても仕方ないと思っていたのに、一緒にいたいと思ってしまう。
「もう独りで背負わなくていいんだよ。今まで大変だったね」
「ごめんなさい…」
ただ謝ることしかできなくて、それが情けなくて…とにかく感情がぐちゃぐちゃだ。
俯いて泣きじゃくる私を、夏彦はただ抱きしめてくれる。
甘えてばかりではいられないと思うのに、そのままの体勢で泣き続けた。
「本当に、ごめんなさい…」
「気にしなくても大丈、」
「ああ!なっちゃんが月見を泣かせてる!」
部屋の扉が勢いよく開かれたかと思うと、そこには花菜が立っていた。
後ろから秋久さんもやってきて、苦笑混じりに話しはじめる。
「花菜、部屋に入るときはノックするのが基本だろ?
それから…調査が終わったから報告書を持ってきた」
「ありがとうアッキー。本当に助かるよ」
「私だってちゃんとお仕事したのに…」
「花菜もありがとう」
夏彦は普通に話をしていて、その様子を見ていると少し安心する。
ただ、彼はいつもどおりに行動しているように見えるだけだ。
「その蔦、抜き取ったのか?」
「うん。雑草って綺麗なのも多いから、できればそのまま咲かせておきたいんだけどね…」
握られた蕀さんから感じ取ったのは、侵入した相手に対する怒りだった。
…これから私に何ができるだろう。
「誰にだって、言いたくないことはあるでしょ?だから、俺は無理矢理訊こうとは思わない。ただ、これだけは教えて。
…あの蔦は、月見ちゃんが何かしらの方法で持っているものなの?」
夏彦は優しい。今だって、多分私を騙そうと思って言っているわけではないことは分かる。
これ以上心配をかけるわけにはいかない。
「…他の人には、内緒にしてもらえますか?」
「勿論。ふたりだけの秘密にしよう」
「この蕀さんたちは、私の能力です。いつからと言われても説明できないのですが…」
それから私は、自分が知っている限りのことを話した。
蕀さんたちのおかげで助かったこともあったこと、能力を使う度に手のひらから血が止まらなくなること、暴力的なことには使ったことはないこと…。
夏彦はただ黙って話を聞いてくれた。
「…黙っていてごめんなさい」
「ごめん、まだちょっと頭で整理しきれてないんだけど…なかなか人には言えないよね。
信じてもらえるかどうかも分からないし、他の人が持っていないものだと思い悩むこともある。
言いにくいことだっただろうに、話してくれてありがとう。大丈夫、誰にも言わないから。たから…これからもよろしくね」
てっきり追い出されるものだとばかり思っていた。
こんな化け物じみた力を持っているのだからそうなっても仕方ないと思っていたのに、一緒にいたいと思ってしまう。
「もう独りで背負わなくていいんだよ。今まで大変だったね」
「ごめんなさい…」
ただ謝ることしかできなくて、それが情けなくて…とにかく感情がぐちゃぐちゃだ。
俯いて泣きじゃくる私を、夏彦はただ抱きしめてくれる。
甘えてばかりではいられないと思うのに、そのままの体勢で泣き続けた。
「本当に、ごめんなさい…」
「気にしなくても大丈、」
「ああ!なっちゃんが月見を泣かせてる!」
部屋の扉が勢いよく開かれたかと思うと、そこには花菜が立っていた。
後ろから秋久さんもやってきて、苦笑混じりに話しはじめる。
「花菜、部屋に入るときはノックするのが基本だろ?
それから…調査が終わったから報告書を持ってきた」
「ありがとうアッキー。本当に助かるよ」
「私だってちゃんとお仕事したのに…」
「花菜もありがとう」
夏彦は普通に話をしていて、その様子を見ていると少し安心する。
ただ、彼はいつもどおりに行動しているように見えるだけだ。
「その蔦、抜き取ったのか?」
「うん。雑草って綺麗なのも多いから、できればそのまま咲かせておきたいんだけどね…」
握られた蕀さんから感じ取ったのは、侵入した相手に対する怒りだった。
…これから私に何ができるだろう。
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