転生したら大嫌いなキャラだったけど何故か主人公に愛されそうです

ジェーン

文字の大きさ
29 / 108

体調不良②

しおりを挟む
次に目を覚ましたら、夕方になってた。

まだ少し体はだるいけど、起きることは出来た。

「フェル?」

周りを見たらフェルがいない。

また会議かな?

昨日は不安になったけどフェルが居ない時は騎士団に何かあった時だと分かったからまた、騎士団に呼ばれてるのかもしれない。

外の景色を見ると夕陽が沈みかけていて、とても綺麗だ。

森の中では見ることが出来なかったし、前世でも見ることが出来なかったけど、こうして綺麗なものが見えるのも楽しい。

「ルナ」

「フェル…いつの間に戻って来たの?」

「ルナが夕陽を見てるあたりだよ。夕陽好き?」

「うん…綺麗だから」

するとフェルは僕の目元を触る。

「夕陽はルナの目と同じ色だね。」

「え?ぁ…そうだね」

フェルは僕を抱き寄せてくれる。

「フェル…」

「なに?」

「抱っこして?」

するとフェルは微笑み、僕を抱き上げてくれる。温かくてぽかぽかする。

「ルナは本当に可愛いね」

「フェルはかっこいいよ」

「ルナに言われると嬉しい」

かっこいい。本当に騎士様だし、素敵だし…

あといい匂いする。

「ルナ?」

「フェルっていい匂いするね。甘いお花の匂い」

「香水の匂いかな?」

「香水?」

「そうだよ」

フェルはチェストの中から可愛らしい小瓶を取り出す。

「これ。こうやって首とかにつけたら…」

「ひゃっ!!」

首に吹きかけられて声が出る。

するとふわりと花の香りがした。

「いい匂い…」

「これが香水。嗜みみたいなものだけどね。ルナも付ける?」

「ううん…フェルの方が似合ってるし…甘い匂い好き」

フェルは僕の髪に手を入れてくれる。

「ルナ専用の作ってあげるよ?甘い匂いが好きならそういうやつ」

「本当?」

「本当。街に香水専門店あるからさ。そこで作ってもらおうね。僕からのプレゼント」

「ありがとう。嬉しい」

フェルは僕の背中をさすって、キスをしてくれる。

「んっ…ふっ……」

舌を絡める深いキスをしてからもう一度抱きしめてくれる。

「ルナ。明日から魔法の練習するけど体調悪くなったらすぐ言ってね」

「うん」

「ルナの体の方が大切だからね」

フェルは僕の胸に手を当てる。

「ぁ…フェル…」

「ルナ…」

服を脱がされて、肌に吸い付かれる。

「ぁぁ…」

ちゅっちゅっと何回か肌を吸われ、首筋にも吸いつかれた。

「んぁっ…フェル好き…大好き」

「僕もルナが大好きだよ。だから痕を残させて」

「いいよ。フェル…フェル」

僕はフェルの名前を呼びながら、吸われる感覚に身を委ねる

「ルナ…」

「んぁぁぁ……」

かぷりと首を噛まれ、そして強く吸われた。

気持ちいい…気持ちいいよフェル

そう思いながらフェルの頭を抱きしめ、ただ与えられる快楽に身を委ねたのだった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている

迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。 読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)  魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。  ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。  それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。  それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。  勘弁してほしい。  僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい

翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。 それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん? 「え、俺何か、犬になってない?」 豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。

なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?

詩河とんぼ
BL
 前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?

俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜

小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」 魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で――― 義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

処理中です...