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1人向け・看病系
祈りをこめた架け橋を(祈りシリーズです)
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...あ、ごめん。起こしちゃった?
今日は体調が悪いからってお昼前から寝てて、今はもう夜だよ。
そんなに謝らないで。さっきよりは顔色がいいみたいでよかった。
最近寝てなかったみたいだったけど、もしかして具合が悪くて眠れなかったの?
そうじゃないならいいけど...。
ご飯は食べられそう?それじゃあ一緒に食べよう。
準備してくるから、ちょっとだけ待ってて。
喜んでもらえたみたいでよかった。
もっとおかわり作っておいてもよかったかもしれないね。
お風呂、もう沸かしてあるから入れそうなら入っておいで。
俺は部屋にいるから、もし何かあったら呼んでね。
...今日はかなり具合が悪そうだったな。
できるだけ注意して見ておかないと、万が一ってこともあるだろうし...ん、手紙?
俺宛だけど、この字はもしかしなくても彼女からだ。
...《いつもは照れてしまってちゃんと言えないから手紙にしてみることにしました》
って、彼女らしい。
《検査や入院の度に心配をかけてごめんなさい。本当は別れようって話をしないといけないって思っていたけど、私はあなたが大好きでそんなことは言えません》
...普段のこと、かなり気にしてるのかな。
《ただ一言、お礼が言いたかった。どんなに忙しくても絶対にお見舞いにきてくれて、私と一緒にいてくれてありがとう》
...そんなの、俺が好きでやってるだけなのに。
《あなたを縛るみたいで嫌だけど、これから先もずっと一緒にいてくれますか?》
...どうしてそんな当たり前のことを聞くの?
君がいない世界なんて想像できないよ。
俺も手紙にしようかな。
あれ、もう出てたの?
...俺もお風呂入ってこようかな。
それじゃあまた後でね。
一応分かりやすい場所には置いてきたつもりだけど、読んでもらえるかな。
お待たせ...って、どうしたの、そんなにいきなり抱きついてきて?
ごめん、手紙を書くのは苦手だから短い文章になっちゃったんだ。
《俺だって、君に感謝したいことはいっぱいあります。まだまだ至らないところは多いと思うけど、これからも一緒にいてくれる?》...なんて、こんなことしか書けなかった。
本当は君みたいにもっとちゃんとしたのを書きたかったけど、何回書いてもしっくりこなかったんだ。
あの手紙、本当はちょっとびっくりした。
夜ふかししてたのはあの手紙を書いてくれたからだったんだね。
最近具合が悪そうだったし、大丈夫かなってちょっと心配だったけど...俺に抱きつけるなら大丈夫そうだね。
そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに...。
でも、嬉しかったのは本当だから。
...ありがとう。
君の体調がよくないときも一緒に戦っていけるようにもうちょっと色々勉強するから、これからもよろしくね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
覚え違いでなければ今日は手紙の日だったはずなので綴ってみました。
手紙とは、人の心を繋ぐ架け橋のようなものだと私は思っています。
今日は体調が悪いからってお昼前から寝てて、今はもう夜だよ。
そんなに謝らないで。さっきよりは顔色がいいみたいでよかった。
最近寝てなかったみたいだったけど、もしかして具合が悪くて眠れなかったの?
そうじゃないならいいけど...。
ご飯は食べられそう?それじゃあ一緒に食べよう。
準備してくるから、ちょっとだけ待ってて。
喜んでもらえたみたいでよかった。
もっとおかわり作っておいてもよかったかもしれないね。
お風呂、もう沸かしてあるから入れそうなら入っておいで。
俺は部屋にいるから、もし何かあったら呼んでね。
...今日はかなり具合が悪そうだったな。
できるだけ注意して見ておかないと、万が一ってこともあるだろうし...ん、手紙?
俺宛だけど、この字はもしかしなくても彼女からだ。
...《いつもは照れてしまってちゃんと言えないから手紙にしてみることにしました》
って、彼女らしい。
《検査や入院の度に心配をかけてごめんなさい。本当は別れようって話をしないといけないって思っていたけど、私はあなたが大好きでそんなことは言えません》
...普段のこと、かなり気にしてるのかな。
《ただ一言、お礼が言いたかった。どんなに忙しくても絶対にお見舞いにきてくれて、私と一緒にいてくれてありがとう》
...そんなの、俺が好きでやってるだけなのに。
《あなたを縛るみたいで嫌だけど、これから先もずっと一緒にいてくれますか?》
...どうしてそんな当たり前のことを聞くの?
君がいない世界なんて想像できないよ。
俺も手紙にしようかな。
あれ、もう出てたの?
...俺もお風呂入ってこようかな。
それじゃあまた後でね。
一応分かりやすい場所には置いてきたつもりだけど、読んでもらえるかな。
お待たせ...って、どうしたの、そんなにいきなり抱きついてきて?
ごめん、手紙を書くのは苦手だから短い文章になっちゃったんだ。
《俺だって、君に感謝したいことはいっぱいあります。まだまだ至らないところは多いと思うけど、これからも一緒にいてくれる?》...なんて、こんなことしか書けなかった。
本当は君みたいにもっとちゃんとしたのを書きたかったけど、何回書いてもしっくりこなかったんだ。
あの手紙、本当はちょっとびっくりした。
夜ふかししてたのはあの手紙を書いてくれたからだったんだね。
最近具合が悪そうだったし、大丈夫かなってちょっと心配だったけど...俺に抱きつけるなら大丈夫そうだね。
そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに...。
でも、嬉しかったのは本当だから。
...ありがとう。
君の体調がよくないときも一緒に戦っていけるようにもうちょっと色々勉強するから、これからもよろしくね。
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覚え違いでなければ今日は手紙の日だったはずなので綴ってみました。
手紙とは、人の心を繋ぐ架け橋のようなものだと私は思っています。
応援ありがとうございます!
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