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警視庁雑務部雑務総務課 ─職場と人物─
第七話 新人の印象 日比谷 椿の視点
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「ゔぁ~……どうシヨウどうシヨウどうシヨウどうシヨウ!」
書類やら服やらゴミが散乱した部屋をガサゴソと動き回る。ワタシは、コレを三十分程度繰り返しテ疲れて椅子に腰掛けタ。デスクに顔を突っ伏して、寝癖だらけの頭をグシャグシャと両手で掻き回し、ワタシは頭を悩ませていた。
悩みのゲンインは、そう。
今日入ってくる新人のことダ。
新人は、どうやらワタシの七つ上の歳らしい。
絶対頼りねー先輩だと思われル。ワタシ歳下だもン。しかモ、引きこもりだもン。
「ヤダなぁ、憂鬱ダ」
後輩がデキルのは嬉しイ。
でも、仲良くデキル自信がナイ。
ワタシは人と面と向かって話すのが苦手ダ。
引きこもり体質のワタシには難易度が高いノダ。
そもそも、ワタシが引きこもりになったゲンインは、学生時代の人間関係にアル。自慢のようになってしまうのダガ、ワタシの話す内容は同年代が理解デキルレベルではなかったノダ。正直、同年代の子と話すよりモ、学校の先生と話す方が楽しいくらいダッタ。そうしているうちに、元々友達の少なかったワタシに友達がいなくなってしまったノダ。
次第に学校という隔離された空間に耐えられなくなり、居心地が悪くなって引きこもりになってシマッタ。
デモ、引きこもりだからとイッテ、無職というわけではナカッタ。ワタシには友達がいなくても、この素晴らシキ頭脳があったのダカラ。そのお陰で、引きこもりでもメシが食えてイル。職場は大人ばかりデ、子供を相手にするわけではナイ。ダカラ、普通に話しても会話は成り立つと頭では分かっているのダケド、スッカリ引きこもり体質が定着してしまイ、大人相手でもまともに面と向かって話すノガ難しくなってシマッタ。
ワタシは純日本人デアルのに、所々カタコトな言葉になってしまうノモ、引きこもりのセイダ。引きこもりだからとイッテ、人が嫌いなわけではナイ。寧ろ、ヒトと積極的に関わってイッパイ話したいという気持ちがアル、実行にはマダ移せていないガ……。
話したい気持ちはあるノデ、自分で作ったコミュニケーションアンドロイドロボットと会話の練習をしていたラ、なんかこんな変な喋り方が身についてシマッタ。最悪ダ。
コンナ喋り方では、きっと後輩にバカにされル!
「………ヨシ……」
ワタシはデスクから顔を上げ、デスクの上に広がる数々の専門書や書類等をバサバサと床に落とし、綺麗にシタ。ソシテ、クルリと椅子を回転させて、背後にあるドアの上に設置してアル、デジタル時計をミタ。
現在ジコク午前八時四十一分
後輩が来るノハ、確か九時半だったハズ。
右側にアル本棚に手を伸ばシ、また椅子を回転させ、手にとった本をデスクに置き広げタ。
表紙のタイトルは、
"フジコの一瞬で相手をメロメロにする洗脳術"
コノ本は、学生時代に人間関係に悩みに悩んで焦って「上手く話せないなら、いっそ相手を洗脳してしまおう」トいう考えに至って血迷った勢いで買った本ダ。よりによっテ、血迷った時に買った本を血迷った時に読むことになろうとは思いもしなかっタ。
後になっテ、冷静になり気づいて思っタ。
この本は捨てル。
絶対二!
***
「本日付けで、こちらに配属されました! 高良 正人と申します! 宜しくお願い致します!」
画面越しに見た彼の第一印象は、
うわっ、イカにも青春を謳歌してきました!っみたいなヤツキタ! リア充コワッ!
と思っタ。
でも、雰囲気と話し方からしテ、ヤな奴では無さそうでチョット安心シタ。さっきまで読んでいたフジコの本では、自信がつかなかったのデ、面と向かって話すのは諦めタ。
シカシ、挨拶を返さないのは失礼だと思ったので、デスクの奥に設置してある"放送ON"のスイッチを押し、アナログロボットとノートパソコンを繋いで挨拶をシタ。
後輩は、ビックリしてキョロキョロしていタ。
反応が面白かっタ。
自己紹介は、課長に任せタ。
事前に課長と打ち合わせをしテ、そのように要望を伝えたわけではないが、察してクレ。
そこそこ長い付き合いダロ、課長。
察しの良い課長は、ワタシの代わりにワタシのことを説明してくれタ。何故年齢まで言っタ。そんなだから課長はバツイチの独身でいつまで経っても嫁さんいないンダ。このデリカシーナシ男め。
だが、代わりに話してくれたことは感謝すル。有難ウ。
ワタシだって、自己紹介はしようと思ったんダ。
でも、いざ自己紹介をしようと思ったら緊張で心拍数が上昇しテ、冷や汗をかき、挙げ句の果てに手が震えてタイピングできなくなったんダヨ!
タイピング出来なかったらロボを通じて話ができないんダゾ!
後輩よ、申し訳なイ、こんな先輩デ。
画面に映る後輩にワタシは頭を下げタ。とりあえず、後輩に慣れるために観察することにシタ。
後輩はソフィアさんや歩さん、士郎さんと話していル。
会話の内容が良く聞こえるよう二、デスクの奥に設置してある、"監視カメラ感度 高"の方にバーを押し上げ、さらに画面に映る彼らの表情が良く見えるように"ズーム 拡大"の方にバーを上げタ。
驚くことにあの後輩は士郎さんと話していル。
あの顔面凶器で有名な士郎さんとダ。
あと、歩さんとも話していル。
あの強烈なオカマで有名ナ。
スゲェな、後輩。
キミは大物ダネ。
いや、流石はリア充と言うべきカ?
と、ワタシは視線を明後日の方へ向けタ。
会話の内容は普通なのに、何故だか皆んな楽しそうだっタ。この部署ではじめての後輩だから新鮮なんだろウ。
「椿先輩ともお話ししたいんですが、難しいですかね?」
ん?
んン?
"椿先輩"だっテ?
先輩って言ってくれたのカ!
ワタシを!
しかも、ワタシと話したいっテ!
うわぁ~マジで嬉しイ!
ワタシは熱くなった顔を両手で覆い、喜びを抑えきれず、足をバタバタさせタ。バタバタさせた表紙に、足元に散らばったゴミや書類がガサガサと大きく音を立てル。勿論、"放送ON"のままなので、室内の音は部屋の外に漏れていたが、ワタシはそのことをすっかり忘れていタ。
それで察したのだろう、「ここの様子、全部あの子みてるだろーし、一回、声かけても別にダイジョーブだと思うよ?」とソフィアさんが、監視カメラを指差して言っタ。
そこで、ワタシは"放送ON"になっていたことを思い出し、慌てて"放送OFF"にしタ。
「あの子ぉ、人と会うのに心の準備がいるらしいし、部屋に入り浸りだから課長の用件も入ってこないから、カメラつけることになったのよぉ」と歩さんが補足説明しタ。
おわっ! 後輩がコッチくル!
どうシヨウどうシヨウどうシヨウどうシヨウ!
後輩だしな、なんかお祝いにあげたほうがいいカ?
ええい! ままヨ!
本棚から今まででかなり読み込んだ本を引っこ抜き、アナログロボットを通じて渡すことにした。
たのむゾ! ワタシの代行者ヨ!
後輩が本を受け取り表紙のタイトルを読み上げタ。
「"人付き合いの苦手なあなたを解放します!Q&A"……」
反応は微妙だったが、監視カメラに笑顔を向けてくれた。
律儀な後輩ダ。
このアナログロボットを通じての間接的接触により、ワタシの中で少し緊張が解けたようで、自分の話をすることがデキタ。特に後輩の面接の話では盛り上がったし、久しぶりに沢山喋った気がスル。
とても楽しかっタ。
腹を抱えて笑ったし、ビックリして勢いよく椅子から立ち上がった拍子に椅子のすぐ後ろにあった製作途中の機器を倒してしまう事もあっタ。
機器を壊してしまえば、いつもならショックを受け溜め息をつくのに、今日はそんなことはどうでもいいように思えて自然と笑いが込み上げてきタ。
「びっくりしてうっかり物壊すとか、漫画かヨ」
わはははは、と声を出して豪快に笑ってイタ。
「この性格で公安めざすとか、まったく面白い後輩だナ」
脱引きこもりは、そう遠くない未来かもしれないと椿は思うのだった。
書類やら服やらゴミが散乱した部屋をガサゴソと動き回る。ワタシは、コレを三十分程度繰り返しテ疲れて椅子に腰掛けタ。デスクに顔を突っ伏して、寝癖だらけの頭をグシャグシャと両手で掻き回し、ワタシは頭を悩ませていた。
悩みのゲンインは、そう。
今日入ってくる新人のことダ。
新人は、どうやらワタシの七つ上の歳らしい。
絶対頼りねー先輩だと思われル。ワタシ歳下だもン。しかモ、引きこもりだもン。
「ヤダなぁ、憂鬱ダ」
後輩がデキルのは嬉しイ。
でも、仲良くデキル自信がナイ。
ワタシは人と面と向かって話すのが苦手ダ。
引きこもり体質のワタシには難易度が高いノダ。
そもそも、ワタシが引きこもりになったゲンインは、学生時代の人間関係にアル。自慢のようになってしまうのダガ、ワタシの話す内容は同年代が理解デキルレベルではなかったノダ。正直、同年代の子と話すよりモ、学校の先生と話す方が楽しいくらいダッタ。そうしているうちに、元々友達の少なかったワタシに友達がいなくなってしまったノダ。
次第に学校という隔離された空間に耐えられなくなり、居心地が悪くなって引きこもりになってシマッタ。
デモ、引きこもりだからとイッテ、無職というわけではナカッタ。ワタシには友達がいなくても、この素晴らシキ頭脳があったのダカラ。そのお陰で、引きこもりでもメシが食えてイル。職場は大人ばかりデ、子供を相手にするわけではナイ。ダカラ、普通に話しても会話は成り立つと頭では分かっているのダケド、スッカリ引きこもり体質が定着してしまイ、大人相手でもまともに面と向かって話すノガ難しくなってシマッタ。
ワタシは純日本人デアルのに、所々カタコトな言葉になってしまうノモ、引きこもりのセイダ。引きこもりだからとイッテ、人が嫌いなわけではナイ。寧ろ、ヒトと積極的に関わってイッパイ話したいという気持ちがアル、実行にはマダ移せていないガ……。
話したい気持ちはあるノデ、自分で作ったコミュニケーションアンドロイドロボットと会話の練習をしていたラ、なんかこんな変な喋り方が身についてシマッタ。最悪ダ。
コンナ喋り方では、きっと後輩にバカにされル!
「………ヨシ……」
ワタシはデスクから顔を上げ、デスクの上に広がる数々の専門書や書類等をバサバサと床に落とし、綺麗にシタ。ソシテ、クルリと椅子を回転させて、背後にあるドアの上に設置してアル、デジタル時計をミタ。
現在ジコク午前八時四十一分
後輩が来るノハ、確か九時半だったハズ。
右側にアル本棚に手を伸ばシ、また椅子を回転させ、手にとった本をデスクに置き広げタ。
表紙のタイトルは、
"フジコの一瞬で相手をメロメロにする洗脳術"
コノ本は、学生時代に人間関係に悩みに悩んで焦って「上手く話せないなら、いっそ相手を洗脳してしまおう」トいう考えに至って血迷った勢いで買った本ダ。よりによっテ、血迷った時に買った本を血迷った時に読むことになろうとは思いもしなかっタ。
後になっテ、冷静になり気づいて思っタ。
この本は捨てル。
絶対二!
***
「本日付けで、こちらに配属されました! 高良 正人と申します! 宜しくお願い致します!」
画面越しに見た彼の第一印象は、
うわっ、イカにも青春を謳歌してきました!っみたいなヤツキタ! リア充コワッ!
と思っタ。
でも、雰囲気と話し方からしテ、ヤな奴では無さそうでチョット安心シタ。さっきまで読んでいたフジコの本では、自信がつかなかったのデ、面と向かって話すのは諦めタ。
シカシ、挨拶を返さないのは失礼だと思ったので、デスクの奥に設置してある"放送ON"のスイッチを押し、アナログロボットとノートパソコンを繋いで挨拶をシタ。
後輩は、ビックリしてキョロキョロしていタ。
反応が面白かっタ。
自己紹介は、課長に任せタ。
事前に課長と打ち合わせをしテ、そのように要望を伝えたわけではないが、察してクレ。
そこそこ長い付き合いダロ、課長。
察しの良い課長は、ワタシの代わりにワタシのことを説明してくれタ。何故年齢まで言っタ。そんなだから課長はバツイチの独身でいつまで経っても嫁さんいないンダ。このデリカシーナシ男め。
だが、代わりに話してくれたことは感謝すル。有難ウ。
ワタシだって、自己紹介はしようと思ったんダ。
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後輩よ、申し訳なイ、こんな先輩デ。
画面に映る後輩にワタシは頭を下げタ。とりあえず、後輩に慣れるために観察することにシタ。
後輩はソフィアさんや歩さん、士郎さんと話していル。
会話の内容が良く聞こえるよう二、デスクの奥に設置してある、"監視カメラ感度 高"の方にバーを押し上げ、さらに画面に映る彼らの表情が良く見えるように"ズーム 拡大"の方にバーを上げタ。
驚くことにあの後輩は士郎さんと話していル。
あの顔面凶器で有名な士郎さんとダ。
あと、歩さんとも話していル。
あの強烈なオカマで有名ナ。
スゲェな、後輩。
キミは大物ダネ。
いや、流石はリア充と言うべきカ?
と、ワタシは視線を明後日の方へ向けタ。
会話の内容は普通なのに、何故だか皆んな楽しそうだっタ。この部署ではじめての後輩だから新鮮なんだろウ。
「椿先輩ともお話ししたいんですが、難しいですかね?」
ん?
んン?
"椿先輩"だっテ?
先輩って言ってくれたのカ!
ワタシを!
しかも、ワタシと話したいっテ!
うわぁ~マジで嬉しイ!
ワタシは熱くなった顔を両手で覆い、喜びを抑えきれず、足をバタバタさせタ。バタバタさせた表紙に、足元に散らばったゴミや書類がガサガサと大きく音を立てル。勿論、"放送ON"のままなので、室内の音は部屋の外に漏れていたが、ワタシはそのことをすっかり忘れていタ。
それで察したのだろう、「ここの様子、全部あの子みてるだろーし、一回、声かけても別にダイジョーブだと思うよ?」とソフィアさんが、監視カメラを指差して言っタ。
そこで、ワタシは"放送ON"になっていたことを思い出し、慌てて"放送OFF"にしタ。
「あの子ぉ、人と会うのに心の準備がいるらしいし、部屋に入り浸りだから課長の用件も入ってこないから、カメラつけることになったのよぉ」と歩さんが補足説明しタ。
おわっ! 後輩がコッチくル!
どうシヨウどうシヨウどうシヨウどうシヨウ!
後輩だしな、なんかお祝いにあげたほうがいいカ?
ええい! ままヨ!
本棚から今まででかなり読み込んだ本を引っこ抜き、アナログロボットを通じて渡すことにした。
たのむゾ! ワタシの代行者ヨ!
後輩が本を受け取り表紙のタイトルを読み上げタ。
「"人付き合いの苦手なあなたを解放します!Q&A"……」
反応は微妙だったが、監視カメラに笑顔を向けてくれた。
律儀な後輩ダ。
このアナログロボットを通じての間接的接触により、ワタシの中で少し緊張が解けたようで、自分の話をすることがデキタ。特に後輩の面接の話では盛り上がったし、久しぶりに沢山喋った気がスル。
とても楽しかっタ。
腹を抱えて笑ったし、ビックリして勢いよく椅子から立ち上がった拍子に椅子のすぐ後ろにあった製作途中の機器を倒してしまう事もあっタ。
機器を壊してしまえば、いつもならショックを受け溜め息をつくのに、今日はそんなことはどうでもいいように思えて自然と笑いが込み上げてきタ。
「びっくりしてうっかり物壊すとか、漫画かヨ」
わはははは、と声を出して豪快に笑ってイタ。
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