【ライト版】元死にたがりは、異世界で奴隷達と自由気ままに生きていきます。

産屋敷 九十九

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第2章 奴隷を買いました。

第4話

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 ローダの薬屋を後にして、また宿に戻ってきた。内鍵をしっかりと閉めたことを確認し、服を脱いで、ケシの実から抽出した液体を入念に身体に塗り込んだ。そして、最後にケシの実を食べた。

 服を着て洗面所で身なりを整え、ローブを深く被る。ケシの実の入った二つの瓶と自分用の一週間分の服と下着は、麻袋に入れたままにしておき、そこから六着のローブを取り出す。そして、もう一つの大きな麻袋に移し替えた。

 さらに六着のローブを入れた方の麻袋に、所持金の登録収納となっている小さめの麻袋をほりこんで入り口をきゅっと結び、肩に抱えて私は宿を出た。

 次に向かうのは、奴隷商館だ。

 いよいよ、奴隷を買う時がきたか。

(あぁ、気が重い……。罪悪感で死にそう)


***


 そして、都内でも評判のいい奴隷商館『カミュア』にやってきた。

 ここでなめられたら質の良い奴隷が買えない。余裕のある風貌を装い、話し方も落ち着いた感じに変えた方が良さそうだ。

 深呼吸をして、ドアノブに手をかけて中へと入る。

「いらっしゃいませ。お客様、ご予約はされていらっしゃいますか?」

 蝶ネクタイをした中年の男性が腰を折って出迎えた。

(予約しないといけないのか。まぁいいか、ここ以外にもいい商館も聞いてるし)

「いや、急ぎで時間がなくて。予約が必要なら他をあたるよ」

「いえいえ、大丈夫ですよ。当店のご利用は初めてですか?」

「あぁ、奴隷を買うのも初めてだ。評判のいい奴隷商館を探していると聞いたら、ここだと皆口を揃えて言うものでな」

「数ある奴隷商館から当商館に足を運んで頂き、誠に有難う御座います。応接室へご案内させて頂きますので、どうぞこちらへ」


***


 応接室のソファに腰掛け、私は足を組んだ。目の前のローテーブルに紅茶が置かれた。だが、一切手をつけるつもりはない。

 何が入っているか分からないからな。

「どのような奴隷をご所望ですか?」

「護衛と知識の豊富な者を二人ずつ、あとは医学に長けた者を一人。他にもいいのがいれば買いたい。金に糸目はつけないのでな」

「ほぅ」

 男の品定めするような目が居心地悪い。頭の先から足の先まで舐めるように見られた。大方、こんな餓鬼が買える奴隷は安い奴だけだ、とか思っているんだろう。非常に不快、不快、実に不快だが、ここは耐える。見た目ばっかりは仕方がないからな。

 だから、私はここでステータスを表示した。


────────────────────────────────
 名前  レオリオ・ヒーラギ
 年齢  15歳
 性別  男
 種族  人間
 魔力  550,000
 スキル 調合,毒耐性
 所持金 99999999999999999,999Gギール
 装備  簡易軍服(黒)、ローブ(黒)、革
     手袋(黒:指先がない手袋デミグラブ)、麻袋、サ
     バイバルナイフ、ブーツ(黒)
 開示  ON(※改ざん済み。このカッコ内
        の文章は、相手には見えませ
        ん)
────────────────────────────────

「な……⁉︎ この額、」

 予想していた通り、向かいに座る男は表示されている異常な所持金の額に、両目を剥いた。

(嘘だ、とは言わせない!)

 一気に畳み掛けるように「身分証もみるか?」と、恭しく内ポケットから身分証を取り出し開いて、手帳をテーブル上で滑らせ見せた。男は慌てた様子で奪うように手に取ると、身分証の内容に視線を這わせ、暫くして手を震わせながら手帳を返してきた。

「し、失礼致しました!」
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