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夏彦ルート
第100話
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そこからしばらく進んだところに小さな石碑のようなものが建てられていて、それが何なのか直感的に分かってしまった。
「あのね、兄さん。この子は月見ちゃんっていうんだ彼女のおかげで全部終わったんだよ」
いつの間に用意したのか花束を置いて、その場に跪いている。
作法が分からない私は、同じようにその場に跪く。
目を閉じて、取り敢えず挨拶だけはできた…と思う。
「ごめん。できればもっと早く行っておく予定だったんだけど無理だったんだ」
「私も挨拶してみたかったので、今日ここに来られてよかったんです」
「…それから、ちゃんと月見ちゃんを護っていくんだって誓っておきたかったんだ。
…この場所は色々なことが始まった場所だから」
夏彦は立ちあがると、そこから少し離れた場所まで私を運んでくれた。
「じ、自分で歩けますから…」
「ううん、俺がこうしたいんだ。それに、今夜は月見ちゃんにも聞いてほしい話があるしね」
一体どんな話をするんだろうと首を傾げていると、夏彦は顔を真っ赤にして笑った。
「最初はただ力になりたいと思ってた。困っている人を放っておくことなんてできないから…そういう理由で月見ちゃんに家においでって誘ったんだ。
だけど、いつの間にかそれだけじゃなくなってた。俺の為に身を呈してくれたり、よく笑ってくれるようになって…一緒にいるのが楽しくなったんだ。
だから、これからはただの同居人じゃなくて未来を一緒に歩ける関係になりたい。…月見ちゃん、俺の恋人になって」
夏彦からそんなふうに言ってくれるとは思っていなかった。
私は人よりできることが少なくて、まだまだ一般常識も知らないことが多い。
そんな私でも好きでいてくれる…側にいてもいいのだろうか。
そんな不安が頭をよぎったけれど、覚悟を決めて顔をあげる。
「私には、まだまだ知らないことも多くて…多分、困らせることも多いと思います。
それでも私は、夏彦と一緒に過ごしていきたいんです。隣にいさせてください」
「…うん、ありがとう」
鞄からできあがったハンカチを取り出して夏彦に渡すと、向日葵が咲いたような笑顔を向けてくれた。
「一生大事にするね。ハンカチも、月見ちゃんの気持ちも」
そっと手を取られて、優しく口づけられた。
「…!」
「…いつか別の場所にするけど、今はここにしておく」
毎日こんなにどきどきしていたら、好きという感情の花はどんなふうに育ってしまうのだろう。
きっと今目の前に見えている花より綺麗に咲き誇る、それだけは分かる。
この日見た景色は今まで生きてきたなかで1番の想い出になるだろう。
花たちが祝うようにそよぐのを見つめながら、しばらくふたりでただ笑いあった。
「あのね、兄さん。この子は月見ちゃんっていうんだ彼女のおかげで全部終わったんだよ」
いつの間に用意したのか花束を置いて、その場に跪いている。
作法が分からない私は、同じようにその場に跪く。
目を閉じて、取り敢えず挨拶だけはできた…と思う。
「ごめん。できればもっと早く行っておく予定だったんだけど無理だったんだ」
「私も挨拶してみたかったので、今日ここに来られてよかったんです」
「…それから、ちゃんと月見ちゃんを護っていくんだって誓っておきたかったんだ。
…この場所は色々なことが始まった場所だから」
夏彦は立ちあがると、そこから少し離れた場所まで私を運んでくれた。
「じ、自分で歩けますから…」
「ううん、俺がこうしたいんだ。それに、今夜は月見ちゃんにも聞いてほしい話があるしね」
一体どんな話をするんだろうと首を傾げていると、夏彦は顔を真っ赤にして笑った。
「最初はただ力になりたいと思ってた。困っている人を放っておくことなんてできないから…そういう理由で月見ちゃんに家においでって誘ったんだ。
だけど、いつの間にかそれだけじゃなくなってた。俺の為に身を呈してくれたり、よく笑ってくれるようになって…一緒にいるのが楽しくなったんだ。
だから、これからはただの同居人じゃなくて未来を一緒に歩ける関係になりたい。…月見ちゃん、俺の恋人になって」
夏彦からそんなふうに言ってくれるとは思っていなかった。
私は人よりできることが少なくて、まだまだ一般常識も知らないことが多い。
そんな私でも好きでいてくれる…側にいてもいいのだろうか。
そんな不安が頭をよぎったけれど、覚悟を決めて顔をあげる。
「私には、まだまだ知らないことも多くて…多分、困らせることも多いと思います。
それでも私は、夏彦と一緒に過ごしていきたいんです。隣にいさせてください」
「…うん、ありがとう」
鞄からできあがったハンカチを取り出して夏彦に渡すと、向日葵が咲いたような笑顔を向けてくれた。
「一生大事にするね。ハンカチも、月見ちゃんの気持ちも」
そっと手を取られて、優しく口づけられた。
「…!」
「…いつか別の場所にするけど、今はここにしておく」
毎日こんなにどきどきしていたら、好きという感情の花はどんなふうに育ってしまうのだろう。
きっと今目の前に見えている花より綺麗に咲き誇る、それだけは分かる。
この日見た景色は今まで生きてきたなかで1番の想い出になるだろう。
花たちが祝うようにそよぐのを見つめながら、しばらくふたりでただ笑いあった。
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