転生したら大嫌いなキャラだったけど何故か主人公に愛されそうです

病の話

会議

父上の部屋に入り、僕達はソファーに座る

「実は、ルナ達の症状が街でも現れているんだ」

「え？」

父上の言葉に僕達は顔を見合せる。

「発病者は皆、不治の病持ちか、憑依型の子だ。不治の病の発作と症状は同じで継続的に苦しむ。しかし命を落とすことはない。だが、何故かその症状を憑依型の魔法使いにも現れている」

「憑依型に不治の病…共通するとこはほとんどないけど…」

「ああ。そうだな」

不治の病の子も軽い子から重い子まで様々だし、色々違っているし、不治の病でもない憑依型の子まで倒れるのは珍しい。

「その原因を君たち三人に調べて欲しいんだ」

「分かりました」

「君たちが任務の間、パートナーの子は私と近衛が責任をもって見るからね」

僕達は頷く。本当はルナと離れたくないけど、苦しみが取れるなら仕方ないと思う。

「私的に、何か大きな魔法だと思う。それこそ病を引き起こす魔法」

「そんな魔法あるのですか？」

「あるにはあるよ。闇魔法の一種だけど人を病にする魔法があるんだ」

ということはその魔法を闇魔法の使い手が発動した？

けど、どうして病にする魔法を使ったのだろう？しかも一人ではなく国民なんて…

規模がデカすぎる。かなりの魔力も必要だし、魔力を補う装置だってあるがかなり大掛かりなものになるはず…

「手分けしてもいいから街で探してみて欲しい」

「分かりました。必ず何かしらの情報を掴んできます。」

そう言って僕達は部屋を後にしたのだった