【R18】悪役令嬢に首ったけ〜ミハイル武勇伝〜

ちよこ

文字の大きさ
2 / 4

デンデン

しおりを挟む
不安の色が橙色の瞳の奥に揺れる。

「レイソルーナ」

まるで自分じゃないような甘ったるい声で、名前を呼びながら口付ける。

「っ…殿下…」

「私達はもう夫婦になったのだ。名前で呼んでくれ」

柔らかな髪を撫でながら 瞼に、鼻に、頰に…顔中触れていない場所は無いんじゃないかという程に短いキスを繰り返す。

「…はい……っ、ミハイル様」

名前呼びキター!!
小さな声で恥ずかしそうに呼ぶレイたんに、俺は再び唇を重ねた。先程よりも長く。

聞いたか?一年前の俺!あの無表情で、冷たい視線で俺を見ていたレイたんが!
頰を赤く染め、目を潤ませながら、名前を読んでるぞ!!
空耳じゃないぞ!昨日耳掃除したばっかりだからな。
もう結婚までしてるというのに、名前を呼ばれただけで喜ぶチェリーの俺です。
まぁ、今から卒業するけど。

唇の柔らかさに夢中になって味わいながら、さっきより強く唇を押し付ける。
繰り返すキスに少し余裕が出来た頃、俺は甘い吐息が漏れる唇にそっと舌を入れてみる。

初めて味わう口内は甘く、暖かい。
その感触に酔いしれながら、口の中を味わっていく。
舌を奥深く入れると、レイたんの舌に触れた。

どうすんだっけ…えーと38ページのディープキスでトロリとさせるテクは……

俺は優しく舌先でレイたんの舌を突き、絡めて、柔らかい舌の感触を味わう。
舌を波のように動かして擦り付けたり、吸ってみたり、上顎や歯をなぞったり…舌を絡めてお互いの唾液を味わう。

「んぁ、はぁっ…」

たどたどしくも深いキスに夢中になりながら、腕を背中に回し抱きしめて頭を撫でると、レイたんは力を抜いて俺に体を預けてきた。
懸命に受け入れて、応えようとするレイたんが愛しくて堪らない。

俺は抱きしめたまま、ゆっくりと体を倒して体を横にする。
顔の横に手を置き、上からレイたんを見つめる。
これが巷で噂の床ドン?
いや、ベッドだから…ベッドン?
……うん。何か違うな。きっと違うな。


顔に掛かった綺麗な髪を耳にかけて、そのまま耳に唇を寄せ口付ける。

「あっん…」

レイたんが甘い声を出す。
何、その声。
こんな声を聞いたら止まらないんですけど?
止める気ないけど…

視線が絡むだけで、胸がいっぱいになる。
けど、この気持ちのまま暴走するのは駄目だ!

とにかく1にレイたん、2にレイたん、3も4も5もレイたん!

どれだけ彼女の為に自分の欲を我慢出来るか…
それが彼女への愛の深ささ。
師匠の言葉を繰り返す。

とにかく、レイたんも初めてだし、女の子の最初は痛いと聞く。

本の54ページ{男でも分かる痛みの例え}には『紙で手を切ると熱痛いじゃん?あれが尻穴の中で縦・横・斜めに切れながら進んでくると考えてみな?』と書いてある。

うん、痛いな。その痛みを少しでも和らげる為に、レイたんをトロトロにさせなければならないのだ。
痛い思いをさせない為にも、俺の欲望なんて二の次だ!煩悩失せろ!
冷静にになれ。今夜はお前が"氷の王"だ。
クールガイになるんだ。



…って決意したのに。固く決意したのに~~


夜着の胸元の青いリボンをね、左右に引っ張るとね、パカーンっておっぱいが全開になったんですけどぉぉぉ。
レイたんのおっぱいがポロロンっ、たゆんッ、プルルンっ!て現れたんですけどー!!


俺の理性よ、戻って来ーい!!








しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

世話焼き幼馴染と離れるのが辛いので自分から離れることにしました

小村辰馬
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢、エリス・カーマインに転生した。 幼馴染であるアーロンの傍にに居続けると、追放エンドを迎えてしまうのに、原作では俺様だった彼の世話焼きな一面を開花させてしまい、居心地の良い彼のそばを離れるのが辛くなってしまう。 ならば彼の代わりに男友達を作ろうと画策するがーー

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

この悪役令嬢には悪さは無理です!みんなで保護しましょう!

naturalsoft
恋愛
フレイムハート公爵家令嬢、シオン・クロス・フレイムハートは父に似て目付きが鋭くつり目で、金髪のサラサラヘアーのその見た目は、いかにもプライドの高そうな高飛車な令嬢だが、本当は気が弱く、すぐ涙目でアワアワする令嬢。 そのギャップ萌えでみんなを悶えさせるお話。 シオンの受難は続く。 ちょっと暇潰しに書いたのでサラッと読んで頂ければと思います。 あんまり悪役令嬢は関係ないです。見た目のみ想像して頂けたらと思います。

痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます

ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。 そして前世の私は… ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。 とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。 お嬢様の悩みは…。。。 さぁ、お嬢様。 私のゴッドハンドで世界を変えますよ? ********************** 転生侍女シリーズ第三弾。 『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 の続編です。 続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。 前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!

妹の身代わりだった私に「本命は君だ」――王宮前で王子に抱き潰され、溺愛がバレました。~私が虐げられるきっかけになった少年が、私と王子を結び付

唯崎りいち
恋愛
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。

悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません

由香
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢・セレフィーナに転生した私。 破滅回避のため、目立たず静かに生きる――はずだった。 しかし現実は、三人の兄による全力溺愛&完全監視生活。 外出には護衛、交友関係は管理制、笑顔すら規制対象!? さらに兄の親友である最強騎士・カインが護衛として加わり、 静かで誠実な優しさに、次第に心が揺れていく。 「恋をすると破滅する」 そう信じて避けてきた想いの先で待っていたのは、 断罪も修羅場もない、安心で騒がしい未来だった――。

記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?

ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」 バシッ!! わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。 目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの? 最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故? ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない…… 前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた…… 前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。 転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

処理中です...