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第3章 奴隷と暮らすまで
第20話
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リンジーとウルジーの武器魔道具屋 変わった客②
─────────────────────
そうウルジーがガキンチョに説明すると、ウルジーの言葉を噛み締めるかのように暫く考える仕草をしてから口を開いた。
「なるほど、護身用なのでいかに大きなダメージを与えられるかということよりも、撃って逃げられる隙をつくれるかが重要なので、大丈夫です。お願いできますか?」
「あぁ! 問題ねぇよ、あんちゃん! 任せとけ!」
ウルジーがドンと拳を胸に当てるのを横目に、俺はガキンチョに聞く。
「作るのは構わねぇが、魔結石自体高額だ。高額なあまり、買わない奴の方が多い。ガキンチョ、お金は大丈夫なのか?」
「お金は問題ありません。命を守るための武器なので、寧ろいくらかかっても構いません。滞在中の宿の住所はここに書いてあるので、何かあったら教えてください。俺の名前は、レオリオです」と、紙切れを渡してきた。
「俺は武器屋のリンジーだ。それで、こっちが」
「魔道具屋のドワーフ、ウルジーだ。宜しくな、あんちゃん!」
「宜しくお願いします」
軽く自己紹介を済ませた後、レオリオは店を出て行った。
翌日、またレオリオが来たわけだが、それはもう驚いた。
「リンジーさん、ウルジーさん、有難うございました」
「いいってことよ!」
「また何かあったら来いよ! あんちゃん!」
「また来ます……必ず。行くぞ」
頭を下げ、俺たちに礼を言ったレオリオは、五人の連れに声をかけて店を後にした。レオリオたちが去った店内は俺たちだけになった。
「なぁ、ウルジー……あの連れってもしかして」
「あぁ、間違いなく"奴隷"だよな? リンジー」
全員の手にはめられたデミグラブ、そしておどおどした連れ、手袋は恐らく命従紋を隠す為なのだろう。
奴隷に綺麗な服を着せ、新品の武器を与えるなんて普通はしない。だが────
「あのあんちゃんは変わってるが、アイツらがひでぇ目に遭うこたぁねぇだろう。だって奴隷を物ではなく、ちゃんと人として扱っていたしな。奴隷なだけに信頼関係はまだまだだろうが、小さな絆は見えるし……」
ウルジーは柔らかな声で、うんうんと頷きながらそう話した。
確かに、"護衛なら、自分の身もちゃんと守れるようにしとけよ?"って、彼らの武器の少なさを心配して、レオリオは奴隷に対して気遣う様子もあった。反対に、彼らは奴隷ということもあっておどおどした感じはあったものの、レオリオに対しての怯えは一切として見られなかった。そこには、小さな絆が芽生えているように感じた。
「本当に、"奴隷"だよな? あいつら」
「もしかしたら、ただのおどおどしてる連れかもしれねぇな! ガハハハハハハ!」
そもそも、奴隷を買うお金があのガキンチョにあったのかと思うと、ますますわからなくなった。
「レオリオって、何者なんだろうな?」
そのリンジーの問いかけるような声は、ウルジーの大笑いにかき消されて、届くことはなかった。
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そうウルジーがガキンチョに説明すると、ウルジーの言葉を噛み締めるかのように暫く考える仕草をしてから口を開いた。
「なるほど、護身用なのでいかに大きなダメージを与えられるかということよりも、撃って逃げられる隙をつくれるかが重要なので、大丈夫です。お願いできますか?」
「あぁ! 問題ねぇよ、あんちゃん! 任せとけ!」
ウルジーがドンと拳を胸に当てるのを横目に、俺はガキンチョに聞く。
「作るのは構わねぇが、魔結石自体高額だ。高額なあまり、買わない奴の方が多い。ガキンチョ、お金は大丈夫なのか?」
「お金は問題ありません。命を守るための武器なので、寧ろいくらかかっても構いません。滞在中の宿の住所はここに書いてあるので、何かあったら教えてください。俺の名前は、レオリオです」と、紙切れを渡してきた。
「俺は武器屋のリンジーだ。それで、こっちが」
「魔道具屋のドワーフ、ウルジーだ。宜しくな、あんちゃん!」
「宜しくお願いします」
軽く自己紹介を済ませた後、レオリオは店を出て行った。
翌日、またレオリオが来たわけだが、それはもう驚いた。
「リンジーさん、ウルジーさん、有難うございました」
「いいってことよ!」
「また何かあったら来いよ! あんちゃん!」
「また来ます……必ず。行くぞ」
頭を下げ、俺たちに礼を言ったレオリオは、五人の連れに声をかけて店を後にした。レオリオたちが去った店内は俺たちだけになった。
「なぁ、ウルジー……あの連れってもしかして」
「あぁ、間違いなく"奴隷"だよな? リンジー」
全員の手にはめられたデミグラブ、そしておどおどした連れ、手袋は恐らく命従紋を隠す為なのだろう。
奴隷に綺麗な服を着せ、新品の武器を与えるなんて普通はしない。だが────
「あのあんちゃんは変わってるが、アイツらがひでぇ目に遭うこたぁねぇだろう。だって奴隷を物ではなく、ちゃんと人として扱っていたしな。奴隷なだけに信頼関係はまだまだだろうが、小さな絆は見えるし……」
ウルジーは柔らかな声で、うんうんと頷きながらそう話した。
確かに、"護衛なら、自分の身もちゃんと守れるようにしとけよ?"って、彼らの武器の少なさを心配して、レオリオは奴隷に対して気遣う様子もあった。反対に、彼らは奴隷ということもあっておどおどした感じはあったものの、レオリオに対しての怯えは一切として見られなかった。そこには、小さな絆が芽生えているように感じた。
「本当に、"奴隷"だよな? あいつら」
「もしかしたら、ただのおどおどしてる連れかもしれねぇな! ガハハハハハハ!」
そもそも、奴隷を買うお金があのガキンチョにあったのかと思うと、ますますわからなくなった。
「レオリオって、何者なんだろうな?」
そのリンジーの問いかけるような声は、ウルジーの大笑いにかき消されて、届くことはなかった。
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