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秋久ルート
第69話
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「お嬢ちゃん、そこで何してる?」
中庭で蕀さんたちを編んでいると、後ろから声をかけられる。
振り向くと、秋久さんと冬真さんがエプロンをつけて立っていた。
「は、花かんむりを作ってみようと思って…。勝手にやってごめんなさい」
「いなくなってないならいい。お嬢ちゃんがいなくなったって冬真が心配してた」
「秋久さん…!」
「これが終わったらすぐ戻ります」
時々言葉に棘があるけれど、冬真さんも優しい。
秋久さんは私が何を使っているのか見えたらしく、優しく笑って冬真さんの手を引っ張った。
「お嬢ちゃんがここにいるのは分かったし、俺たちは戻るとするか」
「そうだね」
冬真さんは納得していないようにみえたけれど、秋久さんとふたりで歩いていった。
「こんな感じ、でしょうか」
不格好なものではあるけれど、包丁を真似して作ってみた武器だ。
誰にも傷ついてほしくないから、護る力がほしい。
そんな私にできることはこれくらいだ。
「お待たせしました」
「紅茶を淹れたから、もし嫌じゃなければ飲んでいってくれ」
「ありがとうございます」
手を洗って冬真さんの隣に座ると、何故か距離をとられてしまった。
「ご、ごめんなさい」
「別に嫌とか、そういうわけじゃなくて…あんまり見られたくないものなんだ」
「気づかなくてごめんなさい」
「いや、だから、」
「ふたりとも、そのままじゃ埒が明かなくなるぞ」
秋久さんは優しく笑っていたけれど、なんだか疲れているように見える。
大丈夫か訊いても、大丈夫だと答えられてしまうだろう。
「秋久さん」
「どうした?」
「もしよければ、朝ご飯のチョコレートソースの作り方を教えてほしいです」
「俺でいいならいくらでも手伝う」
「ありがとうございます」
冬真さんが何を書いているのかも気になるけれど、今は秋久さんに少しでも苦しいことを忘れてほしかった。
「そういえば、いつの間に帰ってきていたんですか?」
「30分くらい前だ。丁度仕事が片づいたところだったからな」
「そうなんですね…」
急に足元がぐらついて、そのまま転びそうになる。
そんな私の体を彼は支えてくれた。
「平気か?」
「は、はい…」
耳元で聞こえる秋久さんの声に、どうしてか緊張してしまう。
抱きしめられているような体勢も、優しい息遣いも、全部が私の体を温めているみたいだ。
「大丈夫ならよかった」
私を見て彼はほっとしたように呟く。
どうしてこんなにどきどきしているのか、嫌だと思っていないのか、今の私には分からない。
なんとか答えを出そうとしたけれど、砂時計の砂がほとんど落ちきっていた。
「そろそろ仕上げるぞ」
「は、はい…!」
中庭で蕀さんたちを編んでいると、後ろから声をかけられる。
振り向くと、秋久さんと冬真さんがエプロンをつけて立っていた。
「は、花かんむりを作ってみようと思って…。勝手にやってごめんなさい」
「いなくなってないならいい。お嬢ちゃんがいなくなったって冬真が心配してた」
「秋久さん…!」
「これが終わったらすぐ戻ります」
時々言葉に棘があるけれど、冬真さんも優しい。
秋久さんは私が何を使っているのか見えたらしく、優しく笑って冬真さんの手を引っ張った。
「お嬢ちゃんがここにいるのは分かったし、俺たちは戻るとするか」
「そうだね」
冬真さんは納得していないようにみえたけれど、秋久さんとふたりで歩いていった。
「こんな感じ、でしょうか」
不格好なものではあるけれど、包丁を真似して作ってみた武器だ。
誰にも傷ついてほしくないから、護る力がほしい。
そんな私にできることはこれくらいだ。
「お待たせしました」
「紅茶を淹れたから、もし嫌じゃなければ飲んでいってくれ」
「ありがとうございます」
手を洗って冬真さんの隣に座ると、何故か距離をとられてしまった。
「ご、ごめんなさい」
「別に嫌とか、そういうわけじゃなくて…あんまり見られたくないものなんだ」
「気づかなくてごめんなさい」
「いや、だから、」
「ふたりとも、そのままじゃ埒が明かなくなるぞ」
秋久さんは優しく笑っていたけれど、なんだか疲れているように見える。
大丈夫か訊いても、大丈夫だと答えられてしまうだろう。
「秋久さん」
「どうした?」
「もしよければ、朝ご飯のチョコレートソースの作り方を教えてほしいです」
「俺でいいならいくらでも手伝う」
「ありがとうございます」
冬真さんが何を書いているのかも気になるけれど、今は秋久さんに少しでも苦しいことを忘れてほしかった。
「そういえば、いつの間に帰ってきていたんですか?」
「30分くらい前だ。丁度仕事が片づいたところだったからな」
「そうなんですね…」
急に足元がぐらついて、そのまま転びそうになる。
そんな私の体を彼は支えてくれた。
「平気か?」
「は、はい…」
耳元で聞こえる秋久さんの声に、どうしてか緊張してしまう。
抱きしめられているような体勢も、優しい息遣いも、全部が私の体を温めているみたいだ。
「大丈夫ならよかった」
私を見て彼はほっとしたように呟く。
どうしてこんなにどきどきしているのか、嫌だと思っていないのか、今の私には分からない。
なんとか答えを出そうとしたけれど、砂時計の砂がほとんど落ちきっていた。
「そろそろ仕上げるぞ」
「は、はい…!」
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