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春人ルート
第65話
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「何を話したの?」
「ひ、秘密です」
流石に本人に言えるような内容ではないので、適当に誤魔化してしまう。
「…言いたくないなら無理に聞こうとは思ってないけど、もし大丈夫じゃないと思うことがあったら話して」
「ありがとうございます」
心配をかけっぱなしなのが本当に申し訳ない。
ただ歩いているだけなのに、心がこんなに満たされるとは思っていなかった。
「…そのまま歩いていたら転びそうだから」
「あ、ありがとうございます」
差し出された手を掴むと、なんだかぼろぼろになっているのが分かる。
一体何があったのだろうか。
「何か作っていたんですか?」
「まあ、そんなところ。ちょっと修理の部品をばらまいちゃったから拾ってたらこうなった」
自分の怪我の心配をしてほしいのに、春人はいつも私のことばかり気にかけてくれているような気がする。
「…あの、ちょっとだけそこに座ってもらえませんか?」
「俺は構わないけど…」
首を傾げながらベンチに腰掛ける彼の指を確認すると、やっぱり少し切れている。
ポケットに入れていた小箱に手を伸ばして、その中の薬草を取り出した。
「…結構滲みるね」
「ごめんなさい、すぐに治るものがこれしかなくて…」
「それは全然構わないけど、貴重なものなんじゃないの?」
「たまたま摘めたものなので、そこまで貴重なものではありません」
「…今更だけど、君の力は本当に人を助けることに特化したものなんだね。蕀といい君の正確といい…無茶しないか心配になる」
まさかそんなふうに思われているとは思わなかった。
蕀さんたちのことを素敵だと言ってくれることも、傷を負っていない方の手で頭を撫でてもらえるのも嬉しい。
「私は大丈夫です。今は、春人が一緒にいてくれるので…。迷惑をかけないように頑張ります」
「あんまり頑張りすぎないか心配だけどね」
「…い、一応終わりました」
「ありがとう」
蕀さんたちの中から時々生えてくる薬草…まさかそれがこんな形で役立つなんて思っていなかった。
お金を持っていない私にとって、時々売るものという認識が強かったからだ。
「なにか食べたいもの、ある?」
「美味しいものならなんでもいいです」
「たまにはあれが食べたいとか言っていいと思うけど…。それじゃあ、今日は外食してみよう」
「外食、ですか?」
「最近ずっと張り詰めて疲れてきたし、たまには息抜きした方がいい。
少し人が多いから、大丈夫じゃないと思ったらすぐ言って」
「わ、分かりました…」
少し不安に思いながらも、夕陽に照らされながら少しずつ歩いていく。
春人の隣は居心地がよくて、時間を忘れてしまいそうになる。
…もし沢山のことが終わっても、こうしてふたりでいることは赦されるだろうか。
「ひ、秘密です」
流石に本人に言えるような内容ではないので、適当に誤魔化してしまう。
「…言いたくないなら無理に聞こうとは思ってないけど、もし大丈夫じゃないと思うことがあったら話して」
「ありがとうございます」
心配をかけっぱなしなのが本当に申し訳ない。
ただ歩いているだけなのに、心がこんなに満たされるとは思っていなかった。
「…そのまま歩いていたら転びそうだから」
「あ、ありがとうございます」
差し出された手を掴むと、なんだかぼろぼろになっているのが分かる。
一体何があったのだろうか。
「何か作っていたんですか?」
「まあ、そんなところ。ちょっと修理の部品をばらまいちゃったから拾ってたらこうなった」
自分の怪我の心配をしてほしいのに、春人はいつも私のことばかり気にかけてくれているような気がする。
「…あの、ちょっとだけそこに座ってもらえませんか?」
「俺は構わないけど…」
首を傾げながらベンチに腰掛ける彼の指を確認すると、やっぱり少し切れている。
ポケットに入れていた小箱に手を伸ばして、その中の薬草を取り出した。
「…結構滲みるね」
「ごめんなさい、すぐに治るものがこれしかなくて…」
「それは全然構わないけど、貴重なものなんじゃないの?」
「たまたま摘めたものなので、そこまで貴重なものではありません」
「…今更だけど、君の力は本当に人を助けることに特化したものなんだね。蕀といい君の正確といい…無茶しないか心配になる」
まさかそんなふうに思われているとは思わなかった。
蕀さんたちのことを素敵だと言ってくれることも、傷を負っていない方の手で頭を撫でてもらえるのも嬉しい。
「私は大丈夫です。今は、春人が一緒にいてくれるので…。迷惑をかけないように頑張ります」
「あんまり頑張りすぎないか心配だけどね」
「…い、一応終わりました」
「ありがとう」
蕀さんたちの中から時々生えてくる薬草…まさかそれがこんな形で役立つなんて思っていなかった。
お金を持っていない私にとって、時々売るものという認識が強かったからだ。
「なにか食べたいもの、ある?」
「美味しいものならなんでもいいです」
「たまにはあれが食べたいとか言っていいと思うけど…。それじゃあ、今日は外食してみよう」
「外食、ですか?」
「最近ずっと張り詰めて疲れてきたし、たまには息抜きした方がいい。
少し人が多いから、大丈夫じゃないと思ったらすぐ言って」
「わ、分かりました…」
少し不安に思いながらも、夕陽に照らされながら少しずつ歩いていく。
春人の隣は居心地がよくて、時間を忘れてしまいそうになる。
…もし沢山のことが終わっても、こうしてふたりでいることは赦されるだろうか。
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