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冬真ルート
第45話
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「スノウ、一緒に待っていましょう」
そう話して手を伸ばした瞬間だった。
ずきずきと痛みだす腕を押さえて、その場に蹲る。
突然のことに頭が真っ白になりながら、スノウが近づいてこないように蕀さんたちを呼び出そうとしたそのときだった。
「何があったの?」
「と、ま…」
「痛い?」
その言葉にただ頷くことしかできない。
この痛みは離れたところからやってきている。
もしかすると、冬香さんのところからきているのかもしれない。
「冬香さんに、何かおきているのかもしれません」
「どうしてあいつの名前が出てくるの?」
「…蔦を、渡したんです。もしかすると、この痛みはそこからきているのかも…」
どうしても痛くて、腕に爪が食いこむくらい強く押さえてしまう。
今までで1番痛むような気がするけれど、どうすれば抑えられるのかなんて分からない。
「鎮静剤か…だけどそれでいい気がしない。とにかく痛みを抑えたいんだけど、どう痛むのか説明できる?」
首を横にふりながら、一か八か腕を誰もいない方にかざす。
「──お願い、蕀さんたち」
短くしか出せなかったものの、だんだん痛みがひいていく。
そのうえで手招きするように誰かに呼ばれている気がした。
「大丈夫なの?」
「痛みはもうほとんどありません。それより、誰かが呼んでいるみたいです。行ってみてもいいですか?」
「…分かった。僕も行く」
「お願いします」
私の突拍子もない話を信じてくれることにただ感謝しながら、そのまま真っ直ぐ扉の前に立つ。
血で汚してしまうと迷っていると、冬真がゆっくり開けてくれた。
「これで通れる?」
「ありがとうございます」
指先がじくじくと痛むのを誤魔化して、ひたすら気配がする方に向かって歩いた。
辿り着いたのは廃教会で、そっと建物に入ってみる。
そこには沢山の資料が並んでいる。
「まさかこんな構造になってるとは…気配はどっちからする?」
「左側です」
部屋が少なかったおかげですぐに分かった。
少し奥に入ると、誰かが倒れているのが見える。
「大丈夫ですか!?」
駆け寄ってみると、かなり酷い怪我を負った冬香さんが倒れていた。
「やあ、蕀姫。と…冬真?ふたりとも、どうしてここまで…」
「蕀さんたちが教えてくれたんです。冬香さんが危ないって」
「ああ、それで…。ごめん、仕事で失敗しちゃったんだ」
顔や頭からも血が出ていて、このまま放っておいたらまずいとすぐに理解する。
冬真はどう考えているんだろう。
「処置するから黙ってて」
「え、冬真が治療してくれるの?優しい…」
「この子の為だから」
持ってきていた救急箱を広げて、そこから色々な道具を取り出す。
いつもより凍りついた表情に、まだ仲良くはできないかもしれないと俯いた。
そう話して手を伸ばした瞬間だった。
ずきずきと痛みだす腕を押さえて、その場に蹲る。
突然のことに頭が真っ白になりながら、スノウが近づいてこないように蕀さんたちを呼び出そうとしたそのときだった。
「何があったの?」
「と、ま…」
「痛い?」
その言葉にただ頷くことしかできない。
この痛みは離れたところからやってきている。
もしかすると、冬香さんのところからきているのかもしれない。
「冬香さんに、何かおきているのかもしれません」
「どうしてあいつの名前が出てくるの?」
「…蔦を、渡したんです。もしかすると、この痛みはそこからきているのかも…」
どうしても痛くて、腕に爪が食いこむくらい強く押さえてしまう。
今までで1番痛むような気がするけれど、どうすれば抑えられるのかなんて分からない。
「鎮静剤か…だけどそれでいい気がしない。とにかく痛みを抑えたいんだけど、どう痛むのか説明できる?」
首を横にふりながら、一か八か腕を誰もいない方にかざす。
「──お願い、蕀さんたち」
短くしか出せなかったものの、だんだん痛みがひいていく。
そのうえで手招きするように誰かに呼ばれている気がした。
「大丈夫なの?」
「痛みはもうほとんどありません。それより、誰かが呼んでいるみたいです。行ってみてもいいですか?」
「…分かった。僕も行く」
「お願いします」
私の突拍子もない話を信じてくれることにただ感謝しながら、そのまま真っ直ぐ扉の前に立つ。
血で汚してしまうと迷っていると、冬真がゆっくり開けてくれた。
「これで通れる?」
「ありがとうございます」
指先がじくじくと痛むのを誤魔化して、ひたすら気配がする方に向かって歩いた。
辿り着いたのは廃教会で、そっと建物に入ってみる。
そこには沢山の資料が並んでいる。
「まさかこんな構造になってるとは…気配はどっちからする?」
「左側です」
部屋が少なかったおかげですぐに分かった。
少し奥に入ると、誰かが倒れているのが見える。
「大丈夫ですか!?」
駆け寄ってみると、かなり酷い怪我を負った冬香さんが倒れていた。
「やあ、蕀姫。と…冬真?ふたりとも、どうしてここまで…」
「蕀さんたちが教えてくれたんです。冬香さんが危ないって」
「ああ、それで…。ごめん、仕事で失敗しちゃったんだ」
顔や頭からも血が出ていて、このまま放っておいたらまずいとすぐに理解する。
冬真はどう考えているんだろう。
「処置するから黙ってて」
「え、冬真が治療してくれるの?優しい…」
「この子の為だから」
持ってきていた救急箱を広げて、そこから色々な道具を取り出す。
いつもより凍りついた表情に、まだ仲良くはできないかもしれないと俯いた。
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