和風異世界で『色気暗殺業』始めました。

*黒猫*

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男は誘惑に弱い。.7.

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「ちょ…ちょっと待てよ。
お…女の武器~?」

すんごい間抜けな声がでた。

「そうよ。」何かおかしい所ある?とでも言うような顔で美人さんが頷く。
ありまくりだわ。

「暗殺対象を~誘惑して懐に入り込んで~デレデレしてる間にコテンってさせるの~」
うふふ~じゃねーよ怜奈。

「いやいやいや、無理だって!お…俺、男だしっ…。
だ…大体、暗殺って人の命を奪うんだろ!?それ事態が無理だ!俺は人を殺せない!」


「人じゃないよ?」怜奈が首を傾げる。

「へ…?」

美人さんが無言で机から小刀を取りだし、こっちへ放り投げた。

「わっ危なっ」

なんとか柄のところでキャッチできた。あぶねえ…。

「それを、自分に刺してみなさい。」

「はっ?何いってんのっ?」

「刺してみなさい。」

「……えいっ」
怜奈が俺の手から小刀を奪い取り、首へ刺した。

「っっっっ!?!?!?」全身に悪寒が走り、視界が一瞬白くなる。耐え難い恐怖感が襲った。し…死ぬ死ぬ死ぬ!
待て、駄目だまじで死ぬ。短い人生だった。舞桜、俺がいなくても元気でな……
そこまで思って俺の意識は暗転……

…しなかった。

「っえ……?」

な……なんで死んでないの?俺…。いや、死にたいわけじゃないけどさ…。怜奈の野郎が確かに俺の首へ刺したよな?おそるおそる首へ手を回す。そういえば痛みがない…。

そこにはやはり小刀が深々と刺さっていた。認識すると同時に再び悪寒が走る。

だけどなんでだろう。刺さってるのに痛みがない。しかも刺さってるという感じがしない。
どういうことだ……!?と……とりあえず、抜こう。
俺は刀の柄をつかみ、ざわざわするのを我慢して思い切り抜いた。

「怜奈も結構えげついわね。」

「んふふ~そうでもないよ~?」

「……殺されたかと思った。っていうか、説明してくれ。」二人を睨む。

「それはね~、というか、私達の仕事はね、人に憑いた、『妖』というものを憑かれた人体を傷付けず、殺すことなのよ~。
で、その小さな刀は術を織り込んであって、人体には一切害はないけど、『妖』には首に一刺しで祓える?殺せるのよ~。分かった?」

頭が大混乱してわかんねーよ。

「えー、と、つまり、人を殺すんじゃなくて、よ…よう?を殺すっていうこと?この特殊なナイフで。」

「そうだわね。」

「え、じゃあ、ふ…普通に近ついてヤればいいじゃん!なんで誘惑なんてしてから…。」

「そうでもしなきゃ、妖は隙をみせないの。
道のど真ん中で刺すの?通報されるよ~。仮にも『暗殺』だからね。」

「それに、大体の妖の精神は人間の男に似ているらしいのよ。
私や怜奈みたいなスタイルがいい子がちょっと誘ったらすぐ鼻の下伸ばして取り込めるわ。一番、安全ですぐに殺せる方法なのよ。」

ごもっとも。
だけど、すっげえイラッてきたのはなんでだろうなぁ。

「ということでよろしくね!朱希ちゃん♪」

「は?なんで決定したみたいになってんの」

おいやめろ。肩に手を置くな。
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